2018年1月 正月 ファミリーキャンプ
伊豆の国市 モビリティパーク

続きは2日目の午前中からです。
伊豆観光に出かける準備を始めます。

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大人が着替えたり片付けをしたりする間、娘はテントでひとり遊び中。

いや、親友たちとUNOをしているそうです(^^;)




どこに観光に行くかをまったりと検討した結果、山猫は沼津漁港、妻は修善寺を希望し、意見は毎度の事ながら真っ二つに割れた。

管理棟で観光マップを見ようという事になり、サイトを出発する。

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管理棟前の池はお昼の日差しの中、気持ちよく輝いていた。


管理棟には受付のお兄さんがいたので、
「伊豆に来たからには沼津漁港と修善寺のどちらに行くべきですかね?」と聞いてみた。

「修善寺ですね」とお兄さんは一瞬も迷うことなく笑顔で即答してくれた。


OK、修善寺へ向かおう。



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モビリティパークから修善寺までは車で30分弱だろうか。

源頼朝の息子、鎌倉幕府2代将軍は北条市を疎んじたためこの地に幽閉された後に暗殺されたそうだ。

息子の受験勉強につきあって、鎌倉時代を少し前におさらいしていた山猫は複雑な気分だった。

それで北条氏の執権政治が始まるのか…
将軍を殺すなんて、殺伐とした時代だったんだなぁ…


観光終了。


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サイトに戻ると、周りのキャンパーさんは既に撤収済みで、このゾーンには我家だけになっていた。


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観光もいいけれど、やはりサイトから自然を眺めてのんびりしたい…それこそが山猫がキャンプに求めていることだ。

早速ビールを取り出したが、西側に山があるのでサイトは早々と日陰になっていた。
そしてもちろん、結構寒い…



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すぐに日も暮れて、夕飯にはワインとチーズ、そしてビーフシチューに白飯を炊いた。


「夏よりも冬のキャンプの方がいいね。虫もいないし星も綺麗だし」

そう言いながら、娘と妻が焚火の前で笑っている。

確かに、真夏のキャンプではハエと蚊の襲撃を常に受けながらの夕飯だったことを山猫は思い出していた。

それでも、
「2人とも寒くないのか?」と聞いてみる。

「パパよりガッツリ着込んでるからね」と言う妻と、
「あたしもだいじょうぶ〜」という娘はダウンすら来ていない。


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唯一、山猫だけが震えながらそわそわと立ったり座ったりを繰り返していた。

この日の焚火の時も、チェアの下からの強烈な冷気を感じて、とてもゆったりと座っている訳にはいかなかったのだ。


なんで俺だけが、こんなに寒いんだろう?


ここ1〜2年は温度計を持ってくる事もやめてしまったので、現在の気温も分からなかった。
予報では伊豆の国市の最低気温は1°Cとなっていたから、標高300mほどのモビリティパークでもせいぜい氷点下1〜3℃程度だと踏んで来たのだが、どうもおかしい。


俺の暖パンの性能が良くないのか?
それとも今日は特に冷え込んでるのに、あいつらが鈍感なだけなのか?

と、能天気な顔で余裕を見せている女性陣を眺めていた。

決して風邪をひいた時の悪寒ではない。
外の冷気にやられている以外に説明がつかなかった。


この後また、妻と娘は場内のお風呂に入りに行った。

「パパもお風呂であったまればいいのに」と言われたが、

「身体が冷えきってるんだ。特にお尻が…服なんて脱ぐ気がしないんだ」と断っておいた。


就寝…



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朝7:00の鐘でまた目を覚ます。

外に出ると車にも山の斜面にも霜がおりていた。


この夜は前日の反省もあって、初めからマットを2重にしておいたが、再度電気毛布はなしの体制でチャレンジした。

幕内はセラミックファンヒーターを強にしていたので、おそらく15℃以上にはなっていただろう。


おかげで熟睡はできたが、夜中に暑くなりファンヒーターを一旦消した。

やがて明け方の幕内には、いつか感じたことのあるあの重たい冷気が充満して、空気全体が湿っているかのような感触に包まれた。
それはまるで冷蔵庫の中にいるかのようだった。

寒さに震え上がった山猫は、ついにシュラフインシュラフを発動させる事になった。
3シーズン10℃適温+マミーシュラフ(-2℃)の2枚重ねだ。


外側のシュラフのジッパーまで締める完璧なシュラフインシュラフ体制であり、マミーを買ってから初の本気モードである!

そして、ある意味でこの体制は山猫の最後の砦であり、
「これで失敗する訳にはいかないんだ」と脳内で叫んでいた。


ええい、俺にここまでさせるからには、外気温は-5℃よりも冷えていなければおかしいはずだ!!


そんな事を思う山猫の脳裏には、モンベル#0を愛用しているという友人の高笑いする顔が浮かんでいた。

負ける訳にはいかないのだ!w

やがて、深く心地よい眠りがようやくやって来て、山猫は伊豆に来て初めて安眠出来たような気がした。(セラミックファンヒーターも同時に再起動したから本来の実力は未知のままですがw)



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いつものようにファイアライターで焚火をおこそうとするが、薪はなかなか燃え上がらない。
3つ目のファイアライターが燃え尽きたところで山猫は諦めて、炭火をおこす事にした。

「はじめから炭をおこせばよかったんだな。それもいつかの冬キャンプで学んだはずだったのにな…」

そう思いながらチャコスタに炭を投入すると、15分程で炭火がおきはじめた。
あとはバラして上に薪を置けば、焚火は力強く始まる。

いつまでも燃え上がらない薪と、30分以上も格闘する必要はなかったのだ…



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やがて起きて来た妻に、
「まだ焚火も出来てないの?じゃあ娘と朝の散歩に行ってくるから、パパは昨日のビーフシチューを暖めて、ご飯を暖めなおして、珈琲もちゃんといれておいてね。味噌汁用のお湯も沸かしておくこと」と言われる。


やってやるさ、それくらい。俺はこんなもんじゃないはずなんだ…


敗北感に打ち拉がれていた山猫は、ずっと心の中でそうつぶやいていた。



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その後、結露に濡れていた幕を乾かしながらのんびり撤収開始。

チェックアウトの12:00ギリギリで山猫ファミリーは受付を後にした。



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そして、もうお昼だというのに管理棟前の池はまだ凍りついていた。(画像からお分かり頂けるだろうか?)


やっぱりかなり冷え込んでたんじゃないのか!?


「昨日は冷えましたね〜今季いちばんの冷え込みだったんじゃないでしょうか」などと、山猫はここで誰かに言って欲しかった。

でもそんな情報を山猫に教えてくれる人はどこにも見当たらなかった…


それどころか、ケロッとした顔で笑っている女性陣の顔を見ていると、
「え?あったかい冬キャンプだったよ。パパだけなんでそんなに寒がってるの?」とでも言われそうな雰囲気だった。



そんな謎のキャンプも終わり、帰りは観光を予定していた小田原城を目指す。

しかしここでも真鶴道路が絶望的な渋滞で、かれこれ2時間経っても小田原市にさえ入れなかった。


「今回、小田原はパスだな。これじゃあうちに着くのは真夜中になっちゃうよ」

と言う山猫に家族は誰も反対しなかったので、そのまま帰路の高速道路へ。



こうして半年振りになる山猫ファミリーの正月キャンプがなんとか終了した。

久々に家族でキャンプに行けたのは嬉しかったけれど、キャンプ勘がにぶったのだろうか。
伊豆半島は山猫にとって、なかなか手強い土地だったと言わざるを得ない。

あの寒さは、いったいなんだったんだ…


そしてこのレポを最後まで熟読してくれた方にはもうお分かりだと思うが、山猫は2泊の間、一度も風呂に入っていない(最後にどーでもいい情報ですみません(^^;)。



おわり…