フランスの人類学者 言語学者 認知心理学者
人類学におけるフランス構造主義の批評家
関連性理論 (1986)
メッセージのコード化とその解読という段階においては
あくまで「字義通りの意味」の復元だけを行い、
そこから先の意味は「推論」によって導き出されていて、
この二つの異なる伝達の仕組みによって言語伝達が行われる
=「コード解読」には必ず「推論」が必要である=
コミュニケーションというのは、
話し手が自らの話したい内容を聞き手に言語で示し、
それを聞き手が解読・復元するといういわゆるコードモデル(code model)ではなく、
話し手の発話の意図を聞き手が文脈などを基に推論し、
意味を復元するという「推論モデル(inference model)」に基づくもの
ウィルソンと共に
グライスの協調の原理を批判した。
語用論は1960年代の哲学者ジョン・L・オースティンの発話行為の研究に端を発し、
ポール・グライスによる協調の原理の解明によって一定の到達点に達した。
その後は、グライスの理論を批判的に継承したディアドリ・ウィルソンとダン・スペルベルによる
関連性理論と呼ばれる枠組みが展開されている。
キーワード
グライスの協調原理
用語論
コミュニケーション理論
推論モデル