【考】 個性 | 2代目設計屋・仕事っぷり

2代目設計屋・仕事っぷり

金型設計屋の2代目の日々、思うこと・気になること

大量生産、
機械化、
自動化、
CAD化、

製造業において、人間が直接手でやる事は非常に少なくなっています。

この恩恵として、
ミスの軽減、
納期の短縮、
再現性、
というメリットが起こったわけですが、

それは、同時に
人件費の安い国への技術の流出。
結果、賃金の低下。
が起こっています。

その手の技術流出のニュースなんかを見ていると
そこには、個性が消えているように思えます。
そりゃぁ、どんどん機械化、自動化が進めば
個性なんて消えていきますわな。
もう、誰がやっても同じなら、人件費が安い国にねぇ。。。


が、決してそんなことはなく、
どんなに機械の自動化が進化しても、
金型屋それぞれの個性が消えることはない。
どんなにCADで図面を書いても、
設計者それぞれの個性が消えることもない。

実際、見る人がみれば、
その図面が、私が書いたかどうかはすぐに解る。


そして、その個性というのは、
自分自身のことだけではない。

それは、今まで培ってきた製造業の歴史。
社長である自分の父の経験。
その父に技術を教えた人。
さらにその人に技術を教えた人。。。

その歴史の積み重ねが、日々自分の中に蓄積されている。


それは、製造業の歴史が薄い国々がマネをしようとしても
簡単にできるものではないわけで。。。

製品を見ただけではもちろん解らない。
図面を見ても解らないし、
金型を見ただけでも伝わらない、
技術の伝承。

それを受け継いでいる我々はやっぱり強い。


と、たまにはまじめなことを考える。

というか、『しっかり受け継げ自分。』
と、自分で自分に言い聞かせてみる。
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