シンガポールではローレンス・ウォン首相、ガン・キムヨン副首相、ビビアン・バラクリシュナン外相と面会し、安全保障、経済、デジタル、気候変動、人的・文化交流など幅広い分野について意見交換を行いました。ウォン首相、キムヨン副首相、バラクリシュナン外相いずれも政治家というより優秀なビジネスマンといった雰囲気で、(茂木幹事長と旧知の仲というのもありますが)儀礼的な挨拶はそこそこに、短い時間でしたがかなり突っ込んだ中身のあるやり取りが行われました。私からも、ウォン首相には両国共通の課題である少子化について互いの知見を持ち寄ることや、キムヨン副首相に両国の取引所が国際金融センターとして一層連携を図っていくことを提案し理解をいただきました。
また、本年8月にはAZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)の閣僚会合が予定されております。日本とシンガポールの脱炭素に向けた象徴的な事業(千代田化工、南洋理工大学、PSAシンガポールの共同事業)である水素サプライチェーンの実証施設も視察しました。世界第2位のコンテナ港でもある実証フィールドの規模にも圧倒されました。
シンガポールの延べ訪日観光客数は人口の15%にも上るそうです。そのおかげか現地では日本食が相当人気のようです。両国の友好に微力ながら力を尽くします。
今晩はシンガポールを発ち、3か国目のタイに向かいます。