こんにちは。
介護労務コンサルタント(社会保険労務士、介護福祉士)の松岡勇人です。
同じ理由で何度も欠勤する職員をチェックしよう!
介護事業所の経営者の皆様、この時期、次のような電話が朝、事務所にありませんか?
「昨日から熱っぽくて、今朝、体温を測ったら熱が39度あるので、お休みください」
「インフルエンザにかかったようなので、お休みをください」
通常、このような電話に対して、多くの経営者の皆様は、
「わかりました。お大事に!」
と受け答えするのではないでしょうか。
このような受け答えになるのは、常識的に考えても・・・ですが、御社の就業規則に次のように定められているからでしょう。
第○○条(病者の就業禁止)
職員が、次の各号の1つに該当するときは、就業を禁止する。ただし、医師の診断により就業に差し支えないと認めたときは、このかぎりではない。
(1)就業のため、病勢が著しく増悪するおそれのある者
(2)他に伝染するおそれのある疾病にかかった者
熱が39度あるので・・・は、(1)に該当するでしょう。
インフルエンザにかかったようなので・・・は、(2)に該当するでしょう。
介護事業所の場合、職員がこのような状態で出勤し、勤務したならば、ご利用者に対して感染する可能性がありますから、正しい対応と言えます。
でも、同じ職員から、
「熱が39度あるので・・・」
と頻繁に同じような電話があったら、果たして上記のような受け答えをしているでしょうか?
介護事業所の経営者の皆様の中には、次のような受け答えをする方もいるかもしれません。
「しっかりと体調を管理することも仕事のうちだよ!」とか、
昨日まで元気にしていれば、
「仮病じゃないの?」
とチョッと酷い受け答えをしてしまう方もいるかもしれません。
少ない職員数で介護の現場を回している状況を踏まえれば、チョッと酷い受け答えを実際にするかどうかは別にして、このような受け答えをしたくなる気持ちはよくわかります。
このブログをご覧頂いている介護事業所の経営者の皆様は、仮に同じ職員から、
「熱が39度あるので・・・」
と頻繁に同じような電話があった場合には、次のことをチェックしましょう。
①体調管理の問題なのか?
それとも、
②メンタル系の問題なのか?
①の場合であれば、季節的な問題のため、春を迎える頃には、終息するでしょう。
②の場合は、2月25日号のブログにも綴りましたが、その原因が事業所内なのか事業所外なのかをチェックし、適切な対応を取りましょう。
今週号もご覧いただき、ありがとうございました。次号もよろしくお願いいたします。