映画「1/4の奇跡」と山元加津子さんの講演 | 小櫛和子さんのブログ

映画「1/4の奇跡」と山元加津子さんの講演

山元加津子さんは、30年にわたる特別支援学校教諭の経験の中で、障害者といわれる子ども達の素晴らしさにふれてこられました。


映画「1/4の奇跡」は、山元加津子さんへのインタビューを中心に、学校の子ども達との交流のお話。そして、後半の講演会では、私達「いわゆる普通の人」には想像できない素晴らしさ、命の輝きをもっている人たちのお話がきけました。


古代文明で、不思議な能力がなければありえないわれていること、その能力を「いわゆる障害児」がもっているというお話。言葉が理解できないと思っていた子が、心が通じると、素晴らしい不思議を見せてくれたお話。重度の脳障害をもって、現代医学では改善できないといわれている人が、改善できること。植物人間と言われた人を回復させる可能性を「白雪姫プロジェクト」で紹介していることなど。


そして、どんな人も必ず生まれてきた意味があり、存在している意味があることを伝えていました。


古代文明には「祈り」の場所が必ずあるそうです。人は祈ることによって、無限無償の愛や、人に対する優しさや、共に生きることの大切さを共有してきました。

経済優先の現代社会ですが、もう一度その原点に帰りたいと思います。


映画の最後に、筑波大学名誉教授村上和雄氏が、「生き物の設計図である遺伝子の基本構造は、バクテリアから植物や動物、人間にいたる地球上のすべての生物で同じである」とお話しされていました。


人間は今、人間の都合で遺伝子をいじっています。医学や作物の分野で、研究は必要です。しかし、人間の都合で必要ないとした遺伝子が、大きな生態系の中で、必要かもしれないのです。


そんな、色々なことを感じられたひと時でした。