こんにちは。数あるブログの中からご訪問あ りがとうございます。このブログは私の個人 的感想や経験なので1例として参考にしてい ただけたら幸いです。
パンデミックは来客時のお茶出しのマナーにも影響を与えたように感じます。
私はパンデミック前は茶器でコーヒーや紅茶を来客にお出ししていました。これは私の勝手な考えなのですが、お客様にとって出されるお茶というのは「喉を潤すもの」以上の意味があるのではないかと思っていたのです。
初めて訪問する場所で面会室に通されて面会相手を待つ間会話のシュミーレーションなどをして落ち着かない時間を過ごしている方も多いのと思います。頭の中で商談の内容を確認して緊張しているとふいにドアが開いて相手が入ってくる。そんな状況だと面談が終わった後何をしゃべったのか覚えていない、もしくはもっとこういう風にしゃべればよかった、など反省タイムが押し寄せて落ち込むなんてことは誰しも人生で何回か経験することのように思います。
そんな面談が始まる前の緊張をほぐす役割がお茶出しにあるように思うのです。ボスが遅れる場合などは「あと〇〇分ほどお待ちいただけますでしょうか?」と声をかけると、少しはお茶を飲んでひと息つく時間ももてます。
緊張で張り詰めた状態でいるのとほんの少し肩の力が抜けてリラックスした状態でいるのとでは面談のパフォーマンスも変わるように思います。もちろん、お茶をお出ししても手を付けられない方もいらっしゃいますが、それでも一瞬面談室の空気が和むのはこちらも肌で感じます。
パンデミック中はお茶を出すどころか人に会うことすらできませんでした。オンラインミーティングで各々が飲み物を用意して画面の向こうで適宜飲むという光景がありました。パンデミックが少し緩和された頃には対面で面談も可能になりましたが茶器でお茶を出すことにはまだ抵抗がありました。みなさんご自身で飲み物を持参されるとか、面談中は感染を気にしてマスクを外されない方も多かったです。
今はもう完全に対面面談が戻りましたが、パンデミック中の新しい飲み物習慣は継続している気がします。ペットボトルやマイボトルを持参される方も多いです。
自己満足でしょうがお茶出しで私もお客様の緊張をほぐすことに一役買っていると以前は喜んでいました。でも、今やお茶を出されなくても自分で持ってきた飲み物で面談前の自分の緊張くらいほぐすことのできる「セルフコントロールの優れた人」も増えると思うのです。
そんな新しい習慣が生まれてしまったのかなと研究室でボスのコーヒーを入れながらしんみりとする今日このごろです。