クレアが着ている服ですが新作となります。妻ですがワンちゃんの洋服づくりを習っています。毎月一度程度レッスンに行きそのたびに一着製作します。一方私の木工教室は矢張り今回も中止と成りました。今年はまだ一度しか開催されていません。木工の作品、、、、まな板を削っただけと成ります。
クレアの服ですが、家に飾ってあるのですが表がウラで裏がオモテの様です。犬用ですので仕方が無いのですが人用とは少し感じが違います。
久しぶりに師匠のところに寄ってきました。師匠は木工の世界では色々なお付き合いがある様です。元富山大学の先生の話を聞きました。元々筋がよく凄く優秀だった方との事です。大学を早期に退職をして現在は「木工バイハンド」にて活躍をしている様です。お名前を小松研治さんと言います。小松さんが造られたのが下の写真です。
さて、何に使う道具か分かるでしょうか。
答えは爪を研ぐ道具です。黒檀と栃ノ木で作られています。
木工の初心者としては流石のクオリティーにあっぱれです。
現在、ヤスリを作る職人さんが辞めたとの事、機械で作る物とでは違うそうです。この爪研ぎは大手メーカーで発売の予定も有ったそうですがヤスリ職人が途絶えた事でとん挫したとの事です。
話は変わりますが、以前玄翁をテーマに書いた事が有ります。木工教室に行くと玄翁の平の部分がピカピカな人がいます。師匠の玄翁も同じです。
私「玄翁の平ですがピカピカですよね。どうやってするのでしょうか。」
師匠「砥石で磨くんだよ。面を作り仕上げ砥石で磨くと綺麗になるよ」
木殺し(曲面)はやり方がある様ですが
師匠「面倒ならパフで綺麗に出来るよ、持ってきなよ」
早速、帰宅して見よう見まねで綺麗にしてみました。ダイヤモンド砥石で平にしてから、中砥を掛けて、仕上砥石です。
あーだこーだと出来上がったのが下の写真です。
木殺し(曲面)は流石に綺麗には成りませんができる限りやってみました。
下の写真ですが、久しぶりに裁ちバサミに触りました。今ではすっかり妻が使いこんでいます。妻は使うのみで調整などはしません。ネジを締めて少し調整しました。
私「どんな感じ」
妻「良いね。今までより使い易いよ」
私「少しなら調整出来るからね」
とこんな感じです。
裁ちバサミは基本的にいじる事はしません。
どうしてかって、
「触らぬ神に祟りなし」
です。素人が触ることはリスクだと知りました。切れるうちはいじらない様にしたいと思います。
適当に磨き妻に返しました。
本日のまとめ
最近考えている事があります。
私「包丁の切れ味とは何ぞや」
です。研いだ後に紙を試し切りする場合と、実際に物を切るでも違うように思います。ベタ研ぎの刃ですが、お刺身など脂ののっている物などは包丁に脂がべったりと付き切れにくく感じます。しかし、野菜などは本当に切れるを実感出来ます。
以前この様に聞きました。
「例えば関東では熟成した刺身を好む傾向にあります。しかし関西では歯応えの有る白身を好みます」
つまりは関東ではやわらかめの刺身、関西では締まった白身を好むとの事です。その事でも理想の刃先は変わるそうです。この話は日本包丁研ぎ協会の藤原理事長との会話です。
奥が深いと思います。以前「井の中の蛙大海を知らず」と書いた事が有りました。自己満足になりがちな趣味の世界です。
しかし調べるとこの言葉には続きがあるそうです。
「井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さ(青さ)を知る」
との事です。狭い世界しか知らず広い世界は分からない、、、けれど、だからこそ狭い世界を突き詰めてその世界の深いところまで知る事が出来る。と有ります。
さて、天才とバカは紙一重と言います。少しの差で天才と呼ばれるかバカと言われるか。難しいですね。でも一つだけ分かります。
「天才もバカも、人からどう言われようと気にはしないのでは無いか」
と思います。人がどう思おうが突き詰めた事で突出した事が出来るのでは無いでしょうか。爪ヤスリの小松氏ももしかしたらその様なお人の様な気がします。
クレアも言っていますね。
クレア「お父さん、誰も見ていないかも知れないけど切れ味に付いてもう少し頑張ってみたらどうですか」
私「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」
「了解しました」