人格検査(性格検査)というと、どんなものを思い浮かべるでしょう。

 

「あなたは活発ですか」  はい  いいえ

 

こういう性格について聞く質問が並ぶものを「質問紙検査」と言います。

質問紙検査は、検査を受けている人が自分のことをどう考えているかを知るものです。

 

就職試験等で課せられることもありますが、そういう時には常識的にどう答えると良く評価されるかを考えて回答する方が多いでしょう。

つまり質問紙検査は、自分で操作ができます。

 

 

一方、「投影法検査」と呼ばれるものがあります。

「木の絵を描いてください」とか「家族の絵を描いてください」というものや、

何かよく分からない図版を見せられて「何に見えますか」と聞かれるものなどがあります。

これらは正解が分からないので、「正しい答え」「いい答え」ができません。

つまり投影法検査は自分では操作ができません。

 

一般に質問紙検査は、自覚症状、投影法検査はもう少し深いところをみていく検査方法であると言われています。

ですので解釈すると「え、あの検査でこんなことが分かるんですか!?」と驚かれることが多いです。

 

検査結果は必ず聞いて、ご自分に役立ててください。これからの治療やカウンセリングに役立てるために行うものです。

検査を受けて説明もしてもらったけど、内容を覚えていないということがよくあります。

 

心理検査は受ける方にとって時間的にも心理的にも負担になるものです。

せっかく受けたのですから、ぜひきちんと理解し、いつも頭の片隅に置いて、自分の日常生活をよりよくするために役立ててほしいと思っています。