報道されるようになる確率が上がっただけだとも思いますが、それでも確実に日本に違法薬物が入ってくる量は増えています。
大麻の違法合法論は別に書かせていただくとしまして、この「国内への持ち込み方法」についてはクリント・イーストウッドの映画だったり、ナショナルジオグラフィックの「史上最悪の地球の歩き方」という番組でもう散々知られています。
特に後者のナショジオの番組では、怖いくらいリアルに運び方やその裏側が多少のフィクションはありますが描かれています。
そういったコンテンツが違法薬物を助長するのは間違いありませんが、ただ逆に言えば、これだけ方法が世間に晒されてしまえば「やりにくくなく」という側面もありますのでこれは難しい問題ですね……。
まずこういった運び屋は単独ではありません。
末端価格という言葉がありますが、元を辿っていきますと、
大元には違法薬物を「製造」する人たちがいます。
さもこの人たちが儲かっているだろうと思いがちですが、実はこの方々は生きるために貧乏な状況でやっていることが多いのです。
そして、それをバイヤーが安く買い付けて高く売ります。そして数度のバイヤーの手を渡って次第に値段は上がってくわけです。
例えるのはおかしいですが、マグロやカニと似ています。ベーリング海等で地元の漁師が命をかけて獲ったカニをバイヤーが買い付けて、日本のお店に並ぶ際には、最初の卸価格の20倍くらいになっているわけです。
もちろん輸送の費用や人件費も含めてそうなるわけでして、商品というのはそういうものなのですが……。
また、違法薬物において、バイヤーは大抵が生活に困っていたり、バカンス半分で軽い気持ちという人がやります。
黒幕は自分の手を汚しませんので、そういう人が利用されるんです。
その報酬は非常に低く、1億の儲けがあるのにバイヤーに入るのは50万円くらいだったり……。
つまりは「使い捨て」「捨て駒」。
なのに逮捕されれば一生が終わります。
よく考えましょうね。
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