みなさん、こんにちは!
小川泰平です。
8日に東京都三鷹市において発生したストーカー殺人事件に関して、テレビ朝日「モーニングバード」でお話をさせて頂きました。
被疑者の心理状態のようなものに関してお話をさせて頂きました。
池永容疑者は、別れを切り出され絶望感にしたっていたのは想像がつきます。
上京直後にナイフを購入していることからも、ある程度の計画性は考えられますが、犯行まで10日間程度あり、やはり考えあぐねていたことも、見え隠れします。
その後、何度か連絡をとるも、自暴自棄になり、犯行に及んだのではと考えられます。
犯行後は、現場から立ち去るも、逃走するのではなく、1時間半後に数百メートルの地点で発見逮捕されているのを見ても分かる通り、犯行後の逃走までは計画をしていないと考えられます。
容疑者自身の勝手な考えですが、自分で絶望感に陥り、「心中」のような感情で犯行に及んだのではと推測できます。
私が現職時のことを含めても、ストーカーの犯人が自宅にまで侵入していることは予想していなかったのだと思います。
もちろん、交際中に合鍵等を渡している場合は、鍵の取り換え等を指導し、自宅に容易に侵入できないことを考えてのことですが、侵入しているとは思わなかったと思います。
私も、現職時にストーカーの被害者を自宅まで送り届けたことは何度もありますが、自宅に入ったのを確認した時点まででした。
その後、安心感を与えるために、一度電話をするようにしていましたが、実際問題としては、侵入されていたらどうしようもなかったと思います。
入り口を破壊する等で侵入していれば、すぐに分かりますが、2階から侵入されていたらさすがに直ぐには分かりません。
実際に、上記の写真のフリップにもあるように、ストーカーの検挙の内、住居侵入、脅迫が多いのです。
ですが、現実は住居侵入と言っても、敷地内に侵入していた建造物侵入であることが多く、実際に自宅内に侵入していたということは少ないと思います。
番組でもお話をしましたが、あらゆる法令を駆使し、身柄を押さえる(逮捕)ことが重要だと思います。
ストーカー規制法はもちろんですが、脅迫、住居侵入、傷害、暴行、軽犯罪法等々、警告もいいのですが「逮捕」という厳罰をもって対応していくことも必要ではないかと考えます。
ストーカーの場合、元交際者や、元配偶者等が多く、お互いがよく知っているので、どうしても少しは甘くなってしまいがちです。
また、ストーカー規制法自体が、1年以下の懲役か罰金で、すぐに出てきてしまうションベン刑なので、躊躇してしまうこともあるようです。
つまり、逮捕しても直ぐに出てきてしまうので、その後が怖い・・
ということなのです。
初犯で懲役なんて行きませんしね。
そのような場合の対応も含め、ストーカー絶滅をかんがえる必要があると思われます。
以上です。
小川 泰平
ブログ村ランキングに参加致しました。
お手数ですが、ポチッとお願いします。
↓ ↓
にほんブログ村
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私の著書、第3弾 『警察の裏側』 上梓致しました。
イーストプレス社から2013年8月2日発売致しました。
¥720
Amazon.co.jp
¥780
Amazon.co.jp
- 現場刑事の掟 (文庫ぎんが堂)/イースト・プレス
- ¥840
- Amazon.co.jp