おぢゃっこ倶楽部ブログ|宮城県大崎市の通所介護施設(デイサービス)「おぢゃっこ倶楽部」代表のブログです。

地域と介護のみらいを考える、宮城県大崎市のてづくり介護の通所介護事務所「おぢゃっこ倶楽部」代表のつぶやきです。


テーマ:
本人意思とはどこからを言うのでしょうか。
 
 
「認知症になりたくない」という話をする時、それは何故ですか。
 
時に「あんな訳の分からない状況になってまで生きたくない」とか「あんな風になったら私が私じゃなくなる」と言った話を聞くことがあります。
 
では、認知症場が進行した段階の意思は誰の意思なんでしょう。家族にとってどの意思が「本人の意思」で、どこからは「症状により生じている捻じ曲げられた意思」なんでしょうか。
 
 
例えば、何らかの認知症症状により、それまで大好きだったお風呂に入りたがらなくなる、というのは良くある話です。
 
その時、本人の意思はどうなんでしょう。
 
大好きだったお風呂に入りたいと思うに決まっている、というのが本人の意思でしょうか。
 
それとも症状がねつ造した意思なんでしょうか。
 
 
正答らしい正答はありません。しかし、こうした議論を置き去りにして、認知症介護はどんどん複雑怪奇なものになって来た現実から、僕たちは目を逸らし過ぎてはいないでしょうか。
 
 
80歳から「認知症だ」と診断され、以後まるっきり正反対のことを言うようになった方の意思は、それまでの80年間の意思が優先されるべきでしょうか、それともそれ以後の判断が本人意思と呼ばれるべきでしょうか。
 
周囲が認識する「その人らしさ」はどうでしょうか。発症以前をその人らしいと思うでしょうか。それとも正反対のことをおっしゃるようになっても以後の在り方がその人らしさだと感じるでしょうか。
 
そしてあなた自身は如何ですか?
 
それまでの自分についてどれだけ自分を認識できているでしょうか。
 
認知症の多くは自覚があってもそれを認めることが困難である場合が多いとされています。今あなたが「是」と言っている事が症状がさせている意思の発言なのか、あなた自身による意思の発言なのか、それを何をもって証明しますか?
 
重度になったとして本人のその時点での訴えはどこで線引かれるべきでしょうか。大丈夫だと信じている本人を無視して、果たして良いのでしょうか。それとも、例え一般的ではない回答を本気でなさっている場合もやはりその時点での本人意思が優先されるべきでしょうか。
 
 
僕個人からすれば、家族の意思を優先してほしいと今は考えています。より多くの家族、そのうち最も関係量が多い家族の意思を優先させてほしい、それが僕の今の意思です。より多くの家族の意思を押しのけてまで僕は僕自身の意志を貫いてほしいとは現時点では全く思いません。
 
終活が叫ばれていますが、それは縁起でもない事なんでしょうか。僕は家族の意思に反してまで僕のその時の意思を組んでほしいとは思いたくはありません。
 
例えば僕が症状に犯され、「嫌だ」と言っている事があるとする。その時の僕の様子を汲んだうえでしかし、反する答えを家族が導き出した時、僕はその意思を優先させてほしい、そう考えています。
 
 
しかし、それは何にも用意されていない状況下においては、すべてがグレーの状態で誰の意思とも取れないままに「今」の発言がそのまま「本人意思」としてプラン化されている事でしょう。
 
それは10年20年後もそうであるとは僕には思えません。
 
今の認知症介護における本人意思はいったい、どこにあるでしょうか。

もちろん、「今こそがすべてである」そう言った考え方もあるでしょう。

しかし、誰もの記憶にある「ありし日の本人」を無視して良いとも言い難くはないでしょうか。

それが伴侶なら?身内なら?今だけがすべてとして社会は成立するでしょうか。
 
少し立ち止まってよく吟味し考えなければ、10年20年後の時代に僕たちが正しいとして行っていたことが誤りであったと言われる時代が来るかもしれないと言う事を放っておいて、良いのかな…ちょっと僕には迷いがあるのです。
 
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