久しぶりになります。
会社の分析の仕方です。
さて、ここまでお金が無くならないようにという部分を中心に
会社の状況を見てきました。
今回は、会社の生産性を考えてみます。
中小企業の場合、一人一人の従業員が
社長のやりたいことに向けて集中して仕事をしているかどうかが
経営成績にものすごい影響があります。
そこには中小企業ならではの理由があり
社長の声が届きやすいというポジティブな理由もあれば
人が少ない、組織としてシステム化されてないという
ネガティブな理由もあります。
このどのぐらい、人を上手に活用できているのか?というのを
財務上の数字の面から見るのが労働生産性です。
例の会社の場合、ここですね。
何をやっているかというと、
粗利益を人件費で割っています。
この数字は社長も含めた全社員が
自分がもらっているお金の
何倍ぐらい稼いでいるのか?というのがわかります。
人件費ですので、福利の費用なども含んでいます。
業種、業態によっても異なるので
一概にこの数字が良いというのは言えませんが
機械や設備が大きい業種ほど数字が大きく
マンパワーで回す会社ほど数字が小さくなります。
ただ、どのような業種にも言えることは
この数字が1.2とか1.3ぐらいだと
とにかくきついです。
大きな機械や設備を持つ製造業や建設業でこの数字の場合、
正直、会社が持たないと思います。
中小企業にとって労働生産性は重要です。
人に依存することが大きいからです。
ちなみに、大きな設備を持つ会社の場合、
設備生産性というものがあります。
設備生産性は、粗利益を有形固定資産で計算します。
製造用の機械や重機など、
収益に大きな影響を与える会社の場合、
この数字も重要です。
どちらの場合も、自社の生産性を上げていくときの指標になります。
ただしポイントとしては、分母を下げずに分子を上げるということです。
やむを得ない場合に、分母を下げることはもちろんありますが
最初から分母の数字(人件費、有形固定資産)を減らして
改善しようという考えだと、経営改善になりづらいからです。
※ビジネスモデルを大きく変えるという場合は別です。
このように人の生産性、設備の生産性に注目して
会社がどうなっているのかを見てください。
働けど働けど楽にならないという会社の場合
ここに原因があるかもしれません。
大澤税理士事務所では、
中小企業診断士とMBAの知識を活用しつつ
一緒に新しいビジネスモデルへ改善していきます。
今の税理士を変えるのは、付き合いもあるしちょっと抵抗が…。
という場合にも変える必要がありません。
皆様の経営のサポートを成功するまで伴走型でお付き合いします。
遠方だからなぁという方向けに
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