議員になって公私の区別がつくようになった。古河市民のために私なりに一生懸命仕事をさせていただき、その上、報酬まで頂いている。

 出来る限り公務には出席させていただいている。一昨々年の3月定例議会でインフルエンザの為、本会議を1日欠席しただけで、それからは風邪一つひかずに元気に過ごさせていただいている。

 私は公務の中で議会を一番上位に置いている。

 いつも不思議に思うのだが、市長が総務常任委員会の冒頭でご挨拶を終えると委員長より「市長は公務の為、退席します」とのご案内があるのだ。

 議会(委員会)以上に大切な公務があるのだろうかと不思議に思ってしまう。最高責任者としてご臨席いただくのが筋だと思うがいかがであろうか。

 さて、本日開催された総務常任委員会では下記の10件に付き、審議が行われた。

(1)議案第17号 古河市職員の自己啓発等休業に関する条例の制定について

(2)議案第18号 古河市職員の育児休業等に関する条例及び古河市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について

(3)議案第19号 古河市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正について

(4)議案第20号 古河市職員の給与に関する条例の一部改正について

(5)議案第21号 古河市職員の特殊勤務手当てに関する条例の一部改正について

(6)議案第22号 古河市税条例等の一部改正について

(7)議案第41号 平成19年度古河市一般会計補正予算(第5号)のうち所管に関する事項

(8)議案第53号 平成19年度古河市公共用地先行取得特別会計補正予算(第1号)

(9)平成19年陳情第7号 地方財政の強化・拡充、及び財政健全化法の施行に当たっては地方自治原則の堅持を求める陳情書

(10)所管事務調査について

 議案は(1)~(8)まで全会一致で可決、陳情は継続審査とした。

 私はこの委員会で驚くべき錬金術を見ることとなった。それは基金を創設する為に地方債を発行すると言う手法である。

 古河市は自治振興基金造成事業を行う為に5億7千万円を限度に地方債を発行する。2.7%で借り入れると仮定して15年で元利合計6億8765万5千円を払うのだが、合併特例債を有効利用し交付税措置で4億8千万円を見込んでおり、古河市の持ち出し分としては2億円であるとのことである。

 古河市民からすれば2億円で5億7千万円が手に入るのだから良いことのように思われるが、金利分1億2千万円は国民の税金で負担されることを忘れてはいけない。

 手法に聊か問題があると思われたが、財源が不足している現状を考えれば仕方の無いことのように思われる。地域活動の助成、支援のための基金設立のためこの補正予算案に賛成した。

 合併特例債の有効利用法がこの様なものであるのかと感心せずにはいられなかった。

 昨日の質疑にさかのぼるが、旧焼却場の解体の見積もりが2億4千万円であったことに対し、落札金額が1億5千万円であり、安く出来て良かったが、安易な追加工事などが出ないように厳正に対処するように申し入れておいた。

 又、ゴルフ場に関してはカートのリースに関して中間で手数料を取っていたところが無くなったため安くリースできることとなったことが判明した。クローズに関しては災害復旧費で791万7千円もの血税が注入されることとなりそうである。私はこの議案には反対しようと思う。

 それから、職員の人数のスリム化を質したが、正規雇用はこの4月で1000名と少なくなるが、非正規雇用に関しては260名で20名増えているとの答弁を受けた。

 この問題はワーキングプアーの問題等もからめ、後日改めて記事にしたいと思う。