先祖が迎えに来るよ、ハニー。終戦記念日で御座る。相変わらず児島襄「太平洋戦争」を読んでいるので御座るがタイミング良く、今日上下巻読み終えたで候。戦争は補給と撤退が肝で御座るな。しかし、それを遂行する上での目的と申すのか、何を持って完了とするのか、というのがいまひとつ見えないので御座る。果たして当時の日本が抱いていた野望は、どこにゴールがあったので御座ろうな。
さて。
少し前に偶々塚本晋也監督の「野火」を途中からだけど見た。それよりもっと前に見たハクソーリッジもそうだけど、ああ戦争はこうだよな、と思い知らされた気がしたね。やっぱり肉片が飛び、血が溜まり、身体が原形を留めなくなるんだよ。リアリティを戦争映画にも求めるようになって、多少グロテスクな要素が多くなった気がするけれど、でもそれが現実なんだろうね。
一方、今年初めのアカデミー賞で話題の「ダンケルク」は、思ったよりも緩長な話で、いわゆる戦争映画に抱く激しさや、スピード感のようなモノがなかった。特に航空機のドッグファイトなど、案外散発的で静かなイメージがしたのね。艦隊戦とか、そういうものだと違うのかもしれないけれど、でも実際戦争って、例えばスターウォーズのような、銃弾飛び交いみたいなイメージよりも、もうちょっと間延びしているんだろうね。それもまたリアリティなんだろう。
そんなことを思いながら、ガンプラには珍しい航空機、作ってみました。
地球降下作戦時に大活躍のガンダムMk-IIとフライングアーマーのセットです。翼のあるモノを作ったのは久しぶりでしたけど、形状がシンプルで、なかなか作りやすかった。これだけ広い面積があると、グラデーション塗装は目立つけど、その分作業は面倒くさい。やりやすいと云えばやりやすいけど、時間がかかるのね。
そして、どっちが主役かわからんけど、フライングアーマーに乗るMk-II。去年末、連邦カラーバージョンを作ったので、要領はわかっているけれど、塗装が変わるとまた手間も変わる。またしても塗り忘れに時間食ったり、マスキングが面倒。でも、案外キレイにできたなと。
前回のΖも基本は白。Ζはベースを青にしたけど、今回は青っぽいグレー。最終的な色にもよるけれど、白のベースは案外黒っぽい方がより映える。実際発色させるために塗り重ねは必要だけど、白の持つ意外な特色だと思うのね。そのことに気づけただけでも収穫ありだよ。
ただ、その手前の下地作りで、問題発生。簡単に言うと、サーフェイサーという下地材を吹き付ける時に、がっつりホコリが乗っちゃったのね。さっきのフライングアーマーは面積が広いせいで、よけに目立つことになってしまったのね。
元々塗装ブースを作ったり、それに手を加えたりするのは、ホコリ対策、という目的が大きいのね。ただ、今までは自室でやっているせいで、部屋の他の家具、テレビとかパソコンに塗料のミストや匂いが降りかからないように、というところに目線がいっていたのね。特にさっき云ったサーフェイサーは細かい粒子だから、何も対策しないと、気がついたら部屋の中がうっすら白いベールに覆われている、なんていうことも冗談じゃなくあるのね。
換気扇を使うだけでなく、冬でも扇風機が欠かせないし、ちっちゃな扇風機も備え付けてある。塗装ブースを作った時、外に大きな箱を備えたのも、吹き返しを防ぐためなのね。おまけに、作業が終わったらしばらくは窓全開。どんなに暑くても寒くても、雨が吹き込まない限り、部屋の窓を開け放って換気するのよ。
それでもやっぱり完全というわけには行かないのね。いろいろ考えているけれど、最終的には塗装部屋を確保しない限り、仕方が無いのよ。
この夏に入る前、水漏れしていたクーラーを自分で直した話は前にしたけど、そいつは作業机の真上にあるのね。つまり塗装ブーストともそう離れていないのよ。クーラーは基本、部屋の空気を給気して、冷やして、また吹き出す機械でしょ?つまり、部屋の空気が汚れると、そのまま吹き出されちゃうのよ。最近のヤツは清浄機能もついているのかもしれないけど、何せ妹が高校生の頃に買ったヤツだから(笑)。
それでね、サーフェイサーを吹いている時、ある程度は排気されるんだけど、どうしても塗料のミストとは違って粒子が舞ってしまう。それは扇風機で押し返しているのもあって、基本的には作業台周りに溜まるのね。その空気を、クーラーがそのまま吸っちゃった、ってコトなのよ。当然、吸った粒子交じりの空気は、ほぼそのまま吐き出される。しかも風に乗ってね。
偶々、クーラーの吹き出し口を下に向けて、サーフェイサーを吹いたキットに当てていたからさあ大変(笑)。実際は埃まみれの空気が滞留するというか、作業台周辺に蟠って、乾燥途中のキットに乗った、というのが正解かな。サーフェイサーは粘性が高いので、部屋の他のホコリとかも吸着するのよ。それがより広い面だと目立つほどになる、ってコトなのね。
そもそも排気の換気扇が強力ならば、そういうこともないんだろうけれど、民生用はパワーが限られていますから、完全とはどうしてもいかない。しかも長年使っていくと、換気扇自体が塗料塗れになってしまうので、それもまた考え物。換気扇自体がホコリの発生源になってしまう。なのでそれを軽減するために一応レンジフードフィルターを前面に貼っているのね。塗装ブースを作った時にもうひとつの目玉がコレで、フィルターを貼る枠を自作したのよ。
ただね、近くのホームセンターで買っていたそのフィルターを最近、見かけなくなったのよ。コストパフォーマンスが良くて、一体作るのに最低二回はフィルターを交換するのだけど、それでも難無く使いつづけることができていたのに、どこ行っても見当たらなくて、代わりにちょっと高いのしか売っていない。おまけに、今までは十枚セットとかだったのが、多くて六枚になってる。それだけ頻繁に買いに行くか、がっつり買いだめしておかないといけないワケね。面倒くさい(笑)。
とはいえフィルターはどうしても必要なものだから、今手に入るモノをいくつかかってみて、質の良いモノ、使い勝手の良いモノを試して、選んでいる段階です。まぁ、選ぶって云っても、まず値段なんですけどね(笑)。でも、今使っているヤツは、なかなか良さそうで、薄いけどその分排気がスムーズなのでホコリ対策にはなりそう。まだサーフェイサーで使っていないので様子見だけど。
そして、毎回キットが完成すると、フィルターを交換したり、ゴミをまとめたり掃除をするんだけど、そこにクーラーのフィルターを掃除する、も付け加えたのね。今までフィルター掃除なんて、年に二回、最初に点ける前と、今年はコレまでって主電源を落とした後だけだったけど、もうちょっとマメにやりましょ、ってコトね。
それでも、室内塗装をしている限り、ホコリ対策、粉塵・ミスト(匂い)対策は永遠の課題だよ。ただ、私の性格的に、実はそっちの方がずっと考えていて愉しい、という面もなきにしもあらずなのね。いろいろとDIYに繋がったりするからね。
なんてね、広いだけでなくデカいんだよ、って云ってみました。ハナシは最初に戻って、フライングアーマーですけど、大きすぎてコレクションケース代わりの文庫棚に入らないのね。置いてもハミ出す。それで今はテレビの上の棚に置いているけど、なんだか収まりが悪いのね。今後、こういうこともあるだろうし、別に棚を作ろうかと思っているけど、今のこのホコリの聖地スタジオは、どこも棚の配置やらなんやらが固定化されていて動かしようがないのね。何かを付け加えるにしてもなかなかそういうスペースも見つからないのよ。今日はそのことを考えている夢を見て、思わず早起きしてしまったよ、ってコトで。
それでは今日はこの辺で、ごきげんよう。