会数08:機械等の寿命をお金から考えるとどうなるの? | 面白くて役に立つ。会社数字のポイント! -愛知県豊田市の大澤税理士事務所-
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分かりやすくて役に立つ

 

会社の数字の使い方の第7回です。

 

会社はつぶれたらおしまい!ということで

 

ひきつづき会社の安全性を見ていきますよ!

 

今回のテーマは、

 

お金の面から見た機械等の寿命は?

 

です。

 

 

機械等ってどのぐらい持つの?

 

機械に限らず色々な固定資産があります。

 

飲食店なら厨房機器。

 

建設業なら重機とか。

 

そのあたりの様々な固定資産をひっくるめて

 

今回は機械等というフレーズで進めていきます。

 

「固定資産」だと、無味乾燥でつまらないので。

 

 

さて通常、機械等の寿命は壊れるまで使うとか、

 

買い替えるまで使う?とかですよね。

 

ようは、活躍してもらえるなら末永く使いたいわけです。

 

まぁ、時間がたち新しい物との差が出すぎてきた時も

 

買い替え時ですね。

 

パソコンなどが典型です。最近はだいぶ安くなりましたが。

 

昔はかなり高かったですね。

 

ただ、この機械たち。

 

ある程度は、どの程度使うか?を想定しているはずです。

 

まぁ、単純に10年ぐらいかなとか、

 

償却期間やリース期間に合わせて使おうとか。

 

使い倒すぞ!とか。

 

物の面から見るとたしかにそのとおりです。

 

 

ちょっと補足。

 

ちなみに補足をしておくと、償却期間というのは

 

国が、この機械なら大体これぐらい使えるのでは?と

 

決めた期間です。

 

膨大な情報をもとに、えいや!で決めたものですが、

 

おおむね使用期間の指標になっています。

 

とはいえ、ピッタリか?というと状況によって大きく違うので

 

そうとも言い切れません。

 

あくまで指標ですね。

 

リース期間というのは、リース契約をしたときの使用期間です。

 

リース契約と言うのは、機械を借りる契約です。

 

借りる契約ですがリースは借りるのを途中でやめることができません。

 

やめることもできますが、残りのお金を払ってねなどの

 

契約になっています。

 

なっていない物はリースではなくレンタルになります。

 

リース契約をする場合、買うよりも多くのお金がかかりますが

 

修理などの様々なコストを相手先が持ってくれるので

 

時間などのコスト削減になります。

 

お金で時間や手間を買うといった感じです。

 

どちらが良いかは経営判断です。

 

このようにいろいろな指標となる期間があるのですが、

 

現実的にはそれに即していることはなく

 

会社によってまちまちと言うのが実態です。

 

さて、ここからが本題。

 

 

お金の面から見る機械等の寿命って?

 

じゃあ、機械等の寿命をお金の面から見るとはどいうことでしょう?

 

要は、上で考えている寿命を全うできるぐらい

 

資金に余裕があって安定しているのか?と言うことです。

 

それを機械等の視点から見ていくものです。

 

この時にざっとした指標にするものに

 

固定比率とか固定長期適合率という考え方があります。

 

いきなり名前がカタイですね。

 

名前がついてしまっているのでしかたありません。

 

まずは固定比率です。

 

固定比率は

 

  固定資産 ÷ 自己資本 × 100

 

で計算します。

 

割合を出す計算です。

 

いろいろな資産があると思いますが、

 

ここでは、貸借対照表の固定資産と

 

書かれた数字をそのまま使ってしまってください。

 

左と右に分かれた貸借対照表の場合、

 

左の真ん中より下あたりに固定資産があります。

 

自己資本は一番最後のほうですね。

 

 

さて、これで何がわかるか?というと

 

使っている機械等が、お金的に

 

どのぐらい安定しているの?と言うことです。

 

もし、固定比率が100%を下回っているようなら

 

仕事で使っている固定資産は最後まで

 

寿命が全うできそうだということです。

 

なぜなら、すべて自己資本と言う自分で出したお金か

 

会社が稼いだ利益で機械等を買っているからです。

 

まぁ、前回まででお話ししたとおり、他の視点でも見る必要があり

 

この視点だけでOKとはいいがたいですが

 

100%未満ということは、自己資本が機械等より多いことを表しています。

 

そうすると、理屈の上では、借金を返するなどをしても

 

機械等は残りそうだと言えます。

 

とはいえ、中小企業は銀行からお金を借りていることも多く

 

なかなか自己資本だけというのは難しい会社も多いです。

 

そこでもう少し緩い指標があります。

 

 

 

会社の機械等を見るもう一つの指標

 

それが固定長期適合率です。

 

 固定資産 ÷ (自己資本 + 固定負債)

 

で計算します。

 

貸借対照表を見ていただくと、流動と固定と言うのがありますよね。

 

流動とは、お金の出入りが激しい物。

 

固定とはお金があまり動かない物を表しています。

 

だいたい1年以内に出ていきそうかな?と思えば流動。

 

それ以上、会社に残っていそうだなぁと思えば固定です。

 

流動の典型的なのは、買掛金や支払手形です。

 

物を買ったりサービスを受けてから1~3か月ぐらいで

 

お金が出ていきます。

 

固定負債の典型的なのは長期借入金。

 

銀行から3年とか5年とかのスパンで借りるお金です。

 

何気にずっと居座るのが社長借入金。

 

要は、資金繰りがつらくなった時に社長の家庭から

 

お金をつぎ込んだものです。

 

こういったお金は会社から見ればすぐに出ていきません。

 

長期借入金なら基本的には決まった期間で減っていきます。

 

社長借入金は、返すのは一番最後でしょう。

 

これを踏まえて、固定長期適合率をもう一度見てみます。

 

 固定資産 ÷ (自己資本 + 固定負債)

 

分母に自己資本に固定負債を足しています。

 

ようは、すぐに返さないであろうお金で

 

機械等を買っているのかなー?というのを見ています。

 

もし、これが100%を超えているとするとすぐに返さなくてはいけないお金で

 

長いこと使う機械等(固定資産)を買っていることになります。

 

この場合、第3回でお話しした当座比率はおろか流動比率

 

100%を下回りますので、資金繰りがかなり大変なはずです。

 

なぜか?と言うと

 

 流動資産 + 固定資産 = 流動負債 + 固定負債 + 自己資本

 

となっています。

 

 

こんな感じです。

 

固定長期適合率は青と緑を比較していました。

 

100%を超えるときと言うのは上の図のようになっている時です。

 

ということはオレンジと黄色を比べると

 

黄色の流動負債のほうが大きい。

 

つまり、会社にとってすぐに出ていくお金が

 

持っているお金より多そうだということになります。

 

第8回と第3回の数字のように、分析はいろいろなところが

 

関係しあっています。

 

どこにフォーカスしているか?というのの違いでもあります。

 

経営戦略上、いろいろな考え方があると思いますが、

 

固定長期適合率は基本的に100%を下回るようにしたほうが安全です。