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重松清さんの

『十字架』

を読んだ。

重松さんとは
かなり前に
テレビ番組で対談したり

僕の番組に出演して
いただいたり

お食事を御一緒させて
いただいた事もある。

重松さんが
当時おっしゃっていた

『物事は
一枚フィルターをかけて
間接的に話される事の
方が伝わる』

という事は
ずっと心に
メモしてある。

今回も
登場人物たちの
理不尽に思う気持ちや
悲しみや
苦しみや
時間と共に忘れていく
現実などの
様々な心情が

直接的でない伝達で
胸に迫る。

大人になると
子供の頃の
『痛み』
をすっかり
忘れる人が多い。

人間は
痛みを忘れるように
できているからかも
知れないが

『痛みの質量』

は忘れないで
子供と向き合える
大人になりたい。

重松さんは
そんな

『痛みの質量』
を忘れない大人

なのではないかと
ずっと思っている。

また
お会いさせて
いただきたい。

おちまさと

重松さんと
初めてお会いした時
重松さんが
おっしゃっていた

「尾崎豊の凄みは
『自由になれた』でなく
『自由になれた気がした』
と『気がした』と
書いたところ」

という話
日々
思い出しています。