皆さん、こんにちは。
OFFICE TETSU SHIRATORI地球蘇生プロジェクト事務局です。

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皆さん、こんにちは。

白鳥哲です。



これまで3回にわたりパラオでの体験についてお話しさせていただきました。
いよいよ最終回となります。

前回までのお話は、下記のリンクからお読みください。

パラオでの体験・1
https://ameblo.jp/officetetsushiratori/entry-12875092980.html

パラオでの体験・2
https://ameblo.jp/officetetsushiratori/entry-12876783820.html

パラオでの体験・3
https://ameblo.jp/officetetsushiratori/entry-12878224922.html

この日は、日本統治時代の頃の話を取材したくて、
現地のイクコさんというお婆さんのお話を撮影することにしました。

 

イクコさんのいらっしゃる場所へ向かう途中、
日本統治下のときの神社の灯籠や南洋庁があった場所を通りました。

日本の面影が其処彼処にあるコロールの市街地の様子から
戦前の日本のことに想いを馳せました。

 

 

道路、橋などのインフラだけでなく、
芸術や文化、教育など
あらゆる生活に日本が浸透していたことに
その影響力の大きさを感じました。

日本人入植者たちが作った街の跡も通ります。

当時はそこに「シミズムラ」という村があったそうで、
日本人が暮らしていたときの面影が伝わってきます。


ストーンフェイスと呼ばれる、
人の顔をした巨石のある所に行きました。
その巨石に触れると、
パラオのひとたちが巨石に対し持っていた信仰が
生活に密接していた感じが伝わってきました。

 

 

巨石信仰は世界各地で見られますが
パラオにある巨石文明は日常的な親しみを持っていたような感じが想像されました。

その後、イクコさんがいらっしゃる場所に着くとスコールのような雨が降りました。

三脚を立ててカメラを構え照明機材などを設置して、
いざカメラを回し始めると
イクコさんの声がワイヤレスマイクを通しても雨の音に打ち消されてしまいました。

 



91歳のイクコさんは、
日本人の血を受け継いでいるわけではなく、
名前の由来は、当時、日本名をつけるのが流行りだったからということでした。

日本統治時代については、
幼かったとのことで聞きたかった
その当時の証言は、聞くことができませんでした。


ほとんど収録が出来なかったという
この経験はこれから起きることを
知る為に必要な天からのお試しのようにも感じました。


撮影を終えると激しかった雨が止み、
そこから自動車で数分のところにある
マルキョク州の建物に入りました。


この地域の酋長に会う為に、
今回のツアー運営者の1人である
「ノムリン」こと野村康生さんが
その打診をしに行ってくださいました。


パラオは昔から酋長が実権を持ち、
いまだに、大統領よりも強い影響力を持っています。


マルキョク州の酋長とコロール州の酋長が
すべてを決めると言えるくらい力を持っているようなのです。

突然の訪問だったので残念ながらアポイントは取れませんでした。

近くのレストランでランチをとりながら
今後の打ち合わせをすることにしました。

今回のパラオでのメイン撮影は
リサイクルセンターの藤 勝雄さんのインタビューです。

 

 

カメラでの撮影許可をノムリンから連絡してもらい、
その返事を待っている間、コロール市内の博物館に行くことになりました。

この博物館でパラオの歴史と文化を改めて学ぶことになりました。

 

 

パラオは初め、スペインの領地となりました。

その後、ドイツ統治下になり、
第一次世界大戦で負けたドイツから国連の委託を受けて、
日本が統治をするようになります。


日本はパラオの他にもミクロネシア諸島を統治し、
南洋の首都的な意味合いの南洋庁をコロールに起きます。


日本の統治はこれまでの統治と違い、
インフラを整備して、学校を作り
研究所や芸術の振興を進め
パラオの現地人の自立と和合をはかりました。

その為、多くのパラオ人に日本統治時代を懐かしむ気風があり、
親日家の方々が多くいるのです。

もちろん、日本人の厳しい教練に対して
理解が出来なかったということもあったようでした。

博物館を巡りながらパラオ人が抱える光と闇を見たように感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

博物館見学を終えると、いよいよリサイクルセンターに向かいます。

リサイクルセンターへ向かう途中、ノムリンが説明してくれました。

「あのー、ここはごみの山だったんです。
藤さんがペットボトルなど
プラスチック製品を綺麗に回収すればお金を払う
という法律を議会に働きかけて、
制定されてからここのごみが無くなったんです」


見ると広範囲の山に植物が生えていて、
以前ごみがあったようにはとても思えませんでした。


しばらくするとリサイクルセンターが見えてきました。
自動車を降りてセンターの建物に行くと藤さんが待っていてくださいました。
挨拶を済ますと、藤さんは颯爽とプラント内に入って行かれました。

 

 

 

 

このリサイクルセンターでは70名ぐらいの現地の人たちが働いていて、
ガラスのごみを燃やす焼却炉の前にはガラス細工をする工房があり、
ガラス細工を楽しむ観光客がいます。



そのプラント内の壁には絵が描かれていて
魚やサンゴと人との関わりが表現されていました。

その後、プラスチックごみの油化技術のプラントを見学させて貰いました。

 

 

 

 

プラスチックの種類により
処理の仕方が違うとのことで、
粉砕後、温度を分けて重油、軽油などの油に変えているのだと説明してくださいました。

「住民から回収したペットボトルの洗浄はどのようにされているのですか?」

「予め綺麗にして貰えたらお金を渡すので、
ここに集まるペットボトルは洗浄する必要はありません」


藤さんが議会に働きかけ法整備が出来たことで、
住民たちはプラスチックごみを綺麗に洗浄して運んで来ると言うのです。


そのプラスチックも種類ごとに温度を変えて処理しているので、
すべてのプラスチックの油化に成功しているとのことでした。


凄い、すべてのプラスチックごみを油に変えることができている…

2021年に製作した映画『ゼロ・ウェイストPLUS』の取材で
プラスチックは、種類によって処理の仕方が難しいと知っていたので、
こちらの油化技術に感嘆し、希望を感じたのでした。


プラントの見学を終えると、次はガラス工房の部屋へ案内してくださいました。

「ここのガラスのごみは一度全部溶かして
その後、こちらの工房でデザインし販売しています」





展示されているのは、ガラスで出来たアクセサリーや置物、花瓶など
見事にデザイン化された物でした。

藤さんが、奥に待機していた男性を呼びました。

「彼がこれらを作っているのです」

パラオでガラス工芸に優れた才能を発揮する若者に仕事を与えながら資源循環をさせていく。

藤さんの指導の元に循環型のモデルケースがここで始まっているのです。
静かな感動が胸の奥に広がりました。

その後、会議室に戻り、藤さんにインタビューをしました。



諸事情があってカメラを回すことはできませんでしたが、
藤さんの本音が出てきて、魂が交流したように感じました。


「なぜ、パラオでこの仕事を始めようと思われたのでしょうか?」

「もともとJICAのシニアボランティアで2年間赴任したんですね。
最初はごみのコンポスト化だったのです。」


2004年から2006年までJICA海外シニアボランティアで来たのがきっかけで、
ごみ問題と取り組むようになり、
任期終了後もパラオに残り
パラオ政府と直接契約を結びごみ問題に取り組まれてきたのでした。


プラスチックごみの油化機材の一部を
南アフリカから入れるにあたり、法整備を進め、

パラオのごみの全ての循環に取り組むようになっていったということでした。

その過程で、職員の恋愛相談やお金の問題などの相談に乗ることもあり
パラオ人との付き合いも密接になっていき
このような循環型経済のモデルを作ることに成功されたのです。

現在このリサイクルセンターの活動は、
コロールの経済にも貢献していて大きな収入源となっているそうです。


「なぜ、そこまでパラオの方々のために尽くせるのでしょうか?
その原動力はなんですか?」

「私は、生活に苦労のない家庭で育ち、
自動車の送り迎えがあるような生活でしたが…。

でも、それを全部捨てて、あえて自分で生きる道を選んだのです。
よく葉隠の「武士道」を読んでいました」

「武士道といふは死ぬ事と見つけたり…」

葉隠の有名な言葉です。

この言葉の意味を見つめると
生きることにいのちをかけて尽くし切る…大和心の本質が浮かび上がってきます。

パラオの為に尽くす・・・。

そこには深い武士道の精神があったのです。

深い感動を覚えました。

日本人はなぜ、利他に生きてこられたのか?

その答えをいただけたように思いました。

藤さんのインタビューを終えて
パラオに来た意味を見出せたように感じました。

このパラオの地で1万の英霊が、いのちをかけて守り、伝えたかったことは何か…

その根源には大和心がある、そう感じたのです。

大和心とはすべてのいのちを和する生き方。

それは人間だけではなく
動物、植物、微生物、鉱物、地球。

すべてのいのちを和合させるために自分のいのちを使い切ること。

その生き方は必ず、将来の自分のためになっていく…

そんな想いを確かめたように思いました。

藤さんとお別れしてから
今回のツアーの参加者の皆さんとお食事をしました。

34名の参加者。

この34名というのは

ペリリュー島の戦いの生き残られた34名と符合します。

大和心を受け継ぐ人々がこのパラオの地で
愛と調和の未来を創ることを誓うことは
東経135度線で結びつく、
日本とパラオの虹の架け橋となり、
地球文明が愛と調和に向かうことを宇宙全体に拡散させていくことになります。

愛が基盤から成る与え合う「ミロクの世」が始まる為の発信がパラオでされたのです。

このツアーを企画してくださった大木貴弘さん、ノムリン、まー君、
ツアーを支えてくださったインパックさま、

参加された皆さんに心より感謝申し上げます。

深い充実感の中、帰国の途につくことが出来ました・・・。

有難うございました。

 



 

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・1/18 東京都『LAST HOPE』上映&監督講演会
・1/18 福岡県『LAST HOPE』上映会
・1/18 静岡県『祈り』上映会
・1/22 神奈川県『心に木を植えよ』上映会
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