全国で梅雨明けが始まり、暑さも本格化してまいりました。コロナや溶連菌、手足口病など流行も続いているので、健康に気を付けて過ごしたいですね。 

 

 今日ご紹介するのは動作模倣です。以前にもこのブログで「基本のキ~動作模倣」(2020年7月記事)として紹介した、「こうして!」と言いながら大人がした動作を真似する課題です。今回はその動作模倣でブレイクスルーを起こしてくれたHくんのお話です。 

 

 

 

 Hくんはちょっと自分の世界に入りがちで、動作模倣も取り組み始めた頃は『たまに真似する』くらいの成功率でした。最初にでき始めた「パチパチ」(拍手)もしないことが多く、そのときは大人が手を取って(身体プロンプトして)拍手させて褒める~というのを繰り返していました。なかなか進まないので、物を使った模倣「お椀に積木を入れる」「積み木を持ち上げる」なども取り入れ、3つほどの動作を獲得しました。これは良いステップになりました。 

 

 物動作を交えながら、根気強くそれを続けるうちに、少しずつ「パチパチ」「片足上げ」「はーい(片手挙げ)」「バイバイ」の4つが安定してできるようになってきました。そこで新しい種類を増やそうとしたとき、なんとHくんは「頭(両手で触る)」「ヒコーキ(両腕を横に広げる)」など初めて挑戦する動作をほんの数回やっただけで真似できるようになったのです! その突然感にセラピストもびっくり(゜o゜) 

 

 最初の3,4個の動作模倣ができるようになるのに約5か月かかったHくんは、たった半月ほどでリストにある動作模倣20個を新たに獲得しました。すごいスピードです。「こうして」の合図で目の前の人の動きを真似すればいいということがわかったみたいで、こちらをじっと観察して真似しようとする動きが見られます。ここまでくれば基本の動作模倣はほぼ卒業です。やったね(*^^)v 

 

 マママのHPでも同じような例が紹介されていますが、なかなか進まないように見えた課題でも、諦めずに根気よく続けているとある日突然できるようになることがあります。積み重ねてきたものが花開く瞬間は大きな喜びを与えてくれます。         (あ)