私は政策をやりたくて政治家になりました。「そんなの当たり前でしょう」と思われるかもしれませんが、政治の世界では常に選挙を中心に考えるのが当たり前です。選挙に落ちれば、何もできないわけですから。
 かつては政策と選挙はある程度リンクしていたのかもしれません。中選挙区制のもとでそれぞれの候補者が支持基盤を持ち、その団体が政治家の政策力を評価し成果をあげた議員の集票マシーンとなることで、政策通の議員が選挙も強くなるという好循環が実現していたと思われます。業界団体との繋がりは「しがらみ」と批判されますが、決して負の側面だけではなかったはずです。
 今は小選挙区制となり、個人より党名がものを言う選挙になりました。業界団体の加入率は落ちて、かつてのような集票能力も発揮できません。そうした中で、ますます政策をきわめても選挙に強くならない(むしろ地元を不在にする分、選挙に弱くなる)時代になっていると感じます。
 私も時間をかけて取り組んできた政策分野の関係者たちに、地元でほとんど知られていないことも多く、心が折れる時もあります。しかしだからといって議員活動に手を抜いて地元で顔を売ることのみに勤しんでしまえば、何のために国会議員になったか分かりません。
 青臭いかもしれませんが、私は今回の選挙で「政策を票につなげる」運動を始めています。取り組んできた分野の専門家達と対談し、それを関係者に見てもらうようにしています。それを見てくれる関係者が地元でわずかだったとしても、「政治家が政策に関わって世の中を変えている」という当たり前のことを感じてくださって、政治への信頼を取り戻すとともに、政策で支援し票を入れてくださる方が増えることを信じて。
 限定配信のものも多く全てをお見せすることはできませんが、選挙期間中は「#政策を票につなげる」シリーズを発信したいと思います。