効率の良い代謝
「糖質ダイエットブログ 基礎知識編③」で述べたように、糖質はビタミン・ミネラル・酸素
が充分ある状態であれば、嫌気的代謝・好気的代謝の2つの代謝より１つのブドウ糖から
３８ATPが作られます。
そして「糖質代謝」ともう一つエネルギーを作り出す代謝が存在します。
それが・・・
脂質代謝‼
脂質（脂肪酸）も糖質同様エネルギーになります。
脂肪酸を原料にエネルギーを作り出す過程を脂質代謝と言います。
脂肪酸は「β酸化」と呼ばれる反応によって「アセチルCoA」に変わります。
そのアセチルCoAが血液から細胞（ミトコンドリア）内に入り、「好気的代謝」によって
ATPを作り出します。
そのATP量が、脂肪酸の種類によって異なりますが、なんと・・・‼
１２９ATP‼
この様にミトコンドリア内で作られるエネルギーは、「糖質」とは比べ物にならないほど
効率の良いエネルギー源だと言えます。
ここまで述べたように、糖質と脂質では1分子辺りに作り出すことができるATPの数が
大きく異なります。
糖質よりも脂質の方が、断然効率的にエネルギーを産出することができるのです。
また、糖質は筋肉や肝臓にしか蓄積されないのに対し、脂質はその名の通り体脂肪中に
存在するわけですので、脂質の方が圧倒的に多いです。
例えば、あなたが山で遭難したと仮定して、
何も食べずに体内に蓄積されている栄養素だけで生活したとします。
その場合、糖質（グリコーゲン）だけしか使えないと、半日程度でエネルギー不足に
なってしまいます。
その一方で脂肪をエネルギー源とすれば、数ヶ月もエネルギー不足を生じることなく
生き伸びることができるのです。
ですので、水だけで生き延びて生還したのをニュースなどで見たことがあるのでは
ないでしょうか？
こうしたことから、糖質と脂質では圧倒的に脂質をエネルギー源とした方が
効率的だといえます。
ですので、脂質の方がエネルギー効率が良いのであれば、糖質はいらないよね‼
っていう事になります。
でも、糖質って脳への唯一の栄養源なんじゃないの？
とお考えのあなた‼
糖質に取って代わって脳のエネルギー源になる物質があるのです‼
それが・・・‼
ケトン体‼
みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか？
次回はこの「ケトン体」について書こうと思います。
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。
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