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岡山市にあるスロージギング専用リールのメーカーです、ジャパンクオリティを目指して頑張っております。

スローピッチ用ロッドは様々なメーカーが出しております。

デザインと仕上げ、仕様こそ違いがありますが、ブランクスの調子に関してはさほど違いがありません。主にスローテーパーが主流となっています。

簡単に言うとロッドのしなやかなベリーを生かしてジグをゆっくりリフトし、その後ティップの反発力でジグを加速させ、ジグを横へ向かせてヒラヒラとフォール姿勢に入れる操作がスロー系です!

これはあくまでもシャローな海でのベストコンディション下での話と思います。

しかし、ただの100mでもキツイ二枚潮プラス激流の中では上記の様な理想的な操作は無理があります。スローテーパーのロッドはこう言う状況下でジグをリフト出来ますか?ティップの反発を生かしてジグを飛ばせますか?無理です!

いくらジャークしてもロッドが真ん中から大きく曲がってジグは思うほど動いてません!

三年前我々はスローピッチの一般常識に惑わされず、どんなコンディション下でも世界どこの海でも通用するロッドを開発しました!

レギュラーファーストテーパーのスローピッチロッド『SKYLLA ROD』(スキューラ)が誕生した!

 

私達は日本各地、更に世界各地の奇妙な”遊漁船”に乗り様々な海でテストし、各地のデータを集めて、どこの海でもどんな流し方でも通用するSKYLLAを開発しました。

コンセプトは『情熱をジグに伝えよう』!

 

外国の奇妙な遊漁船:

左上 台湾のたけパイプ船(MAX8ノット)

右上 中国遠征200トン級遊漁船(MAX10ノット、片舷16人、水面まで最低2m、最高5m)

左下 パプアニューギニアのカヤク風遊漁船(MAX15ノット、ヤマハツースト80ps二機)

右下 ベトナム木製船舷手摺なし遊漁船(MAX10ノット、コマツマリンエンジン)

 

 

下図を見れば非常にわかり易いと思います。これは決してフォール時のロッドアクションではなく、リフト最中の7割ぐらいの1コマです、ベリーが効き始めていますがまだ余裕が見られます。この後パワフルなベリーの反発力でジグを加速させて行きます。ティップで蹴るではなく”ベリーで蹴てティップで感じとる”

 

SKYLLAと一般的なスロー系ロッドの根本的違いは太刀魚ジギングでよくわかると思います。

ご存じの様に太刀魚ジギングは基本的にジグをテンポよく優しくリフトするのが基本。

市場に存在するスローピッチロッドではティップは張りが有って、太刀魚ジギングに流用するとジグが飛んで飛んでどうにもなりません。

SKYLLAならしなやかなティップでジグを抑えずつテンポよくリフトする事が出来ます。

 

skyllaシリーズは硬さに関係なく全てレギュラーファーストテーパーに仕上げています。ティップのしなやかさのおかげで疲れ難く感度が良い!

よくある深海用ハイピッチロッドはSKYLLA5.3sdと違って、すごく硬くて強そうなロッドだけど、いざ負荷がかけるとバッドまで大きく曲がって全然ジャーク出来ていないのが現状です。

SKYLLA5.3sdはジャークの始動時ティップが入ってくれますから、すごく楽に上げれます。何でもそうなんですけど静止状態から動かすには一番エネルギーを消耗します。スタートが切れば後は楽になります、肩の負荷激減!

しなやかなティップのお掛けで疲れず超深海でもしっかり当たりが取れます。

 

 

skyllaは感度と反発力重視する為にリールシートから前方向は全部マッドサンド仕上げ(無塗装)になっております。

トップガイドSIC(理由は後で)ティップから5個までが富士のトルザイドを配置、ベリーからバットまでの5個はSICでセッティングしています。

このガイドセッテングでバランス良く軽いロッドが出来ました。ガイドトラブルも激減。

 

なぜトップガイドをSICにしているか?

答えはガイドトラブルが激減するからです!ご存じの様にSICチタンガイドは富士のロングセラー製品です、トルザイードガイドに比べると硬くて、リングが脱げ難く。

 

ご存じの様にリーダーの結び目は突起します。超ドテラの凧揚げ状態以外はラインとロッドに絶対角度が付いてしまいます。トップガイドリング側面はその曲がり角の壁になります、ライン回収時どうしてもリーダーの結び目とトップガイドの”壁”が衝突します。トルザイトガイドリングが柔らかく薄い、衝撃に弱い、感度良く軽いのがわかるけどトップガイドにはリスク高すぎ。

 

 

 

オーシャンフリークスのskyllaシリーズは全番手バランスの中心はリールシートにあります900gのジグをしゃくるロッドでも持ったら前に倒れるようなバランスではありません!

チタンフレームSICトップガイドでラインを誘導し、ティップの5個は超軽く超高感度なチタンフレームトルザイトガイドで水中の情報を収集し、最後の5個はSICガイドを配置しバランス良くロッドを支えます。

 

 

我々の考え方は特殊な釣り方の定番仕様に合わせてロッドを作るではなく、本来であるべきロッドの共通性能を活かしてスローピッチ釣法で自然相手に挑むのが最善だと思います!

ロッドの共通性能と言えば

ティップで”聞く” 

ベリーで”捌く” 

バッドで支えるでは無いでしょうか?

スローピッチの異端児『skylla』シリーズは伝統あるスローピッチ理論を否定するつもりございません。

逆にいかに素晴らしいスローピッチ理論を大自然の海で再現する事が大事だと考えます。

元祖ファーストテーパースローピッチロッド『skylla』の宿命です!