田中好子さんが

亡くなられたことで

キャンディーズの映像が

何度も流れる。


70年代にも関わらず

記憶とそのままに

何一つ色あせていない。


それは

あの日以来

一度も再結成をせず

キャンディーズという

アイドルが


『完全真空パック』


されたことが

大きいかもしれない。


百恵さんもそうだ。


年代は違うが

生きていれば同い年だった

尾崎豊もある意味

当時のまま

真空パックされているからか

色あせない。


しかし

キャンディーズの

デビュー年や

解散年を見ていたら

今までうろ覚えだったのだが


自分が小学生の時にデビューし

あの劇的な解散コンサートが

小学校卒業

中学校入学直前という時期に

だったという事を再認識した。


揺れ動く

思春期に

情報はテレビしかないと言っても

過言ではない時代


1978年の僕には

今考えると少々

酷だったなぁと思う。


10歳上の

憧れのアイドルが

「普通の女の子に戻りたい」

と日比谷野音のコンサートで

叫んだというニュースが流れた。


しかし


ネットはない。


ググれない。


とにかく

テレビからの情報を

待つしかない。


子供ながらに

「何かあったんだろう」

「彼女たちの感情を酌むしかない」

など考え

ファンは彼女たちの想いを

支持したのを憶えている。


同時に

キャンディーズという存在が

突然

お姉さんに見えた瞬間でもあり

さらに遠くに行ってしまった

という瞬間でもあった。


そして

1978年の解散コンサート。


だからか

あの解散コンサートの

映像を観ると

色々な意味で

胸の奥が熱くなる。


そんなただでさえ

複雑な想いが去来する

映像に

田中好子さんが

亡くなられたことで

もう一つ意味が増えてしまった。


あの頃の僕と言えば

10歳の時に

『ジョーズ』という映画を

観てから

「スクリーンの向こう側へ行く」

と決めてしまい

どうやったらなれるかしか

考えていなかった。


「『ジョーズ』の監督

「スピルバーグ」という人

みたいになりたい」


という夢に

子供ながらに

希望と

これから来るであろう挫折の予感

両方に押しつぶされそうになりながら

生きていたように記憶している。


子供も大変だ。


しかし

そこには

「個人的な不安」しかなく

「国家的な不安」は考えずに

すんだような気がする。


今考えれば

圧倒的に平和だった。


ドリフを観ながら

こたつで眠ってしまえる

安心があった。


それは

当たり前だと思っていた。


子供たちには

そういう当たり前の安心を

与え続けなければならない。


たった

13年後に

娘は中学生になる。


僕が

キャンディーズの気持ちを

酌んでいた年齢に

あっという間になる。


子供は大人である。


娘の世代にも

おおいに不安や迷いと

戦ってほしいと思うが


「余計な不安や迷い」


を大人は作ってはならない

と最近本当に思う。


しかし


スーちゃんや

忌野清志郎さんや

いかりや長介さんや

マイケル・ジャクソンさんが

いない


放射性物質の雨が降る


世界になるとは・・・。


未来世紀に

本当に立っているんだと

つくづく思う。


何とか

娘世代が


「無防備に夢を追い掛ける」


ことができる

土壌だけは

作らねばならない。


子供が描く

未来予想図は

明るい方がいい。


おちまさと


話は変わって

さっき

ニュースで観たが


福島第一原発の

瓦礫の一部から

高濃度の放射性物質が

検出されたらしい。


冷却水を始め

高濃度の放射性物質が

付着した瓦礫など

地中に埋める処理を考え中と

聞くが


先日観た

『100000年後の安全』

を観る限り

そんな簡単な話では

なさそうだが

どこの地中に

地下何メートルに

埋めるつもりなのだろうか。


高濃度の放射性物質が

検出された瓦礫は

三号機の水素爆発時に

付着した可能性

と言っていたが

そうだとしたら

福島第一原発の残骸の多くが

同じ状況ではないのだろうか。


フィンランドの

地下放射性物質埋蔵所の

完成は22世紀だと言ってる。


それなのに

どこにどうやって

埋めるのであろうか。


希望と挫折が

去来する現実である。


一方で

海外からの

日本支援は

本当に何と感謝したらいいか

わからないほどありがたい。


GUCCIが東日本大震災

チャリティーブレスを発売。


全額寄付。


いつものグリーンと赤のかわりに

日本の白と赤を特別デザイン。


チャームには

『GUCCI LOVES YOU』


イタリアからの愛を

感じます。


こうした世界からの支援に

日本は応えなければならない。
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