今年は、陽射しが暖かくなってきたなあと思ったら、雪がちらついたり、気温もなかなか上がらなくて、いつまでも春がやって来ない感じがありましたが。
来週くらいから、ようやく春らしさがやって来そうな気配ですね。
私は春が本当に大好きなので。
少しづつ、緑が芽吹いてくるのを、今から楽しみにしているところです。
ところで、12月の頭にオフィスを移転したことはお知らせしましたが。
移転を機に、当オフィスに新しい相談員さんをお迎えしました!
ご本人についての詳細は、まず当オフィスのホームページの、相談員の挨拶ページを見ていただければと思います。
お名前は、池野多美子さんと言って、思春期から高齢者まで、幅広い相談対応の経験をお持ちで、グリーフケアについてもお詳しいです。
みなさまの人生の岐路における様々なご不安に、そっと、でもタフに寄り添っていただけることと思っています。
4月からは、月曜日と木曜日を担当してくださっていますので、お話してみたいと思われる方は、まず問合せフォームからご連絡いただけますようお願いいたします。
遠からず、こちらのブログにも、ご本人からのメッセージをお願いする予定でいますので、楽しみにしていてくださいね。
尚、池野さんは、介護予防や環境改善を目的とした、家庭訪問型の相談支援について多く研究をされてきています。
池野さんをお迎えするにあたって、当オフィスでも、訪問型のカウンセリングを開始する計画をたてています。
しばらくは限定的な地域でのみの対応になるかと思いますが、ご興味のある方は、お問い合わせをお願いいたします。
ちなみに、池野さんと出会ったのは、小樽市にある『絵本児童文学研究センター』という、児童文学を学ぶ講座でした。
臨床心理学者の河合隼雄先生が、生前積極的に関わられていたことは有名でしたし、児童文学を、深層心理学や哲学など、さまざまな視点から読み解いていくその内容は、仕事のためというよりも、私にとって、生涯学習としての意義を強く感じています。
絵本や児童文学と言うと、子どものためのものと思われがちですが(もちろん、子どもたちのためのものでもあります)、大人の中にある「こども性」を発見したり、ファンタジーというものを通してしか触れることのできない、人間の普遍的なこころの動きの領域のことを知る体験というのは、合理性ばかりを追いかけようとする大人の論理から少しだけ自由になって、生きる意味を重層的にしていく作業でもあると言えます。
そこで数年をご一緒した池野さんとは、例えば、一般的な目標とか成果とかそういうことではなくて、見えない「物語」をどこかで共有出来ているような不思議な感覚があります。
相談業務というのは、私たちにとっては当然お仕事なのですが。
どこか物語の中を旅するような、果てのない冒険を続けるような、そんな感覚が私たちの中にはいつもあって。
そんなファンタジーを共有できる、旅の仲間がいることは、とても心強いことです。