今日紹介するのはABAの「動作模倣」課題です。人まね、つまり動作模倣はヒトが人になり社会性を獲得していくための最初の課題と言えます。また、ASDのお子さんにとって難しいことで有名な課題です。
マママでは、セラピストが「こうして」と指示した動作をこどもに見た通りに真似させます。動作模倣には椅子に座ったまま真似する座位での動作模倣と、立って真似する立位の動作模倣があります。
Aちゃんができるようになったのは立位の動作模倣の「(左右に)ゆらゆら」です。
両手を横に広げてやじろべえのように重心を左右にゆーらゆーらと揺らします。
最初は身体を傾けることが出来ずに、大きな足踏みになってました、イッチニッ~~笑っちゃイケないけど、その動作が可愛いAちゃん!
そこで、「ペンギンさん」をしてあげました。脇を引き上げて彼女をセラピストの足の甲にのせてあげます。「ペンギンさん♪ペンギンさん♪」と体を小さく左右に傾ける運動を行いました。ペンギンさんの動きを一緒に何度も繰り返すうちに少しずつ体が傾き始めたので、降ろしてみたら、対面ではセラピストの指につかまって四股踏みのような動きをします…(^^;
そこからは目標を小さな段階(スモールステップ)で、足の幅を1センチ近づける、膝を伸ばしたまま一回…など、達成感を得ながら徐々にきれいな形に近づけていき、上手に「ゆらゆら」ができました!やったね!!(^^)/ 今では、セラピストの支えがなくても「ゆーらゆーら」と楽しそうに「左右にゆらゆら」することができます。
最初は難しそうに感じる課題も、スモールステップで丁寧に行うことで獲得できることも多くあります。今回の「左右でゆらゆら」の課題の獲得で晴れて30個ほどの「動作模倣」が卒業となったAちゃん、新たなステップに一歩踏み出すことが出来ました。この調子で頑張って行こうね!! (う)