人の悩みのほとんどは人間関係の悩みといっても過言ではありません。
親子関係、夫婦関係、友だち関係。
人と人が交われば、喜びもあるけれど、つらさもあります。
私はよく「あなたの悩みを一番よく分かってくれるのはだれですか」という質問をします。
若い方の場合は「お母さん」という答えが男女問わず多いです。
年齢が上がってくると、女性の場合は姉妹をあげる人もいます。
配偶者をあげる人も、もちろんいます。
家族は一番、身近な人ですから、家族の名前を挙げられる人は恵まれているともいえます。
人と人が会話するということは、一人一人が生まれ育ち、経験したことが交差するということでもあります。
中には、自分を出さないようにしながら会話する人もいます。
自分を出してしまうと嫌われると思って。
あるいは、人と付き合うと、ついつい自分を出しすぎてしまって、引かれてしまうので、距離を縮めないようにしているという人もいます。
自分をさらけ出せる相手、自分を受け入れてくれる相手が一人はほしいものです。それが家族であれ友人であれ。
ちょっとした失敗をしたり、相手を傷つけるようなことを言ってしまったりしても「まあ、あなたのことだからね」と許してくれる、理解してくれるような関係性をもつことは、人生を通じての課題かもしれません。