棋王戦五番勝負第3局(2020.3.1) | 東京の四季(庭園&公園)のブログ

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棋王戦五番勝負第3局
◆昨日2月29日は第91期棋聖戦挑戦者決定本戦トーナメント1回戦・藤井聡太七段vs斎藤慎太郎八段戦に釘付けとなった1日でしたが今日は第45期棋王戦五番勝負第3局が行われます。棋戦参加1年目で挑戦権を獲得(史上初の快挙)した新鋭本田奎五段が2局目で1本入れて面白くなりました。
◆挑戦を受けて立つ渡辺明棋王(三冠)は第69期王将戦七番勝負でも広瀬章人八段の挑戦を受けて掛け持ちの防衛戦を繰り広げているので超過密スケジュールを余儀なくさせられています。2017年度には勝率5割を切るという絶不調に見舞われ、まさかのA級陥落となりましたが、2018年度に入るや素早く立ち直り圧倒的な強さを示して王将と棋聖を奪取して三冠に。今年度はA級に復帰して在籍9期目にして初の名人挑戦権を獲得。豊島将之名人(竜王)との七番勝負が年度明け早々の4月8日から始まります。現在展開中の棋王戦、王将戦の防衛に成功して三冠を保てば第78期名人戦は竜王・名人vs三冠の戦いとなり正に頂上決戦となって一段と白熱の度を高めることになりましょう。また、渡辺三冠は自身初、史上6人目の四冠のチャンスとなるので話題性の上からは渡辺さんが三冠を保って名人戦に臨んで欲しいところです。
◆さて、棋王戦第3局。絶好調が続いていた渡辺三冠も今年に入って1月に9局、2月に8局という過密スケジュールが応えたか直近では4連敗を喫して豊島竜王・名人と争った第5期叡王戦挑戦者決定戦三番勝負で敗れるなど調子は下降気味に見えますが、悲願の名人獲得に全力を傾注するための調整に心がけて少し手を緩めているのかもしれません。挑戦者の本田奎五段はツボに嵌ると実力以上の力を発揮する「大物食い」タイプかもしれず今日の第3局で波乱が起きる可能性が無いとも言えません。
◆対局場は新潟県新潟市の「新潟グランド・ホテル」。定刻の午前9時に開始された対局は渡辺棋王の先手番で第1局と同じ矢倉模様の戦いになりましたが、本田五段が6筋の位を取って渡辺棋王に矢倉囲いを許さずに抑え込もうという作戦のようで急戦になる可能性も。