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通知表はLOVE LETTER!?


通知表をかく季節です。これがなかなか大変な作業と言えば,作業なわけです。でも,どうせしなくてはいけないことなら,楽しまないと損です。通知表を書くことを楽しむって,なかなかイメージしにくいですね。でも,苦痛ではなくなるように考える,頭を切り換えるという感じでしょうか。
 ある時,『たのしいテスト・評価ハンドブック』(仮説社)http://www.kasetu.co.jp/
という本の中で,ある中学校の先生が書かれていた言葉が印象に残りました。「ボクは通知表はその子へのLOVE LETTERのつもりで書いている」というのです。
 なるほど,と思ったボクです。通知表というと,どうしても保護者向けのお堅い文章になりがちです。そして,どちらかというと親だけに読んでもらうイメージでした。でも,子どもたちにむけて,手紙を書く,ボクなりのメッセージを伝える,というイメージで考えてみると,随分書きやすくなりました。
 だから,他の人の通知表はあまり見たことないけど,ボクの通知表はなんだか曖昧な感じです。保護者向けでもあり,子ども向けでもありといった感じ。以前校長がボクの通知表をチェックして返してくれるときに,「先生の通知表は〝素敵です〟がいっぱいでてくるな。こっちまでうつりそうだよ」と笑いながら言っていました。そう言えば,〝素敵です〟という表現はよく使っています。また,〝ボクは嬉しかったです〟とか〝ボクは~さんのそういうところが大好きです〟とか・・・・。そして,今回のように三学期だと〝これからもあなたらしく輝いて〟とか〝小さくまとまらないでくださいね〟とか・・・・。そして必ず〝一年間本当にありがとう〟という言葉も添えています。
 難しく考えたら,こういうのはやや難アリなのかもしれないけど,ボクはボクの伝えたいことをやっぱり書きたいなぁと思っています。まっ,もともと通知表がその子の絶対的な評価などでは決してないし,それがその子を判断するモノでもないと思っています。通知表には表せないその子の素敵なところがまだまだたくさんあるのです。ボクはそんな風に思っています。だから,お家の人にも,学級通信でこんな風に想いを伝えています。

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 通知表ですがボクの思いとしては,とりあえず持ち帰りましたら、まずは褒めてあげ下さい。よろしくお願いします。どの子も褒めるところはあるはずです。間違っても、(よくできる)の数だけを数えるなんてことのないようにお願いしたいと思います。
 通知表,それはあくまで、子どもたちの長~い人生の中で、たまたま今年担任になった一教師が、ない頭を振り絞ってつけたもの、そういうただの紙切れにすぎません。その評価は、その子のほんのほんのわずかな一部分しか表現していないと思うし、もちろんその評価が絶対的なものでもありません。それよりも、その子のいいところを見つけ、是非励ましてあげてほしいと思うし、今後子どもたちがさらに意欲がでるような言葉がけをしてほしいと思います。
 あと,きっと子どもたちにとって一番いやなことは、きょうだいとくらべる、クラスメイトとくらべる、ということではないでしょうか。ボクは子どもの頃すごくいやでした。怒りさえ感じました。みなさんはどうでしたか?決してこの通知表が誰かとくらべる材料になることのないよう、重ね重ねよろしくお願いします。 

 最後に、今学期頑張らなかった子など一人もいないし、全員間違いなく成長し素敵になったとボクは思います。
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 事務処理的に考えると,なかなか大変な通知表ですが,子どもたちの成長ぶりや,素敵なところを思い出しながら,自分のメッセージを伝えていく時間と捉えると,それほど苦痛ではないかなと思います。というか,誠実に子どもたちに向き合う高尚な時間。なぁ~んて,やや大袈裟かな(笑)。

ということで,
『いつも笑顔で元気です。☆』