天皇陛下が譲位(退位)される日程を話し合う皇室会議が12月1日午前に、宮内庁で
開かれた。今上陛下が2019(平成31)年4月30日に譲位(退位)され、皇太子さまが
同年5月1日に新天皇に即位され、同日に改元する日程が固まった。
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譲位(退位)や即位の期日を定めた政令を 12月8日の閣議で決めるという。「昭和」を
受け継いだ「平成」は平成31年までで終わる。政府は、国民生活への影響を最小限に
するため、新元号を2018(平成30)年中に事前公表するという。 |
退位した天皇陛下は「上皇」、皇后陛下は「上皇后」で、秋篠宮さまの呼称は 事実上の
皇太子として「皇嗣殿下」となる。安倍晋三首相は 会議を踏まえ「天皇陛下のご退位と
皇太子殿下のご即位が国民の祝福の中でつつがなく行われるよう全力を尽くしていく」
との談話を発表。政府は退位や即位の儀式のほか、新元号制定の準備を本格化する。 |
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「またしても、歴史的な転換点を目の当たりにできるのだな」と考えると 感無量なものが
あるではないか。天皇陛下の譲位(退位)と皇太子さまの即位がほぼ同時に行われる
そのタイミングに居合わせられるのであるから、こんなに目出度いことはあるまい。 |
天皇陛下が譲位(退位)の意思を示されて以降、200年ぶりの譲位を巡り 侃々諤々の
議論が持ち上がったが、「陛下の御意向を尊重するべきである」というのが国論化した
のは、東日本大震災や熊本地震など 天災の被災地を見舞われる陛下の心身両面に
わたるご負担が偲ばれるようになったからであろうか。 |
去る12月1日の皇室会議では、平成31年4月30日に「譲位」が、翌5月1日に「即位、
改元」という日程が決まって、日本国内はそれを寿ぐ空気でいっぱいになった。それは、
「皇室という存在が、いかに日本人の心の中に根を下ろしているのかを如実にものがた
るものである。 |
昭和天皇が崩御されて、元号が平成に改まったことを、小生ははっきりと覚えている。
それがあっという間に30年になんなんとしているのであるから、光陰の流れの速さを
いやでも痛感せざるを得ない。この間にも、実に色々なことがあったが、それもやがて
「平成の出来事」として過去形になるであろう。
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「一日を境として、歴史が変わるその瞬間」と、様々な慶祝行事を予想すると、はしゃぐ
子供のような気持にもなる。「それまでは、なんとしても元気で生きていきたいものだ」と
願っている歳末である。 |