今日は、T大学病院での外来でした。T先生は今月いっぱい

で病院を去り、4月からは新たな病院に勤務されるのです。

そういうわけで、今日が最後の外来となってしまったのです。


 T先生は、いわゆる大学病院の先生という感じではなく、

本当に親身になって、よりよい治療方法を考えてくださったり、

まるで身内の様に真剣に何事にも取り組んでくださる先生

でした。もう、この先生が主治医でなくなるというのが、とても

さびしくもあり、残念で仕方がありません。医者としてだけで

なく、人間としてもパパ共々尊敬しております。


 2月26日の外来の時に、ノッティが大きくなった時に、記録

としてT先生のことをしっかりとお話したいのでと、決して悪用

などしませんので(笑)と、お願いして、写真撮影に応じて

いただきました。

 

小児科循環器のT先生との記念写真



 そして、先生にも、ノッティのことは忘れてほしくないので、

これまでの手術経過、元気に過ごしている写真を、記録と

して作成し、今日、お渡しして受け取っていただきました。


 一人の生徒が入学し卒業するまでのアルバムのような、

そんな感覚で、ノッティ誕生から、T先生の外来卒業までの

超ダイジェスト版で10枚の写真を選び出しレイアウトし、

そんなにお邪魔にならないようにと、一枚のはがきにつくって

みました。なんだか、いろんな話をして、その時のことを思い

返えして、涙ぐんでしまいました・・・しょぼん


 T先生にも、「こういうのが、一番嬉しいんですよ。なかなか、

こういうのをいただくということがないので、本当に嬉しいです!

大切にさせていただきますね。もちろん、○○○ちゃん

(ノッティ)のことは、絶対に忘れませんよ!」と。そう、おっしゃ

っていただけて、おちょうはとっても嬉しかったです。



 酸素がとれて、飛行機利用の旅行を希望した時も、本当に

親身になって上空での想定されるSPO2、状態、起こりうる

リスクなども調べてくださって、「思い切って行ってこられたら

いいですよ」と、背中をおしてくださったり、英文の手術記録

なども作成してくださったり、万が一、旅行先のハワイで病院

にかかることになった時には、いつでも、連絡が取れるように

と個人のメールアドレスや、現地のDrと連絡をとれるように

体制を整えてくださったりと、本当に感謝してもしきれません

でした。


 娘がお腹にいる時に先天性心疾患がわかった時、この子

が頑張れるところまで一緒に頑張るのだという気持ちで取り

組んできました。娘は、酸素がうまく取り込めず、生後2カ月

から24時間酸素療法が始まりました。産まれてから半年入院

していましたが、退院してからは携帯酸素ボンベと一緒に

お出掛けでした。周りの人の目は興味本位と心配そうな眼差し

とはっきり二分されていました。こちらがカチンとくるような

聞き方をする人と出くわすことも嫌というほどありました。この世

の中、いろんな偏見があるのだなあって痛いほど感じてきた

約2年間の酸素療法生活でした。


 でも、外に出て、聞かれることはチャンスだとも思ったりも

しました。「こんな小さな子がどうして酸素を?」と。その当事者

や身近なところでこういう人がいないと、知らないままで生きて

いる大人がたくさんいるのだということで、おちょうのできること

は本当に微力でしかないけれど、世の中にいる人に知って

もらえることが、ノッティのような心疾患児の親として任された

ことなのかなあって思っています。だから、いろんなことに挑戦

していくことが、ノッティと親として課せられた課題なのかなあ

って勝手に思っています。おちょうは、とっても泣き虫だけど、

ノッティを産んで育ててからはだいぶ強くなれました・・・。


 

 ノッティの誕生までと手術歴の記録もいずれ完成させねば

・・・って思っています。