分離感から抜け出すには | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

分離感から抜け出すには

カウンセリングサービスの北さとしです。

「仕事の心理学」は山田耕治カウンセラーすのせさちこカウンセラー

伊藤顕市カウンセラー、私の4名で隔週でお届けさせて頂きます。

 

先日、奈良市にある藤原京跡の宮廷後に行ってきました。

何で行ったかって?1300年以上も昔に生きていた人たちが一体どんな生活をして

いたのか、ちょっとばかり興味があったもので…。

 

因みに、当時の宮廷に勤務していた役人さんは、現代で言う所のサラリーマンに

近く、6日に1回のペースで休みを取るようになっていました。それ以外にも、

出身地での田植えシーズンには、30日ほどの休暇をもらえたようです。出勤は、

夜明け前。5時半ごろに家を出て、宮殿に向かいます。宮殿から遠い人は徒歩で

1時間ほどかけて通勤していたようです。現代の私たちと違い、通勤時や帰宅時の

ラッシュ、渋滞に巻き込まれる煩わしさがない分、別の意味での大変さはあったよう

です。梅雨時なんて特に大変だったでしょうね。雨の中を1時間も歩くなんて想像

したくもありません。それに、今みたいにクーラーも扇風機もないから、職場に

着いた時は多分汗びっしょり。その状態で仕事を始めたのでしょうね。汗かきな人に

とっては辛いですね。勤務時間は4時間ほど。支給される食事は、階級に応じて

ランク分けされ、上流階級ほど高カロリーで成人病に悩まされていたようです。

午後は仕事が残っていなければそのまま休み、積み残しがあれば仕事を継続。

まぁ、今で言うところのサービス残業みたいなものでしょうね。今の我々は、

大体は週休2日で、勤務時間は夜勤の場合などを除けば9時から17時までの

勤務ですよね。

 

1300年前のある役人のお悩み事

現代と昔、一体どっちがきついんだろう?意味が有るような無いような、そんなことに

思いを馳せながら、今は平地になってしまった宮殿跡地をしばらく歩いていました。

でも、1300年前、確かにここで生活し働いていた人たちがいたんですよね。発掘

された遺跡からは、当時の人が誰かに借金していたことがうかがえる記録も発見

されていて、人の生活の痕跡をたどることができます。因みに、私自身が大きな借金

をしたのは、自宅のローンを組んだ時だったと思いますが、結構なプレッシャーで

した。月々の返済計画を立てているので、イレギュラーでもない限りは、終わりは

必ずやってくるはずなのに、なぜか重苦しい感じ。この重苦しいプレッシャーは

どうにも自分の中に収めるのはとても苦しいものでした。

 

孤独な状態になると人は分離感に陥りやすい

自分だけがどうにも解決できないような悩み事を抱えていて、それを誰にもいえない

と「本人が感じている」ような時、当の本人からは周りとは全く異質な存在に思えて

しまう場合があります。この時、当の本人はとても孤独な状態にいると言えます。

自分の目線からは、周囲との間には大きな距離や隔たりがあるように映る訳です。

これを分離感といいます。

 

この分離感から抜け出すにはどうしたら?

分離感から解放されるには、周囲とのつながりを感じる事がとても大切になって

きます。遥か太古の昔にも同じような事が普通にあったことを考えれば、これまでの

人生、自分が感じたプレッシャーもありがちなことに思えたりもします。つまり、自分

だけが特別に大きな悩みを抱えてきたわけではなかったのかな?という風にも

感じられるわけです。そうすると、ふと安心感をを感じたり、気持ちがすっと軽くなった

ような気になれるのではないでしょうか。私の場合、1300年の時を超えて太古の

人と繋がって、分離感から解放されたようなもんですね。

 

「自分だけじゃないんだ、よかった」がカギ

今回は、昔の人の借金話といった人間くさい部分を材料にお話しさせて頂きましたが

いかがでしたでしょうか。1300年後の今日、それぞれ悩みを抱えながら日々働いて

いる私たちと当時を生きていた人たちとの間にそれほど大きな違いは無いのかも

しれません。「みんな一緒なのかな?」と思えることは、「自分が独りぼっちではない

ことに気づくことにつながり、同じ仲間がいると思えることで不安や不安は緩和でき

ということなんですよね。大層な事を言いましたが、単純に「あ、自分だけじゃない

んだ、よかった、」とほっとした感覚を感じてみることが解決の糸口ではないかと

思います。

 

何かの参考になれば幸いです。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

次回は伊藤顕市カウンセラーが担当いたします。

お楽しみに!

 

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