ブルグミュラー25の練習『狩り』
越智ピアノ教室
大津市
膳所・池の里・鶴の里
夏休みが終わり
新学期が始まりました。
9月には
体育祭や運動会が
予定されていて
スポーツの秋が
やってきます。
ブルグミュラー『狩り』
ヨーロッパの歴史を遡ると
「狩り」は
身分の高い貴族の人達の
秋のスポーツでした。
狩りには
みんなで馬を駆って出かけ
角笛(ホルン)の音
猟犬の声を響かせながら
森に分け入り
音に驚き逃げ惑う獲物を
囲い込み追い詰めていく
スタイルがあります。
想像すると
とても残酷なように思いますが
貴族の人達は
鷹狩りや鹿狩りなど
いろいろな狩りを
楽しんでいたようです。
ブルグミュラー25の練習曲
第9曲では
そうした狩りの様子が
生き生きと
音で
描かれています。
冒頭:お城から聞こえる
狩りの始まりを高らかに告げる
ラッパの響き
左手:狩りの主題となる
角笛(ホルン)の響き
右手:森に入っていく
生き生きとした馬の歩み
左手:猟犬や逃げ惑う鹿の
あえぐ息づかいを
拍頭の八分休符と
2音のスラーで
右手:追っ手が迫ってくる
恐怖と焦りを
短3度の下降するフレーズで
逃げる力が尽き
捕らえられ息を引き取る場面
借用和音と休符の効果で
メロディーの悲しい嘆きが
一層痛ましく感じられます。
お城で迎えるラッパの響きと
獲物を仕留め意気揚々と
帰ってくる馬の隊列が
次第に
城門の中へ消えていくコーダ
この曲には
まるで絵物語のように
狩りの様子を
自分の音で
表現する楽しさがあります。
狩りの主題や
8分の6拍子の馬の歩みから
当時の文化や暮らしを知ると
ヴィヴァルディの『四季』
「秋」の第3楽章も
題名のないバイエル90番も
狩りの曲として
味わう楽しみが
広がっていきます。
越智ピアノ教室では
生徒さん一人一人と
表現を語り合い
演奏テクニックだけではない
音楽の楽しさを
お伝えしています。
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