間借りカレーの採算性 | 面白くて役に立つ。会社数字のポイント! -愛知県豊田市の大澤税理士事務所-

面白くて役に立つ。会社数字のポイント! -愛知県豊田市の大澤税理士事務所-

会社の利益が上がらない、従業員が思うように動かない。そんな悩みを解決するヒントになる情報を発信しています。

店舗の休業日など、空き時間を利用した

 

間借りカレーという副業が人気があるようです。

 

 

記事をベースにその採算性を考えていきたいと思います。

 

1日5万円の売上で、2.5万円残るとのことです。

 

土日を月4回行えば、2.5万円×8日なので

 

月あたり20万円の収入増につながります。

 

 

 

初期費用が50万円で済んだ場合、2.5か月分。

 

100万円の場合は、5か月分です。

 

初期費用以降の手取りを考えると

 

サラリーマンをしていると、給料で税金がそれなりに高いので

 

所得税+住民税で30%とすると

 

月14万円の手取り増です。

 

増加分の数字としては悪くありません。

 

 

 

 

では、商売として本当に可能なのか?という点です。

 

まず、店舗の休業日ということは、

 

人通りが少ない日だということです。

 

土日であれば、オフィス街などです。

 

そのため、かなり味が良いなどがないと

 

1回目はともかくリピーターを稼ぐのは難しいでしょう。

 

5万円の売上で、1,000円のカレーだとすると、

 

コンスタントに50食売れる必要があります。

 

原価30%、家賃1万円なら、出店日は25,000円の原価が

 

必ずかかることになります。

 

25食以上売れない場合は赤字です。

 

働きながら可能な開業時間を

 

11:00~21:00の10時間とすると

 

1時間当たり平均して5人獲得する必要があります。

 

ある程度人気が出れば簡単そうですが、

 

閑古鳥がなけば、まったく無理となる可能性もあります。

 

 

 

ちなみに、上記の試算では

 

広告宣伝費はまったく考慮していません。

 

 

 

 

ここまでをまとめると

 

初期コストの回収には理想的な数字で2.5か月

 

そうでない場合は、10か月以上かかる可能性も。

 

うまく回れば、月あたりの手取りアップは14万円程度。

 

ただし、休みなし。

 

広告宣伝を行うなら、さらに大変になる。

 

 

 

継続性を考えると、

 

副業法人化のためのお試しや

 

脱サラのためのお試しなどが

 

現実的な線かなぁと思います。

 

少なくとも週5で働いて、

 

2日を10時間カレー屋さんというのは

 

体力的に厳しそうですし…。