新年のご挨拶と、KURIOS出演休止のお知らせ | ヨーヨー世界チャンピオンBLACKオフィシャルブログ「BLACK’s Yo-Yo life」 Powered by Ameba

新年のご挨拶と、KURIOS出演休止のお知らせ




新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

さて、2016年の活動方針についてですが、昨年から変化する点があります。


KURIOSへの出演を一時お休みさせていただきます


2014年4月より出演中の、シルク・ドゥ・ソレイユ『KURIOS』。

現在公演中のロサンゼルス公演が終了する来月2月7日をもって、出演をしばらくお休みさせていただきます。


アーティストとシルク側とは、1年に1度、出演継続についての面談があります。私の場合、昨年の7月に面談がありました。

出演を継続するか否かは、アーティスト側に裁量があります。今回私は、出演を継続「しない」事を選択しました。



なぜショーを離れようと思ったのか?


シルク・ドゥ・ソレイユへの出演は、私にとって10年来の夢でした。

不可能と思われたヨーヨーアーティストとしての初出演を果たしたにもかかわらず、その場所を離れようと思った一番の理由は、「成長速度が大幅に鈍っている自分に危機感を覚えた」ことです。


私はこれまで、TEDカンファレンスやシルク・ドゥ・ソレイユ等、高すぎる目標に向けダメ元と思いつつも全力を尽くし、成長を重ねてきました。

しかし現在は日々の成長はさして求められず、最も大事なのは週10回公演というハードスケジュールの中でも安定した演技の質を保つ、「徹底した体調管理」という名の現状維持です。

このまま出演を続けるということは、自分の成長を自らの手で止めてしまうこと。自分の人生における成長臨界点は現在のレベルだと決定づける事の様に感じ、それに納得できなかったんです。


自分はまだパフォーミングアーティストとして高みに至ったとは全く思っていませんし、これからも成長を続けたいと思っています。努力次第で、まだまだ道は切り開けると思っています。

また、そうした「先入観にとらわれず、自分の可能性を信じることで、人生の可能性は無限大に広がる」というメッセージを、パフォーマンスに限らず様々な手段を通じ多くの方々に伝えていきたい、楽しい人生を送る一助となりたい、という新たな目標もあります。

そうした目標に向け突き進むべくさらに成長をしていくためには、現在の環境は最適ではない。そう判断し、ショーを離れることを決めました。



KURIOS内のヨーヨー演目はどうなるのか?


私が離れた後は、後任のヨーヨーアーティストが出演することになります。

後任には複数名の候補がいて、ヨーヨー以外の演目でベテランのアーティストも候補に挙がっていました。しかしシルク側が「いや、KURIOSには『ヨーヨー』が必要だ」と判断し、後任はヨーヨーのアーティストに決定しました。

これは私にとって、大変うれしいことでした。

一般企業を退職しプロパフォーマーとして独立した当初、「自分が大舞台で活躍することで『ヨーヨー』という分野そのものの社会的評価を上げ、後輩のヨーヨー選手達の活動環境を少しでも良くしたい」と考えていました。この思いは、今も同じです。

私の後任がヨーヨーになるのか、それとも他の演目になるのかは、シルク初のヨーヨーアーティストである私がどのような結果を残すか、にかかっていました。シルク側に「引き続きヨーヨー演目を残したい」と思ってもらえるだけの結果を残せたこと、後輩のヨーヨー選手に活動の場を提供できたことを、とても嬉しく、誇りに思います。

1月中旬からは、日々のショー出演と並行して、彼への引継ぎ・指導を行う予定です。



今後はどのような活動をするのか?


仕事の内容としては、まずは日本を活動の拠点とし、コンベンションや企業様のパーティ、講演会などへの出演が中心になると思います。

そして面白いもので、ついこの間の11月、とても大きな企画の話が舞い込んできました。2016年の中心となるであろう、長期プロジェクトです。

自分の中では、仮に『BLACK2016』と呼んでいます。失敗のリスクも小さくなく、「TEDやシルクに出てもまだリスクをとるのか」と我ながら呆れる気持ちもあるのですが(苦笑)、成功すれば多くの方々を勇気づけることができるのではないかと思います。自分でも今から楽しみです。


いずれにしても、「先入観にとらわれず、自分の可能性を信じることで、人生の可能性は無限大に広がる」というメッセージの発信。多くの方々が、楽しい人生を送るための一助となりたい。これらが活動の主軸となることは間違いないです。

本年も引き続き、皆さんの温かい応援のほど、何卒よろしくお願い致します。

2016年 元旦 BLACK