2016-07-12 11:34:56

犬、飼い主さんが悩む皮膚トラブルを薬膳ではどう考える?

テーマ:犬と漢方
こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。

私が住む北海道もようやく夏らしくなりました。
犬たちはおやつに冷やしたキュウリをぼりぼり食べて過ごしています。

さて、先週配信のメールで、

●飼い主さんの美容と犬の皮膚トラブルケア、根本は同じです。
http://www.officeguri.com/archives/6028

という話をしました。

 

皮膚は内臓の状態を反映する鏡、と考えるのが東洋医学であり
その考え方で行くと、

・犬の皮膚トラブル

・飼い主さんの美容

も、根本的には内臓の状態の影響を受けるので
内臓の問題にも目を向け、そこにアプローチしましょう、という風になる、という話でしたが
覚えていらっしゃるでしょうか。

 

 

では、その考え方でいうと、

・女性が悩む吹き出物やニキビ



・犬が悩まされる湿疹やブツブツなどのトラブル

も、東洋医学ではやはり、内臓の状態に原因があるのでは?という風になります。

 

今日はその話をします。

---------------------------------------------------------

●一口に「吹き出物」「ぶつぶつ」と言っても

 それぞれ原因が異なる、と考えるのが東洋医学です

---------------------------------------------------------

犬の吹き出物やブツブツ、飼い主さんのニキビ、と言っても
実は形状はさまざまです。

 

例えば、

・熱をもって赤い吹き出物

・大きくて黒く固くなった吹き出物

・白くて小さなぶつぶつ

と、ざっとあげただけでも、どれも確かに「吹き出物、ぶつぶつ」ですが
状態や色なども大きく違いますよね?

 

東洋医学では、こうした「吹き出物、ブツブツ」の状態や色などから
細かく体の状態を探り、それぞれ違う原因を抱えているので
それらの原因に個別に対応する、という方法を取ります。

 

 

 

・熱をもって赤い吹き出物

であれば、体力が比較的ある場合に生じやすいとされ
この場合のケアでまず考えられるのは、「清熱(せいねつ)」といって
体の炎症を和らげるような食事や生薬などを使うことです。

 

清熱作用がある食材を一つ上げるととすると
最近我が家の犬たちがおやつ代わりに食べている「きゅうり」はその代表です。

 

 

「ええええ、きゅうりでいいんですか!?」

とびっくりする方もいると思いますが
薬膳は、本当に身近な食材でいいんですよ。

 

この場合は、脂っこい食事を避け、淡白なものを中心に
体の熱を冷ます薬効を持つ食材を組み合わせる、という方法が取れます。

 

要は、食生活の乱れも影響して、その結果、体の中に熱がこもる=炎症、となっていると
考えるわけですから
その原因となるような高カロリーなもの、脂っこいものを避けて
淡白な食事で少し体を休ませましょう、という考え方になります。

 

・大きくて黒く固くなった吹き出物

という場合、「血行不良」によって、血液の流れが悪くなり
血液自体も食生活や生活習慣によって、質が悪くなっている状態と考えます。

 

この場合は、血行を促進するために軽い運動をしたり、マッサージを取り入れる
飼い主さんの場合ではゆったり入浴する、
犬の場合であればアロマを使った足浴などのケアを取り入れる、といった対策が取れます。

 

血行を促進するアロマであれば、例えば「ジンジャー(生姜)」精油等がお勧めです。

 

その他にも、ラベンダーなど、リラックスを促す精油をお持ちの場合は
そうした既にあるもので、自分自身が好きな香りで
犬も心地よく感じられるものでも大丈夫です。

 

食事面では、血液の流れを良くするために
体を温める食材などを積極的に取り入れる、血液の汚れを解消しきれいにするとされる薬膳食材を取り入れる、などの
方法を取ることができます。

 

血液の流れを良くし、血液の質の改善によく使われるものに

「酢」

が、あります。

 

 

「ええええ、酢ですか!」

と、これもびっくりされる方が多いと思いますが
最近では東洋医学の知識のある獣医師が、診察結果によっては「食事に酢をプラス」と勧めるケースも
増えてきています。

 

酢も特別な酢でなくてOKです。
その辺で売られている、普通の穀物酢でいいですからね。

 

わざわざ特別な高級な酢などを買わなくてもいいですよ。
(我が家の場合は飼い主が好きなので黒酢を使っていますが完全に好みの問題です)

 

 

いかがでしょうか?

 

 

「へー、結構身近な食材でも
 皮膚トラブルの原因になっている体の状態に
 アプローチできるものがあるんですね」

 

はい、そのように感じてもらえると、私も嬉しいです。

 

薬膳は決して難しくないですし
特別な材料を使わなくてはいけない、というものでもないのです。

 

大事なのは、「その問題が起こっているのは内臓の状態を反映しているのでは?」という視点と
それをチェックする方法、あとは観察眼です。

 

これさえそろっていれば、薬膳は家庭で
手軽に実践することができます。

 

吹き出物やぶつぶつは、犬でも人間でも、体の状態が反映されて
皮膚表面上の現れてくるサインというのが東洋医学の考え方です。

 

なので、その東洋医学の食事法である「薬膳」も考え方は同じです。

 

バランスを崩した体の状態を整えることで
吹き出物などのトラブルも解消する手助けとなる、というのが基本にありますから
そういう食材を犬も人間も、普段の食生活に取り入れるのことで
健康になれる、という考え方ですね。

 

いかがでしょうか?

 

もし、今回のメールを読んで

「愛犬の体のケアを、体全体のバランスを整える、という視点で考えてみたい」

「食事から健康を考えたい」

という風にあなたが感じたり、思った場合は「薬膳の基礎」を学ぶことをお勧めします。

 

 

または、

「最近我が家の犬の食事がマンネリ気味で手作り食もちょっと行き詰りを感じている。
 どうせだったら、美味しくて体にもよさそうな”薬膳”という新しいジャンルも
 学んでみたいなあ」

という方も、ぜひ薬膳の視点を取り入れてみることをお勧めします。

 

 

もし薬膳を学ぶことに興味がある!ぜひ学んでみたい!
何が学べるのかを知りたい!という場合、薬膳に特化した情報を
配信しますので、下記よりメールアドレスをご登録ください。

 



http://www.officeguri.info/tdk/index.php/form/reg?mid=rtktn5
*本名を正しく感じでご登録ください。
カタカナのみ、ひらがなのみ、ローマ字のみ、犬の名前などで登録された場合はいたずらとみなし、配信しません。

後日薬膳の情報をメールでお届けします。

本日は以上です。

Office Guri
諸橋直子




 

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2016-07-04 10:12:41

夏に犬の食欲が減退する、下痢になる、という場合の考え方。

テーマ:犬と漢方
こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。

さて、先日より「犬のアロマセラピー」と「東洋医学のケア」に興味のある方向けに

●東洋医学アロマセラピーブレンド精油

●東洋医学アロマ:マッサージオイル

をご案内していますが
たくさんの方にご利用いただいています。

 

東洋医学またはアロマセラピーに関心のある方で
初めてチャレンジする!という方は
ぜひご自身の愛犬に合いそうだな、と思う製品から
まずはスタートしてみてくださいね。





●イライラ、怒りっぽい、ストレスが溜まると肝臓の数値が上がったり、
 胃腸の調子が悪くなるタイプのストレスを抱えた犬へ「肝・心・脾」ブレンド精油と
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●最近ショックな出来事があり気落ちしている、おかげで体の調子も落ち込みがちで
 皮膚トラブルや呼吸器系のトラブルも多いというタイプの犬へ「肺」ブレンド精油と
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●シニア期の犬で最近がっくり老け込んだ、ちょっとした物音にも過敏に反応し
 都度、びっくりして驚いている、というタイプの犬へ「腎」ブレンド精油と
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今日は、湿度が高まり蒸し暑く、犬も人間も体の調子が悪くなる季節について
東洋医学の視点で、健康管理のポイントについてお話ししてみようと思います。

 




●脾は「湿」を嫌う~高温多湿の時期は胃腸トラブルが増えるので
 その対策を




 

 

東洋医学では、季節ごとに内臓のどういう箇所が影響を受けやすいか?を
観察し、それに対して、こういう食事がいいよ、とか
こういう生活がいいですよ、と勧めています。

 

これには犬にもメリットのある内容が多いので
そてについて、東洋医学初心者の方向けに解説します。

●脾は「湿」を嫌う

→ 脾というのは胃腸のこと、と、ここではざっくりおおまかにイメージしてください。

湿気の多い、じめじめした季節は胃腸の調子が弱り、食欲が落ちたり、
下痢に悩むことが多いですが、それは胃腸が「高い湿度」の影響を受けやすい、
と考えられているからです。

 

犬も夏になると食欲がぐっと下がるとか、
下痢が続いてなかなか改善せず、心配になるなあ、というケースも多いです。

 

もちろん、夏は食べ物が傷みやすいので
細菌性やウイルス性の下痢にも注意が必要ですが
そういうものに当てはまらず、病院で検査を受けても様子を見ましょう、と言われるような場合、

 

・湿度の高い状態が続き、胃腸が弱っている

 

という可能性を東洋医学では考えますよ、ということです。

 

ここまではOKでしょうか?

 

そして、さらにもっと突っ込んで考えると
じゃあ、そういう弱った状態の胃腸を元気に回復させるにはどうしたらいいか?とか
湿度の影響を受けている体の中から、どう余分な水分を排泄したらいいか?とか
そういう部分に目を向けることになります。

 

東洋医学の食事法である「薬膳」では

・弱った状態の胃腸を元気に回復させる作用のある食材

・余分な水分を体から排泄させる食材

などを、事細かく分類しており、体の状態に合わせて使い分けることができます。

 

例えば、夏野菜の多くは「余分な水分を体から排泄させる」のに役立つものが多いです。

 

きゅうり、とうがん、などはそうですね。

 

これは、犬の手作り食にも手軽に使えます。

 

後は胃腸が弱っているときは、カロリーが高くて消化に時間がかかるもの(例えば脂身など)よりは
淡白で消化も容易なものの方が、よさそうだな…というのは
なんとなくイメージしやすいですよね。

 

なので、ちょっと犬のお腹の調子があまりよくなさそうだな、というときは
淡白な白身の魚を軽く蒸したものや、
スープにしてあっさりと食べられるようなメニューもおすすめです。

 

体を元気にする、というと「とにかく栄養価の高いものを!」と思いがちですが
弱っているときは淡白であっさりした食事で
胃腸を適度に休めることが良い結果につながる場合もあります。

 

ぜひこのことは、覚えておいてくださいね。

 

薬膳に興味のある方向けに、
一般書店で入手可能な、食材の効能をまとめたハンドブックをご紹介しておきます。





●薬膳・漢方食材&食べ合わせ手帖

*多くの方はご理解いただいていると思いますが
人間向けの書籍ですから、犬に適さない食材(ネギなど)は抜かして活用してくださいね。

本日は以上です。

Office Guri
諸橋直子

 





 

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2016-01-18 11:33:23

犬の東洋医学:犬の健康を長期的な視点や体質改善から考えたい方へ

テーマ:犬と漢方
こんにちは、Office Guriの諸橋直子です。

今日はさっそく本題です。

最近、昨年Office Guriのオンライン講座を受講されている飼い主さんから
講座の感想やお礼のメールをいただく機会が多いです。

昨日は特に立て続けにたくさんの
メールが届いていたのですが、そのうち1通をご紹介させていただきます。



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諸橋さん、事務局の山口さんこんにちは。

先日は栄養学の個別質問の特典を、
東洋医学・アロマに至るまで様々な視点からご回答いただきありがとうございました。

質問する前から何となくは、特定のアミノ酸のみを利用して
手作りご飯を作ることは難しいと思っていましたが、
今回の前半の動画で理由がしっかり理解できました。

うちの犬が飲んでいるサプリメントの材料は
ニンジン、かぼちゃ、ブロッコリーなど手作りご飯で使っていたような野菜が
ずらーっと羅列されていたので、どこかで手作りを諦めきれない自分がいました。

でも、今回の特典映像を見て、今の食事スタイルを続けていこうと、
前向きに迷いがふっきれました。

後半の動画の、東洋医学・アロマのアプローチだったら、
うちの犬にも試すことができそうなので、少しずつ試していきたいと思います。

まず、もっぱらこの季節電気ストーブの前に座っている
愛犬の背骨沿いをマッサージすることから始めてみました。

Office Guriさんの腎ブレンドのアロマオイルは去年購入済みなので、
ディフューザーで犬も私も香りを嗅いでいます。
また肝・肺向けのオイルにもチャレンジしていきますね。

年末にアロマの講座も申し込ませてもらったので、トータル3つの講座を受講することになりました。

もともと東洋医学・アロマにも興味はあったのですが、
諸橋さんのおかげでさらにどっぷりはまっていきそうな予感です(笑)

長文になってしまい、申し訳ありません、、、
これからもよろしくお願いいたします。

(くるみさん)

----------------------------------------------------------------------

くるみさん、ありがとうございます。
特典動画がお役に立てそうで何よりです。

また何かありましたら、講座の専用フォームよりお気軽にご連絡くださいね。

 

さて、私自身、

●愛犬のための薬膳講座



●ペットのための東洋医学基礎講座

という2つの講座を、ネット環境に接続できればいつでも学べる
『オンライン講座』の形式で提供していますが、
昨年は特に「薬膳講座」に力を入れる場面が多かったです。

 

そういう意味では東洋医学押しですね。

 

特に薬膳に力を入れた理由は、
やはり「食事」というのは毎日のことだからです。

 

口から入る食物は私たちの体にダイレクトの影響しますから
そこに東洋医学の食事療法である「薬膳」の考え方を取り入れることで
多くの飼い主さんと犬たちのお役に立つと考えたからです。

 

実際、昨年だけで薬膳講座は約120名の方に受講いただいていますし、
それだけ「薬膳をはじめとする東洋医学的なケア」に皆さんの関心が
高まってきているのだな、という風に私自身は感じている次第です。

 

一方で…。

 

薬膳の場合もそうなのですが、単純に「この食物はこういう症状に良い」という風に
症状→食材選び、という順番では考えないのが基本です。

 

というか、そういうやり方だと全く効果がないこともしばしばです。

 

その理由は、東洋医学のベースになっている考え方である

●体の状態をまず正確に把握し



●その状態に合わせて、食材を選ぶ、指圧するツボを選ぶ、生活習慣を改める

といった「手段」が決まるという原則があるからです。

 

こうした「東洋医学の原則」を多くの飼い主さんに知っていただくことが
家庭で犬の健康を守る上でお役に立つ、ということを
今回、すでに東洋医学や薬膳を学ばれている受講生の皆さんからのメールで
再確認した次第です。

 

また、「東洋医学を基礎から学べる講座があれば、ぜひ受講したい」
といリクエストも多くいただくようになったので 今回、

●ペットのための東洋医学基礎講座 オンライン版

の、再募集を行うことにしました。

犬の健康を長期の視点で考えたい方、体質改善や日常生活を見直すなど、
根本的な部分にアプローチしたい飼い主さんのお役に立てる講座です。

 

興味のある方はぜひ楽しみにしていてください。

 

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●ところで何故、今「東洋医学」を勧めるのか?

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私はメルマガで結構東洋医学について書くことが多いです。

 

昨年のメルマガのバックナンバーをざっとチェックしてみたところ、
東洋医学関係の記事が7割くらいを占めていました(笑)

 

しかも、東洋医学全般の話から、食事(薬膳)、お灸、ツボマッサージ、
さらには東洋医学アロマという新しいジャンルも
昨年はご紹介を始めましたし、セミナーも開催した次第です。

 

ところで読者の方の中には「なんでそこまで諸橋さんは東洋医学押しなの?」と
疑問に思われた方もいらっしゃると思います。

 

なので初めに、私自身が「東洋医学」を「西洋医学」と併用で、
もう一つの選択肢として持つようになったきっかけとなったエピソードを
ご紹介しようと思います。

 

------------------------------------------------------------------

●肝臓の数値の異常→「様子を見ましょう」→「様子を見てる間に悪くなったらどうするの?!」

------------------------------------------------------------------

数年前の話ですが、現在10歳の我が家の黒ラブ;ぐりが
血液検査で初めて引っかかっりました。

 

項目は「肝臓の数値に異常」

 

それまで健康優良児で、血液検査で異常が認められたことなどかなったぐりだったので
私は結構な衝撃を受けました。

 

「それで先生、どうしたらいいでしょうか?」

 

「そうですね、様子を見ましょう。
様子を見て再検査をして、それで数値が上がるようであれば、治療を検討しましょう」

 

…。

 

 

 

 

 

ここで私が反射的に思ったのは以下のようなことです。

 

「確かに数値としては異常ではあるけれど、
 投薬などの積極的な治療を行うほどではない、というのはわかる」

 

「でも、異常は異常。グレーゾーンとはいえ、
 ただ手をこまねていて見ていていいものだろうか?その間にもっと悪くなったらどうするのか?」

 

「グレーゾーンのうちに何らかの手を打って、健康な状態に近づく努力をした方がいいのでは?

 病気になってから治療するよりも、まだ病気の進行が浅いうちに何か手段を講じた方が、
 病気になってから何か始めるよりいいのでは?」

 

こういうことを瞬時に考えました。

 

ただ、病院ではなかなかグレーゾーンなのに
積極的な投薬などもおすすめではない、というの理解できます。

 

また、担当の先生が真剣に考えてくれた結果、
先生にとっては「様子を見る」というのがベストであるから
様子をみましょう、と言ってくれているのもわかります。

 

「わかりました、では3か月後にまた再検査に伺います」

 

そういって私はかかりつけの動物病院を後にしました。

 

そして自宅に戻ってすぐに、何をしたか?
ええ、東洋医学に精通した獣医師のカウンセリング予約を手配しました。

 

「かかりつけの病院では”病気になったら積極的に治療をしましょう”という西洋医学がベース。

でも私には”病気が進行する前にできるだけ健康な状態に近づけるのが得意”な東洋医学という選択肢もある。

だったら東洋医学の視点を持つ獣医師にも相談し、”今できること”があるとしたらやったらいいじゃないか。

きっとできることはあるはずだ」

 

幸いにも私は当時

 

「東洋医学は予防医学に力を入れている医学で犬にも応用できる」

 

「病気になってから積極的に治療する西洋医学も素晴らしいが、
東洋医学という別の選択肢も持ち合わせているので、両方の視点で考えてみると、
何か別の良い方法が見つかる可能性もある」

 

「だったら、できることは全部やってみた方がいいし、
それこそこれが普段、私がメルマガで繰り返し書いている
”AがだめならBがある、BがだめならCがある!”ということじゃないか。

今こそこれを実践するとき」

 

という考え方を持っていました。

 

なので、かかりつけの病院で「今は特にできることはないです」と言われても、
いたずらに不安になったりせずに、 割合冷静でいられたのです。

 

------------------------------------------------------------------

●肝臓には「××を飲ませる」と数値が改善する犬が多い!?

------------------------------------------------------------------

さて、東洋医学に精通した獣医師に検査データなどをチェックしてもらい、
生活全般の様子や食事などについても
細かく伝え、アドバイスをもらう日がやってきました。

 

「食事も問題ないし、生活全般の中で特に肝臓に影響しているものもなさそうです。
もしあるとすれば、季節的に××で××だから、そこを気を付けると多分、回復すると思いますよ。

試しに食事に”酢”を混ぜるのをやってみてください。

何故だか私が診察するケースでは、肝臓の数値に異常がある犬は”酢”を飲むと
結構もとに戻るケースが多いです」

 

…。

 

酢ですか!?

 

普通の穀物酢でいいんですか?

 

「はい、高級なお酢を新たに買う必要は全然ないですからね。普通のスーパーに売ってるお酢でいいです」

 

 

…。

 

 

なんか怪しい、と正直その時は思いましたが(苦笑)
それでも「何もしない」という選択肢よりは「酢を飲ませる」という方法があるだけマシです。

 

早速私はその日の晩から、自宅にたまたまあった調理用の「玄米黒酢」というのを、
犬の食事に混ぜて食べさせることにしたのです。

 

少量でいいですよ、言われていたにもかかわらず、

「酢よ!効いてほしい~、肝臓に届け!」

とばかりに結構な量の酢を入れてしまい
犬がむっはむっはとむせて大変なことになるという失敗も最初にしました。

 

(それでもむせながらでも食べるのが、食い意地の張っている黒ラブの根性を感じました)

 

後日、夫に犬の食事の世話を頼んだ際も、やはり酢を入れすぎて犬がむせており、聞けば夫も

 

「いや、ぐりにできるだけ早く良くなってほしくて…
でもこれじゃあ酢飯のすごい奴だよね。ごめんね」

 

と言っていたので、「できるだけ早くぐりの肝臓が正常になってほしい、病気にまで進行しないでほしい」という思いは一緒だったのだと思います。

 

そんな失敗を重ね、犬がむせない量の酢を加減できるようになり、
食事に酢を加えることにも慣れ、3か月が経過しました。

 

------------------------------------------------------------------

●何が効いたかわからないけれど、3か月後の血液検査の結果は?

------------------------------------------------------------------

 

そしてやってきました血液検査の日。

 

結果は…。

 

何と3か月の間に数値は正常に戻っていました。

 

何が効いたか?は厳密にはわかりません。

 

酢が本当に効いたかもしれないですし、酢は本当は全然関係なく、
犬の自然治癒力が肝臓のトラブルに勝っていて 自分で治ったのかもしれません。

 

でも、とにかく結果は「異常無し」でした。

 

このことから私が学んだことは以下の2つです。

 

●一般の病院(西洋医学的な診察と治療を行うところ)で現時点で出来ることがないと言われても
東洋医学の獣医師の視点で見てみると、「病気に進行しないために」「病気になる前」にもできることがある

●そういう「西洋医学」以外の選択肢を持つことで、できることの数が増やせるし、安心できる

 

「安心できる」というのは結構重要です。

 

何故なら「できることはまだある」という安心感が、飼い主さんに冷静な判断をさせるからです。

 

愛犬が突然病気になった際に、驚いて動揺する飼い主さんは多いです。

 

私も鉄の心臓ではないので、やはりびっくりしますし、多少の動揺はします。

 

ただ、その揺れ動いた不安定な精神状態から回復するのは以前と比べて早いと思います。

 

------------------------------------------------------------------

●西洋医学、東洋医学、一体何が違うの?どっちがいいの?

------------------------------------------------------------------

 

「西洋医学がだめなら他の選択肢もある。
 東洋医学があるし、東洋医学の中には食餌療法やマッサージ、ツボの指圧にお灸もある。

 できることはまだまだたくさんあるので、できることをとりあえず全部やったらいいじゃないか」

 

誤解の無いように言っておきますが、私は別に「アンチ西洋医学」でもないですし、
「東洋医学一辺倒!」でもありません。

 

(むしろそういう、これ以外だめだ!とか、お互いに異なる考え方の足を引っ張ったり、
批判したりする考え方の人たちが苦手です)

 

西洋医学には西洋医学のいいところがあります。

 

例えば外科手術。

 

深い血管を傷つけるようなケガをしたなら外科治療で血管を縫い合わせて止血するのがいいですし、
そういうときにツボをおして…とか悠長なことを言っている間に動物が死んでしまいます。

 

こういう緊急時にさっとケガの箇所などを修復できるのは西洋医学のいいところです。

 

抗生物質の使用なども西洋医学の優れたところです。

 

感染症の原因となる細菌をダイレクトに狙い撃ちすることで、多くの人や動物が
重篤な感染症で命を落とさずに済んでいます。

 

西洋医学は「問題が起こっている個所をピンポイントで狙い撃ち」が得意な医学です。
なので特に緊急性の高い症状で、特にその力を発揮します。

 

では東洋医学のいいところはどういうところなのか?

 

東洋医学の特徴は「予防医学」を重視している点です。

 

病気にならないよう、体の調子を普段から整えておく。

 

もし、少しでも調子が悪くなったらその時点で体の状態を健康な方向にもっていくよう治療する。

 

こういう姿勢があるため、東洋医学では

 

「病気が発症してから治療するというのでは名医とは言えない。
名医とは、病気を発症すらさせないよう普段から食事や生活習慣なども含めて
総合的に見ることができる医師のことである」

 

というような厳しい言葉もあるくらいです。

 

つまり、普段の生活習慣や食事に気を付けて、
こつこつ健康を積みかさねていくのが東洋医学のイメージです。

 

ここまではOKでしょうか?

 

まとめると

●緊急性の高い重篤な症状の治療、外科治療などは西洋医学の得意分野で治療成績もよい

●体質改善や病気予防、季節性の体調不良、慢性疾患の手当、
 自律神経失調症などの長期の視点で体全体を見て、調整する場合は東洋医学の得意分野

という風に、それぞれに得意分野があります。

 

だったらその得意分野を、飼い主である私たちが犬のために、
上手に使い分けをすればいいのです。

 

これは私自身が、必要と感じる飼い主さんに「東洋医学」も知識を学び、
日常生活に取り入れていただくことをお勧めする理由になります。

 

------------------------------------------------------------------

●じゃあ東洋医学ってどういうもの?具体的には?

------------------------------------------------------------------

例を挙げて説明します。東洋医学には

「同病異治 異病同治 (どうびょういち いびょうどうち)」

という考え方があります。

 

これはどういうことかというと、

●同病同治=同じ症状であっても「原因」が異なれば治療法も変わる

です。

 

例えば、「便秘」という一例を取ってみましょう。

 

シニアの犬で特に介護が必要で寝たきりの場合、便秘で悩むケースが多いです。

 

こういうとき、どう考えればいいのでしょうか?

 

・ヨーグルトを食べさせる?

・食物繊維の多い食事に切り替えてみようか?

・お腹をマッサージしてみたらいいかも…

 

確かに、これらの方法が有効なケースもあります。

 

もし、食事の食物繊維の不足が便秘につながっているケースであれば
野菜を食べさせることは有効でしょう。

 

腸の動きが鈍っているケースであれば、マッサージで刺激を与えるのもいいかもしれません。

 

でも、もし原因が違っていたらどうでしょう?

 

食物繊維は確かに便秘の改善には有効ですが、他の食べ物とのバランスが大事ということは
実は結構知られていません。

 

よくあるのが人間の場合ですが、食物繊維が便秘に良いと聞き、
とにかく食物繊維を食べまくるパターン。

 

確かにこうすることで、食物繊維が腸内で膨らみ、便のカサ増しには一定の効果があります。
その一方で、便は何も食物繊維だけからできているわけではありません。

 

他の食物も適度なバランスで取ることで、その食物の残りかすも適度に混じることで、適切な固さの
便になります。

 

それを食物繊維だけに偏って摂取した場合、カスカスの藁くずが
お腹にいっぱい詰まるような状態になることがあります。

 

それがガスの異常発生を招いたり、お腹が張る、多すぎる繊維が腸を刺激しお腹が痛くなる、といった
症状を引き起こすこともあります。

 

何が言いたいか?

 

便秘一つとっても「便秘」という症状だけを見て、そこから逆引きで対応方法を決めてみても
効果がない場合もあるし、場合にとっては害になるケースもありますよ、ということです。

 

人間の場合は「うわー、食物繊維の摂りすぎで却って腹が痛くなったよ!いてー!いてー!」で済みますが
犬がそういう状態にもし置かれてしまったら、想像するだけで嫌ですね。

 

では、東洋医学の場合、こうしたシニア犬の便秘をどう考えるのか?

 

はじめに体の状態をいくつかの視点でチェックします。
代謝に異常がないか?とか、内臓が弱っていないか?というような見方ですね。

 

そこでもし、

「胃腸全般が弱っていて、そのせいで腸の動きも鈍っている」

という場合であれば、体全体を滋養強壮する食事をアレンジしますし
(これが本来の薬膳です、状態に合わせて材料を選ぶ)
胃腸の働きを助けるようなツボへの指圧を取り入れることもします。

 

原因が上記とは違っている場合、例えば

「シニア期になるに伴い、体の中に水分をキープしておく力が弱くなっている。
それに加えて最近、空気の乾燥がすごいので、その影響を受けて体全体が潤い不足に陥っている。
そのため、便も固くなり、そのせいでなかなか排便がしずらい状態である」

というようなケースであればどうするか?

 

補陰(ほいん)、潤肺(じゅんぱい)といった薬効を持つ食材を中心に食事メニューを組み立てます。

・補陰=体に潤いを補う
・潤肺=肺を潤す

程度の意味に、ここでは理解しておいてください。

 

「はあ、乾燥性の便秘に潤いを補うのはわかりますが、
何で”肺”も潤す必要があるんでしょうか?」

 

そういう風に疑問に感じた方もいらっしゃると思います。
ここで臓器と臓器のつながりの話をしだすと非常に長くなるのでさっと触れる程度にとどめておきますが
肺と大腸は密接なつながりがあると考えるのが東洋医学です。

 

なので、便秘=大腸=肺、という関連性でみていく。

 

…。

 

いかがでしょうか?

 

ざっと「東洋医学では便秘をどう考えるか?」という話をしてきましたが
要点をまとめると以下のようになります。

●東洋医学は「個々の体の状態」をベースに考える医学である

●なので、症状がたとえ同じでも「原因」が異なれば「対応方法」も変わる

●逆に、「見かけの症状」は異なっていても「原因」が同じであれば、
 異なる病気でも「同じ対応方法」を取る場合がある

東洋医学は「個々の状態」に重きを置く医学です。

 

私はこれを、とても重要だと考えています。

 

犬の体質、体調はそれぞれです。

 

これは、私たち人間が一人ひとり体の特徴も違えば体力差もある、
暑さに弱い人もいれば、夏に強い人もいる、
食の細い人もいれば、元気で何でももりもり食べる人もいる。
そういうのと同じです。

 

大切なのは、そうした「個々の体の性質、特徴、クセ」を知ることです。

 

そして「私の場合は」「我が家の犬の場合は」どういう場合に体調を崩しやすいのか?
何に弱いのか?どういう生活習慣の影響を受けるのか?を把握し、
それに備えて日常生活の中でコツコツと、できることをやることだと、私自身は考えています。

 

世の中には、食が細くて標準体重よりやせている犬と暮らす飼い主さんもいます。

「やせすぎですね、もう少し太るよう頑張りましょう!」

そんな風に獣医さんに言われて、悩む人もいます。

 

食が細いのもある意味個性です(病気でないのであれば)。

 

だったら、食が細いなりに、胃腸が元気づけられるような食材を選んだり、
体全体が元気になるような工夫をすればいいのです。

 

実際に、東洋医学にはそうした工夫がたくさんあります。

 

以前、ある飼い主さんからこのような話をされたことがあります。

「我が家の犬は小食です、生まれつき体も小さいです。
獣医さんでは、もうちょっと体重を増やしましょうと毎回言われます。

一番悔しいのは散歩をしていて、見知らぬ通りすがりの人から
”あの犬がりがりだね、かわいそう!”と言われることです!」

 

うるせえ、お前に関係ねえ!うちの犬はかわいそうなんかじゃねーよ!
とその方は心の中でつぶやくそうです。

 

標準体重より軽かったら、生物としてだめなんでしょうか(苦笑)
本人(犬)が、その体に合わせた食事をして、元気でいられるなら、
それでいいのは?と個人的には思います。

 

こういう時、東洋医学に基づいて考えるのであれば

 

・食事が脂肪や肉として身につかない原因を考えてアプローチしてみる

・食事が脂肪や肉としてなかなか身につかない体でも、元気で長生きできる工夫をする

 

というまったく方向の違う視点で考えられます。

 

こんな風に「対応の幅も広い、許容範囲も広い」というところが、私が東洋医学を好きな理由でもあります。

 

世の中には様々な健康情報がありますし、サプリメントなどもたくさん売られています。
それぞれの情報、サプリメントひとつひとつは素晴らしいものだと思いますし
一定の効果があるからこそ、世の中に流通しているのだと思います。

 

その一方で、万人がこれさえ飲めば、これさえやれば、絶対健康になる!という
万能のもの、というのは存在しないのではないか?というのが私自身の考え方です。

 

それよりも、まずは犬の体の状態に耳を傾けてみる。

 

どういう食事がこの犬には合っていて、逆に合わない食事はどういうものか。

 

性格は臆病なのか、おっとりなのか、どういう場面でストレスを感じやすいのか、
そうしたストレスが体に影響している場面はないか?

 

どの季節に我が家の犬は調子が良くて、逆に体調を崩しやすい季節はいつか?

 

こうしたことを丁寧に探り、考え、その犬1匹1匹にあった健康法はどういうものなのか?

 

それを考えるのが東洋医学です。





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先日の東洋医学のセミナーでは、大変お世話になりました。

まず、自分の体で実感したのはお昼休み!
外を歩いて汗かいた所に、迷わず選んだのは「おろしそば」。

知識がなくても、直感もちゃんと働いているものですね ^^
午後にテキストを見て、一気に涼しくなった自分の体は正直だなぁと感心しました。
冷え性の私は、特に冷やすものに敏感に反応するのかな?

それから、昨日耳が少し腫れていたのですが、何も原因が思い当たらないし、
もしかしたらこことつながっている内臓なのかなぁ?と思ったり、

まだまだ知識が足りませんが、考え方の幅が広がって楽しいです♪

そして、愛犬のこと。

病後ゆえ、セカンドオピニオンの東洋医学の獣医さんに
アドバイスをいただきながら食材を選んでいるのですが、
今回のセミナーを受けて、それらが平の食材だと理解できました ^^

「良くする」という発想ではなく「実でもなく虚でもなく」という発想を
基礎から理解できたは、私にとって大きかったです。

良くしようとして、結果的に悪くしていたということもあるのですよね。
実際に愛犬のことでは、体に良いはずのレバーやオリーブオイル、
飲み過ぎた場合は水でさえ悪影響を感じられたんです。

不健康な状態ならではなのでしょうけれど、本当に良い勉強になりました(涙)
まさに医食同源の意味を実感する日々です!

特に、体のむくみが目に見えてわかる程ひどく辛そうなのに、
西洋医学的には薬の影響だから仕方ないと言われていたのが、
東洋医学の先生に小豆のサプリを処方され、むくみが解消したのは驚きでした。

テキストを見ながら、あ!だからかぁ!と1人納得したり、
今回は今まで半分訳もわからず実践していたことがきちんと理解できて、すっきり!

私にとってはまさに大切な「基礎」を学ぶ機会になりました。
おかげ様でこれからさらに発展させて勉強できそうな予感がします。

回復とともに食べられるものも増えてきたので、
これからは自分で食材チョイスして、その都度様子を見ながら
サポートしてあげられるようになりたいなぁ。

今はまだ「これを試してみました」というご報告ができないのが残念ですが、
東洋医学のおかげで食材選びがもっと楽しくなりました。

ありがとうございました。
(I.Oさん)
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東洋医学を学んで、犬の健康を考える視点が増えました、という飼い主さん、
それによって、まだまだできることがある!と明るい気持ちになった飼い主さんも
たくさんいらっしゃいます。

そういう方をできるだけ世の中に増やしていきたいですね。

そういう気持ちでこのメルマガで「東洋医学」についてお伝えしている次第です。

本日は以上です。

Office Guri
諸橋直子

(終)




 

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