負けたよ、ハニー。昨日はタイミング負けしまして、大変申し訳なかったです。本日もあわやそうなる所でしたが、二日連チャンとかやっているとそのうち、マイッカ、で一ヶ月ぐらいおざなりとか、アレとか始めたら平気で一週間は確実だもんな、というのがありまして、半分泣きながらの更新でございます。
さて。
読書をしたらまずはブログで感想文、が今年のブログの目標ですので、賛同していただける方は、是非、あなたのブログで読後感想文を。コメントいただければ読みに参りますし、なんであればなんですので同じ本を読んで、私の方がずっとロクデナシなんだよ、とひけらかすような読後感想文を書いてみてもイイと思ってますので、是非どうぞ。
それで、ただ今はケンさんパワープレイ中。先日もお話ししましたとおり、こんな本を連続して読みました。
とはいえ、ワタクシはもうPCを弄りだして十数年になるのですが、ずっとWindows。ケンさんの作品じゃなかったら、マック本なんて読まなかったよな、というのが正直な感想でございます。「日曜日のiMac」の方は、まさに手取り足取り腰取り胸取り、乃マニュアル本ですので、まったく関係ない、といえばそうなんですけど。
しかし、PCおよび、ネット環境に対するケンさんの考え方、またOSの違いによらない話というのも多々ありまして、そういうのは大変おいしくいただきました、というか、正直言うと懐かしかったのね。ちょうどiMacが発売された頃は、パソコンを巡る環境、ネットのインフラが大きく動き出した頃で、私も翻弄されてました。
香川のIT集積地というか、ショップが多いのが天神交差点からレインボーロードの辺りにかけてでして、その頃、今から十年前はしょっちゅう通ってました。秋口の空が青く高くて、風が心地よい頃に、日曜の朝になると、いそいそとクルマで出かけていきまして、一応買うものは決めているんですけど、パソコン雑誌とか、ソフトとかをブラブラと見ながら、買い漁っていたモノです。
私がパソコンを習熟するのに、大事なことがふたつありました。ひとつはネットに溢れるお嬢さんのあられもない姿で、コレがもう私にはパソコンというか、ネットに向かわせるモチベーションの大部分を占めてました。しかし、コレはもうおそらく男性なら誰でも、なんでしょうね。
もう一つは、エレクラでした。エレクラの曲作りにパソコンが関わってくるのはずいぶん後なんですけど、エレクラというのはそれだけではなかったのね。前にもお話ししたとおり、最初の頃はカセットを全国無料配布、というのが活動の一番の看板だったので、カセットに貼るラベルとか、曲の解説、歌詞の編集、印刷とか、宛名書きなんかは、もうめんどくさい乃一言で。それがパソコンの導入で一気に手軽になった。
そしてコレも一度長々とお話ししたんですけど、エレクラの製作自体が、今はパソコンの中だけで行われている。最近ではギターの練習もパソコン連動で、コレがまた便利。本当に、イイ時代になったモンだな、と思うのね。
OSの違いによらず、パソコンの一番の特徴は、フリーという概念とマルチタスク=連携、だと思うのね。
ちょうど十年前というと、Windows98SEの頃で、この頃一番の問題は、フリーズ、だった。マシンパワー、主にメモリーだけど、コレがソフトの処理に追いつかず、気が付くと固まってウンともスンとも言わなくなる。こういうことが結構ありました。冗談ではなく、ノートンさんにアンチ・フリーズみたいなソフトがあって、フリーズしてクラッシュする前にバックアップを取る、というソフトだったんですけど、そのアンチがクラッシュして止まる、ということが本当にあったのね。
それが、XPの登場で、かなり安定するようになった。私が使っている音楽ソフトはSONARなんだけど、コレはDAWソフトでは珍しく、開発初期からWindowsネイティブだった。他の有名なソフトはみんなMacネイティブか、Mac版をWindowsに転換したモノだった。
それはなぜかというと、ズバリMacの方が安定度が高かった。音楽をやっている者、それから映像・画像を扱う人たちがMacを使うのは、それはやっぱり仕事に耐えうる安定性を見越してのことであり、それは16ビットの時代はずっとMacの方にアドバンテージがあった。
私もエレクラを始める前に、一度パソコンが欲しいね、と思ったことがあって近くの電気屋に見に行ったことがあった。もちろん、音楽に使うためで、すると当然Macになる。ずっと昔、尼崎に住んでいた頃に、レコーディング・スタジオに行ってCMを録音していた時、ここのドラムのキック、タイミングをちょっと変えよう、なんてエンジニアの方が使っていたのが、Macだった。坂本龍一氏なども、パフォーマがどうのこうの、と言っていたので、自然とMacに目が行ったのね。
でも、とにかく高かった(笑)。当時だからDOSも同じくらい高かったんだけど、手がでなかった。仕方が無いので、半年ぐらい、Macの雑誌を買って情報だけ集めることにしたのね。結果、パソコンを買うのはずっと後になって、友人からタダ同然で譲ってもらうことになるんだけど。
つまり、どういうコトかというと、WindowsXPになって、安定度がグッと増した。もちろん、コレはOSもあるし、同時にマシン・パワーの向上も加わっているんだけど、とにかく簡単には、クラッシュやフリーズしなくなった。正直、まだ、SONARが楽チン楽チン、という所まではいってないけど、それは旧いバージョンのままだし、エレクラではまぁコレで充分かな、という感じはする。
エレクラというのは、まったくお金を発生させないシステムで、全て私の持ち出し、というのがメインなんだけど、それだからこそ、パソコンというのはそういう経費削減、というと大げさだけど、そういうのには役に立ったのね。例えば、エレクラの曲作りに使う音源ソフトも、結構フリーでイイのがいっぱいある。少しメモリーを喰う、という問題はあるにせよ、それでもあの名器の音がタダで、というのは魅力なのね。
ちょっと話は逸れるけど、私はメーカーとしてKORGというブランドが大好きで、廉価でイイソフトがいっぱいある。昔はハードだけど、エレクラの音はKORGのマルチ音源が担っていた。だから今でも、あのピアノの音、あのストリングスの音、が欲しくて、実はソフトを買ったのね。
それは、どうもパソコンを置いている机の上がすっきりしないな、と思っていて、それというのもキーボードが場所を取りすぎていたのよ。EDIROLのPCR-30だったんだけど、一番小さいけど、嵩張る。コレがちょうどKORGから薄くて、コントローラーが分割していて、ついでにソフトの優待チケットも着いているよ、というのがあって、喉から手がでてしまったのね。
で、ソフトはインストールした途端に、あの音がして涙が出た。エレクラが戻ってきたような気がした。しかしコントローラーは、KORGとSONARの相性なのか、KORGと私のPCの相性なのか、まったく認識しない。というか、認識するのは鍵盤だけで、後のコントローラーは一切ダメ。SONARが旧いせいもあるんだけど、何とかしてよ、とそっちでも涙が出た。実はもう一台、ブースの方にもKORGのキーボードがあるんだけど、コレもモジュレーションが効いたまま、止まらない。姫乃演奏用なんだけど、ピアノの音がずっと揺れている。何とかしてよ、KORGさん。
Macの安定性、というのはつまりは筐体からOS、ソフトまで一体となっている、という所から来ていると思うのね。サードパーティーも併せやすい。それがWindowsはもういわばジャンクパーツの集合体で、ハード自体が各社の連携の賜物になっている。それはある意味、うまくいけば英知が結集する、最高のマシンになるんだけど、なかなか難しい。ハード自体が仲良くても、このソフトは着いていけない、とか絶対にでてくる、いわゆる相性問題が大きな壁になっていると思うのね。
それがWindowsの持っている連携の、利点でもあり、難点でもある所だと思うのよ。
そういう結論がでた所で、明日ももう少し、というか今日は「日曜日のiMac」分しか話してないので、明日は「希望のマッキントッシュ」分を話そうと思ってます。
なんてね、私の栞って特殊なんだよね、って言ってみました。
お遍路をした時の名残、確か旅の途中フッと挟んだのをきっかけに、ずっと栞として使っている。ただ、時々、栞の入らない本もある。その時はこのようにして仕舞っているんだけど、わかる?
空海さんの御影をクリップで挟むのは、忍びない。なので逆向きに。こういう所、なんか変に気になっちゃうのね、ってコトで。
それでは今日はこの辺で、ごきげんよう。