アイデア、言葉、イラストレーション。 | a depressed and fragile mechanical engineer

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うつ病患者として、機械技術者として生きる小市民が、仕事や治療の日常生活、裏話、ウンチク、経験談、失敗談を綴ります。それと並行して読書で出合った本の紹介と論考を披露します。

こんばんは。
機械技術者「おだぐ」です。


連休中、お仕事はお休みですがお仕事関連のネタ(笑)


私は研究員・機械技術者という仕事柄、何かしら新規なアイデアを出すことを求められる立場です。


元々はアイデアは言葉、文章で出していくタイプの人間でした。

あるいは、ぼんやり浮かんできたアイデアを明確にしたり、不明確な問題点を明確な形にするときに

「頭の中身を文章にして吐き出す。」

ということをするとだいぶアイデア出しやその周辺情報の整理が出来てきた、数年前まではそういうスタイルでした。



しかし。



最近は状況が変わってきました。



うつ病のせいか、年取ったせいか、記憶力が落ちています(笑)

以前は書き言葉に起こす暇が無いときは、上司や同僚とディスカッションして簡単な箇条書きのメモ等を残していましたが、最近は箇条書きから記憶を呼び起こすのも一苦労です。

やはりストーリーのはっきりした文章で書き残した方がいい。

けど全ての仕事の全てのアイデアでそれやっている時間も無いのが本音です。




もう一つの事情として、言葉で表現しにくい内容のアイデアを私が思いつくようになって来た点。

例えば、機械部品の形状と機能について新しいアイデアを出そうとして周辺情報を調査しますと、シンプルな形状のものは既に実用化されていたり諸事情により使われていない、等の状況が見えてきます。

すると私のような凡人は複雑な部品形状を思いついたりします。

 ※個人的には単純形状で新しい機能を発現する機械が製作できればベストだと思っていますが、そちらは優秀な同僚に任せます。



複雑形状の部品で思考実験して、新しい機能が得られるぞ!!と思っても、いざ詳細検討すると失敗したり、「惜しい!」って感じの場合が多いです。


要するにアイデアを3次元で実装(仮実装?かな)しないと欠点が見えてこない。そういうケースが最近増えてきました。

3D-CADや3Dプリンタはこういうときに便利です。

ただしどちらも稼働率高いので「アイデア検討したいので…」というタイミングですぐに使えるとは限らないです。特に3Dプリンタは。


なので、最近は手描きのイラストを残すことにしています。

デッサンとかは苦手なんですが。

まずは頭の中の「ぼんやり」を自分の目に見える状態にしてやる。

絵が下手なのは仕方ない。とにかく描く。

保存必要なやつは手描きでも下手くそでも「いやもう見るからに幾何学的におかしいよ」的なやつもスキャンしてPDFとかの状態で残す。

もうとにかく描いて描いて描いて残す。

納得いかない場合はイラストの視点を変えて描き直す。



そんな感じで、職場でもお絵描きをしている時間が増えました。

しかもどれもアイデア段階のものなので、私以外には意味不明。

同僚からはどう思われているのだろうか…。


本音としては

「自分のホームは書き言葉」

という認識があるので、もう少し言語活動寄りのお仕事のスタイルに戻したいのですが。

今メインでやっている案件も複雑な幾何形状を扱うことになっているので、当面は今のお絵描き技術者スタイルが続くものと思います。