8月の大雨...被害を受けられたところも多いのではないでしょうか。幸いマママの付近は大きな被害もなく無事でした。このまま台風シーズンも大事なく過ごしたいですね。 
 

 さて、今回ご紹介するのは『遅延模倣』の課題のひとつで、「タンバ/くま」と呼んでます。離れた机の上に並べてある「タンバリンを叩く」か、「クマのぬいぐるみを撫でる」動作を真似してくて、元の椅子に戻って座るというものです。デスク対面での、ただ遅れて模倣するのとは違って一捻りした難しい課題です。 

                      

 

 

 この課題が難しい子は多く、スタッフも様々な工夫を凝らします。 
 

 Tくんは最初、大人が見本を見せた後「して」の合図を出したら好き勝手歩き回ってしまったり、くまで遊び続けたり、タンバリンを叩くまではできてもその後椅子に戻って来ずどこかに行ったりしていました。 
 

 そこでまずは教材を工夫しました。クマのぬいぐるみはふわふわ(写真左)で、触りごごちが良くTくんは抱きしめたまま離さないことがありました。それをあまりふわふわしていないプーさんのぬいぐるみに変えると、離さないという行動がなくなりました。 
 

 

 

 次に机と椅子の距離をうんと短くしました。立ち上がったらもう手が届くくらい(数十センチ)にすることで、歩き回りにくくなります。この状態でできるようになってから、少しずつ距離を伸ばしていきました。やがてTくんは部屋の両端に机と椅子を置いた状態で、ちゃんと模倣して戻ってくることができるようになりました!やった~! 

 

 この課題は子供に合わせて他にもいろんな工夫をしています。  タンバリンを叩くとぬいぐるみを撫でるという動作の弁別が難しい子のときは、机を二つにして物を分けて置くことで違いを分かりやすすくしたり、見学している親御さんのところへ行ってしまうときには、椅子の真後ろに座ってもらうことで戻って来やすくしました。 
 

 皆さんも課題に行き詰ったときには、物や場所(距離)などいろんな視点から工夫しながら挑戦してみたらいいと思います。ただ繰り返すのではなく、そうやってできるようになる時も多くあります。 これからも工夫しながら取り組んで行きたいですね。(A)