トム•パーニス
今週行われているチャンピオンズツアー(米シニアツアー)、
トム•パーニスJr が初日首位タイに立っています。
私自身、17年程前にトムとはじめて出会って練習を一緒にさせてもらい、私のゴルフにとって師匠的な存在なのですが、彼がなぜ長年に渡りトップレベル(PGAツアー2勝、チャンピオンズツアー3勝)で戦い続ける事ができるのか、感じる部分を紹介したいと思います。
先日例に挙げたリッキー•ファウラーのコミットメントは、プレー中のコミットメントですが、今回は長期的なスウィング修正に対してのコミットメントについて。
スウィングの少し細かい話になってしまいますが、トムの元々の持ち球はドロー。
ダウンスウィングでのタメがかなり強いため、クラブヘッドが下(後方からみてハーフウェイダウンでヘッドが手元よりインサイド)から入る事があるため、ドローがかかり過ぎて左へのミスが出る事があります。
テークバックで手を横にコネる動きが入るとこのミスにつながりやすいため、彼の場合テークバックでクラブヘッドを手元よりも外に(アウトサイド)上げるワッグルを徹底的に行います。(イメージ写真が今手元にないので後日アップします)
細かい説明になってしまいましたが、伝えたい部分は、
17年前に初めて会った時、そして2年前にトーナメント会場で会った時も全く同じ部分を気をつけながら練習しているという点です。
私が知っているかぎり15年間、自分のクセと闘いながら練習をし続け、ツアーでの自身のポジションを確保している彼の姿から伝わってくるのは、自分自身に対する物凄く強靭なコミットメント、そして自身の状態を客観的に判断できる能力です。
どちらかと言えば遅咲きのトムは、私が初めて会った時は確か30代後半だったと思いますが、その翌年からシードを確保。
PGAツアーで2勝をあげた後、50代に入りシニアの年齢になっても、レギュラーツアーをプレーし続けます。この1~2年はチャンピオンズツアーでのプレーが多くなりましたが、50代になってもQスクールを受けてレギュラーツアーにこだわるパワーは凄いです。
練習内容でいうと、練習量もハンパないです。
下は2年前のPGAツアーイベント、ヒュマナ•チャレンジの練習日に遅くまで練習していた場面
↓
スウィングを撮らせてもらったのですが、"スウィングみせてくれ" と言って自分の気にしているテーマを確認してました。
少し話がそれてしまいましたが。。
トムが長年同じ部分を意識している様に、それぞれのスウィングのクセというのはそう簡単に治るという訳ではなく、ずっと個々のクセと向き合いながら練習を続けていかなければならないという事です。
レッスンに来ていただいている方々も、次回のレッスンまでに自分自身で練習して陥りやすい問題が次のどちらか
↓
1. 同じ事を意識しているつもりでも無意識のうちに元のクセに戻っていく
2. 意識している部分が過剰になり、別のクセが出てくる
割合的には、1 の方が多いと思います。
修正した部分が良くなると、無意識のうちにその練習内容に対してのコミットが弱くなりがちです。
その結果元に戻ってしまう。(けど元のクセに戻っていることを気づきづらい)
もしくは 2 の様に、忠実に練習テーマを意識し続けた結果、やり過ぎて逆のクセに向かってしまうという事もありますが、
どちらにしても 客観的にスウィングの現状を把握する力が欠けてしまうわけです。
自分に必要な練習方法へいかにコミットできるか?
に加え
いかに客観的に自分の状態を把握できているか?
といった2つの部分が必要条件となります。
スウィングコーチの役割としては、この客観的な判断と練習方法の提案となるので、その部分を上手く活用していただければと思います。
それにしてもこの トム•パーニスJr という人は、物凄いコミットメント力でベストなパフォーマンスを維持しており、持って生まれた才能だけではない、とても参考になる部分をみせてくれる選手です。

