「北条早雲 荏原(井原市)出身が定説となるまで」(その1) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「北条早雲 荏原(井原市)出身が定説となるまで」(その1)

 NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の時代考証を担当するなど、戦国史研究の第一人者として知られる小和田哲男静岡大学名誉教授を招聘して、表記の演題で講演会が行われました。

 主催は荏原地区まちづくり協議会で、共催は高越城址顕彰会、荏原地区自治連合会、荏原公民館です。

 自治連合会長で、まちづくり協議会の歴史文化遺産承継振興部会長も務め、今回の講演会を中心になって熱心に進めてきた、谷川功さんのお誘いもあり出席しました。

会場の荏原小学校体育館は4百人の聴衆で埋まり、「井原早雲太鼓」、子供の「荏原新九郎太鼓」、勇壮あふれるアトラクションで講演会は幕を開けました。

 講演時間の90分を短く感じるほど小和田先生の講演は聴く人を惹き付けてやまないものがありました。

 終了後先生に、「面白い推理小説を読んでいるようなワクワク感がありました」と感想を申し上げました。

 小和田先生が、静岡市から委嘱を受け、今川家に関する古文書を研究している時に発見した、長享2年(1488年)の「盛時」(北条早雲)署名文書が、“決定打”となったのです。

 最新の研究成果をまとめた、黒田基樹編著「伊勢宗瑞」(2013年 戎光祥出版発行)にこう記されています‥‥。