○静岡地裁で死刑判決
おはようございます。
蒸し暑い
今月から事務員を休暇に入らせていますので
事務所はちょっと閑散としています。
これで仕事がなかったらノイロ-ゼになりますね。
昨日は滋賀県のYさんをはじめ多くの方々から
ブログに関するありがたいお言葉をいただきました。
ありがとうございました。
ところで昨日静岡地裁沼津支部で、裁判員裁判としては7例目の
死刑判決が出ました。
妻と交際相手を殺害し、ドラム缶などに遺棄したもの。
動機は借金返済を迫られたからだとか・・・。
当然の判決です。
ところが!
弁護側即日控訴!え~
詳しい事情はよくわかりませんが
被告側弁護士が、
情状酌量されないほどの動機ではないとか
コメントしてました。
おいおい。
一回イランとか行ってイスラム教の教えとか勉強してきなさい。
どういう思考回路してんのか????
そういえば以前イランで男性に硫酸をかけられ
両目を失明した女性が
手術代金と引き換えに
相手に失明させる判決を望みました。
判決は確定しましたが
いまだ刑が執行されたか定かではありません。
これはさすがにやりすぎか?と思いましたが
この事件で思ったのは
人生で永遠の光を失った被害者は
加害者に対し、死刑よりもっと重いものを望むものであり
殺害までは至らないが
それ以上の重い罪はいっぱいあるのだということ。
また日本では、死刑に次ぐ刑が軽すぎることも・・・。
昔の日本では仇討みたいなことがありましたけどね。
でも民主主義の日本では、もはやそんなことはできません。
以前私の関与先の弁護士が
放火殺人犯の弁護をして
死刑判決を受けました。
当時、その先生は「死刑判決が出てかわいそうだよ~」
とか言ってました。
私はとっさにこう言いました。
「先生、結果的に3人も殺してしまったことは極めて重大です。」
「先生の家族が3人も殺害されたらあなただって死刑をのぞむでしょう?」
「だったら、弁護士としての職業倫理は心にしまい」
「決して加害者に対してかわいそうだなどと公の場で発言すべきでないと…。」
その先生は「確かにそうだね」と言ってくれたのを覚えています。
犯罪は多くの人を不幸にします。
そして被害者は、加害者よりも圧倒的に弱い立場にさらされます。
罪を憎んで人を憎まず、こんな言葉がありますが
私はこんな恰好のいいことは言えません。
突然家族を失う悲しみを背負って生きる人が
一人でも少なくなるような
世の中になることを願ってやみません。