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「叱るってどういうこと?」シリーズ第五弾です。
「叱ることのデメリット」の続きになります。
早速参りましょう。


「馴れられるかもしれない」

「前はちょっと叱ればシュンとしてたんですが、最近は全然ダメ」

こういうことをおっしゃる飼い主さんは少なくありません。
あなたにも経験があるかもしれませんね。

どんな刺激であっても、動物はいずれ馴れます。
でないとストレスで死んでしまいますから。
そしてそれは「叱られる」も同じ。

たとえ一度うまくいっても、それを何度も繰り返すうちに「馴れて」しまいます。
すると、飼い主さんは以前よりも強いレベルで「叱る」必要があります。
つまり、徐々に「叱るレベル」がエスカレートするわけですね。
これはしんどいです。
最終的には「思い切り叩く」ということになるかもしれません。
でもそうなると、今度は「犬の攻撃行動」が始まるかもしれません
これも悪循環ですね。

「馴れられてもどんどん強いのをお見舞いしてやるという覚悟がある」方のみ、叱るという対応を選ぶべきかもしれません。


「そもそも効果がないことがある」

ネズミを使った実験に、面白いものがあります。
「レバーを押すと、餌が出てくる」という条件で、「レバー押し」を訓練します。
「押せば餌が出てくる」ので、ネズミはせっせとレバーを押すようになります。
十分に訓練したら、レバーに電流を流すようにします。
すると、ネズミはびっくりして、レバーを押さなくなります。
「罰」が効いたわけですね。
ところが、そのうちネズミはまた「レバーを押す」ようになります。
電流を受けながら。

これはすなわち「罰を与えられたとしても、その後にメリット(この場合は餌)があることを学習している場合は、罰の効果はキャンセルされる」ということになります。

つまり、中途半端に叱っても、その後に何か「いいこと」が存在している場合はほとんど効果がありません
そして、そのうち↑の「馴れる」ということが起こります。
そうなると、この「叱り」はまったく意味のないものになります。

「意味のない叱りであっても続けられるという覚悟がある」方のみ、叱るという対応を選ぶべきかもしれません。


「賢い行動を維持するのが難しい」

これもごくごく単純な話です。
「スピード違反の取り締まり」がわかりやすい例でしょうか。

あなたは「スピード違反」で捕まったことはありますか?
経験のある方ならわかると思いますが、捕まってしばらくは「安全運転」を心掛けます。
つまり「賢い行動」「適切な行動」が出てくるわけですね。
ところがそのうち「監視カメラ」や「パトカー」「白バイ」「ネズミ捕り」などが無い場所では、制限速度をオーバーするようになります。
つまり「賢い行動」「適切な行動」が、維持できません
もしもこの「制限速度内で走行する」という行動を「罰」で維持しようと思ったら、常に誰かが監視しなくてはいけません。

これを「犬のしつけ」に置き換えたらどうなるでしょうか?
常に犬の行動を監視して、「悪いことをしたらすかさず叱る」ということをしなければ、「賢い行動」を維持できないということになります。
そして、こんなことは不可能です。
いや、中にはできる人もいるかもしれませんが。

「犬を常に監視し続ける覚悟がある」という方のみ、叱るという対応を選ぶべきかもしれません。


「あなたの叱るという行動が増えるかもしれない」


これが一番怖いリスクかもしれません。
ある人が「叱る」という対応をして、うまくいったとしましょう。
すると、その人は次も同じように「叱る」という対応をすることになります。
何度も何度もそのような経験をすると、そのうち「叱る」ことばかりを考えるようになったりします。

これは、行動の原理、学習の原理を考えたら当たり前の話なんですね。
動物は、行動の後に何らかの「メリット」があると、その行動を何度も繰り返すようになります。
ごくごく当たり前の話ですね。
そしてそれは、この「叱る」というあなたの行動にも当てはまるわけです。

たとえば「無駄吠え」を考えてみましょう。
あなたの犬が吠えています。
近所迷惑にもなるし、すぐにやめさせたいので「叱った」とします。
すると、犬が吠えるのをやめました。
あなたにとっての状況の変化は、こんな流れになります。

 うるさい状況 → 犬を叱る → 静かになった

「うるさくてどうしようもない」ところから、「静かになる」というのは、大きなメリットですね。
そしてこのメリットが、あなたの「叱る」という行動を強化してしまいます。
するとどうなるか?

あなたは犬が何かをしたら、まずは「叱る」ことを選んでしまう飼い主になってしまいます。
そして、そのことは、これまでに挙げたリスクをすべて増大させます。
「犬を叱ってばかりの毎日」になるわけです。
どんどん悪循環に入るわけです。
もう、大変です。

 「いや、そんなことはない。注意してれば大丈夫だ」

こんな意見もあるかもしれません。
では試しに、ご家族の間でちょっとしたゲームをしてみてください。
もしもあなたが独り暮らしなら、友達とか、あるいはできればビデオカメラなどをセットして行っていただけたらと思います。
ゲームのルールは簡単です。

 「今日1日、犬を絶対に叱らない」
 「もしも叱ったら、大きなペナルティを与える」

これだけです。
ペナルティの内容は、ご自身で考えてみてください。

(あなたがこのゲームをやったと仮定して)

どうでしたか?
一切叱らないということはできましたか?
まず、無理だと思います。
だって、やっぱり色々なことを犬はしますもんね。

ここであなたに知って欲しいのは「どれだけ気をつけていても、ついやっちゃう」ということです。
個人的な経験ですが、ほとんどの飼い主さんは「無意識のうちに」犬を叱っています
「今、叱りましたね?」と指摘すると、そこではじめて「あ、ほんとだ!私叱ってた!」という方がほとんどです。
人は(人以外の動物もですが)「自分の行動は見えない」んですね。
さらに、繰り返し行っている行動は、ほぼ「無意識に」やっています
どれだけ注意しても、なかなかなくならないんです。
会社などにある「社員全員が意識して、ミスをなくそう」などというスローガンが、実際には全然役に立たないのと同じですね。
そしてそれは、この「叱る」という行動も同じです。

あなたは自分でも気づかないうちに「犬を叱りまくる飼い主」になってしまうかもしれません。
その先にあるのは、これまでに挙げたリスクが増大した毎日です。

「犬を叱りまくる飼い主になっても構わないし、その結果とんでもないことになっても構わないという覚悟がある」方のみ、叱るという対応を選ぶべきかもしれません。


「叱ることのデメリット・リスク」については、以上です。
なんだか、怖い話ばかりをしてしまってすみません。
次のエントリでは、ちょっとフォローというか、別角度から「叱る」ということについて考えてみます。


続きます
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