世襲議員の是非(その4) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

世襲議員の是非(その4)

 この点についても、高畑編集委員に同感なので、引用させていただきます。
「『世襲議員のからくり』は、いわゆる『三バン』を、『そっくり親族から引き継ぐのは不公平』とする意見が世襲規制論の柱のようだ。
 しかし、これらを継承するのは世襲候補に限った問題ではないのではないか。
 問題が政治資金の寄付をめぐる税制にあるのなら、課税ルールを改めればよい話だろう。
 一概に『無税だから世襲はいけない』とするのは理論のすりかえではないか。」
 政治資金規制法を改正して、世襲の場合もそうでない場合も引き継ぐには、相続税のように課税すれば大方解決できるのではないでしょうか。
 政治資金規制法は、収入も支出もガラス張りにして、正当な政治活動を担保するのが目的ですから、無税で引き継いだり、小沢一郎議員のようにマンションを買って20億円も蓄財することを厳しく規制すべきです。
 このように考えてくると、問題の本質は世襲制限を直ちにすることではなく、その前にやるべきことがあります。
 世襲議員の首相が2代続けて政権を放棄したので、世襲批判が高まっています。
 論点を整理して、正々堂々と世襲議論をして貰いたいものです。
 ポピュリズムに陥ってはいけません。
 世襲制限が、「国民に見捨てられないための避けて通れない道」だとは、結論尚早です。
 「世襲だからこそ頑張る議員もいる。
 世襲議員が能力で劣るといった意見には根拠がない。」(「永田町発討論」橋本岳議員の発言 5月31日中国新聞より)
 その言や良し。
 自民党の弱体化により、世襲議員というだけで選挙に当選できる程甘くはない情勢です。
 世襲議員と言われる人たちも、世襲批判をはね返すたくましさを表現して欲しい。
 以上、何等かの問題提起になればと思い「世襲議員の是非」を書きました。
 私自身のことを申し上げれば、世襲議員ではありませんし、将来引退する時も、世襲をする考えはありません。