細かったよ、ハニー。果たして何が?それはさておき。
さて。
昨日は桜桃忌。題材さんの亡くなった日、というか久しぶりにまた打ち間違ってしまったが、玉川上水へ入水自殺した太宰さんが見つかった日。なので私もフラフラと水を求めて出掛けてみた。
オヤ?よく見るとこんなのやっているぞ。
なんとタイミングの良い、やっぱり表には出てみるもんだよな。というのは全くのウソ、ずいぶん前からこの情報を仕入れてまして、ここのところ地元新聞でも取り上げられ、しかも朗読会の方は無料で、太宰治展の方はたったの200円だ。駐車場代を合わせても、コレはなかなかお買い得のアトラクションだぞ。
という事で、全米オープンを見てから出掛けてみた。出掛ける間際、パソコンがぐずったのでずいぶんと予定をオーバーした。だが、無事時間までには到着。
映画でもなんでも、私は自由席の場合一番後ろから、というのが決まりになっている。というのも、音響の仕事をちょっとかじっていたので、音が良いのはPA席がある一番後ろ、というのが身体に染みついているのであるが、よく考えれば、今日は朗読会だ。音の質とかどうでもよくね?
まぁ、でも聞こえリャイイや。けっこう人が集まっているよなぁ。土曜日だし、この世知辛い世の中でまぁ若者とかはせいぜい高校生とかその辺だと思っていたんだけど、コレがまた年齢層が高い。太宰さんと同い年じゃねぇか、というような方々がいっぱいで、意外にリアルタイムで体験した、みたいな人がいっぱいなのかも。
あ、ちなみに本日の画像はすべて許可を取っております。いちいち訊いて廻ったので、間違っても通報とかしないように。で、いよいよ司会者の方のアナウンスにより、始まりましたが、またしても失敗。というのもね、こうして外に出るのはずいぶんと久しぶり。イヤ、人の集まる場所にわざわざ出掛けるのが久しぶりで、ワタクシいつのまにか極端に視力が落ちていました。
なので、壇上に上がったNHKのアナウンサーの方々の顔がハッキリしません。一番森サンを見たかったんですけど、ボンヤリしていて良く分かりません。ただ、テレビで見るより細いのは分かる。HPを見てもらえると分かるが、ちょっとビックリするような画像で写っている森サンだけど、何処かのセレブモデルと同じ名前の森サンで、屋島出身の生粋の香川ッコ森さんだが、実際に見た森サンはただ細かったです。
そして暗転、朗読会が始まりました。小一時間のステージですが、さっそく目の前の小学生らしき少女が退屈し始めました。実はワタクシ、朗読会なんて初めてで、それに「富嶽百景」なんて去年だったか、おとどしだったかに読んだきり。今回のパワープレイ中に時間があれば読み直し、と思っていたんですが、森サンが優しく読み返してくれるんならコレ幸い、と思い、コレを持っていきました。
- 走れメロス (新潮文庫)/太宰 治
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耳で聞き、目で追う。コレならさぞかし読みやすいだろうと思い、一応姫も誘ったのですが、子供連れはイカンだろこのニャロウ?という事でパス。正解でしたね、暗転しましたから、ただ聞くだけしか出来ませんでした。
でも、意外に覚えているもので、所々情景が浮かんできたりとか、でも目の前で退屈してゴロゴロする少女が気になってカナワン。それから、どうも私が持っている太宰さんとのイメージというか、幻想とシンクロしないのね。読んでいる時には、私が読んでいるのでどこか私なんだろうけど、でも何か私の中の太宰さん的なモノの声で読んでいるような気がするのね。
それがね、どうもシンクロしないので、気になる、そして音量小さすぎなのが拍車をかける。まぁ、朗読会に限ったことではないんだけど、今と若干風俗が違うのは仕方がないことだけど、朗読会ではそこがスルーされてしまう。兵児帯、とか袷を、とか言われても直ぐにはピンと来ない。それを思い出しているウチに、話は先に進んでいる。コレはある種の事前準備が必要なんだろうな、と思った。
もしくは暗転などせず、聞きたい人は聞けばいいし、私のような人はテキストを読みながら一緒に追っていく、というようなことが出来れば良かったな。せっかくスクリーンが用意されていたのだから、その辺をうまく使って欲しかったよ。著名な方のイラスト付き、みたいなのだったら無料じゃなくても行ったかも。
でね、思ったんだよね。まずは姫に何か太宰さんを読ませてみたい。ちゃんと朗読したヤツを録音して、聞いてみたい。同じように、いろんな人、特にボーカリストの朗読する太宰さんを聴きたくなったんだよね。姫の次に思い浮かんだのは、ケンさんの読む太宰さん。そういえば桜桃忌の今日、新作発売です。
- ここがロドスだ、ここで跳べ!/山川健一
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ワタクシ来月ゲットする予定です。それはさておき、終わりまして、まぁつつがなく、といった感じで。メインは、太宰治展であり、朗読会は協賛行事です。でも、展覧会期間中、津軽の演劇DVDは流すは、大学のサークルによる走れメロスの演劇とか、果ては三味線の公演まである。確かに津軽三味線だけど、それはちょっとコジツケ過ぎかと。
ただ二週間後、文芸講座の特別編として、何処かのお偉いサンが太宰さんについて喋るらしい。それも無料だ。行くぞ、もちろん(笑)。
烏滸がましいこととはいえ、私はどうも評論というか、この場合太宰論、みたいなものを読むのを躊躇している。ケンさんのコレは例外としても。
- 太宰治の女たち (幻冬舎新書 や 6-1)/山川 健一
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特に太宰さんに限ったことではなく、音楽でも映画でもなんでも、表現は自分が感じたことが一番だと思うのね。事前に何かを仕込んだり、または事後アレはこういうコトだったんだよ、というような情報はあまり意味がない、というかけっこう邪魔だったような気がする、経験上。
今洋楽のアルバムを輸入盤で買うのは、安いからというのが一番だけど、どうしても国内盤だと解説の類が入るのね。今回実はSTONESの例のヤツが出てまして、帰ったら届いてました。
- メイン・ストリートのならず者<デラックス・エディション>/Rolling Stones
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輸入盤かどうしようか迷った。で、結局国内盤にしたのだけど、それは解説が欲しかったからで、それは私のコレクター気質が勝ったに過ぎない。別に解説というものが、例えばWEBの何処かに乗っていて永遠に消えない保証があるなら、全然輸入盤で良かったのだ。ただ、前提としてこの際、英語が読めなくて良かった、というのがあるのだけど。
とにかくね、私は今、この歳になって、いろいろ音楽とか小説とか表現の端っこのぶら下がってきて、どんなに間違ったことでも自分の感じたままを大事にしようと思うのね。そしてそれを自分の言葉で語りたいと思うのね。自分の口で噛み砕いて噛み砕いてとことん噛み砕いた後に、新たな一面を知る時のテキストに評論とか、それに類するものを読んでもイイかな、と思うのね。
だったら今度はなんで聴きに行くんだよ(笑)、といわれそうだが、それはそれ、STONESの今回のアルバムを国内版を買ったのと同じ理由だよ。ちょっと浮かれている部分もある。実をいうと、あまりに自分勝手な感想しか言ってないので、心許ないんだよね。
まぁ、今年は私の中で太宰さんパワープレイの年で、もちろん桜桃忌だから、こうやって盛り上がっているのであって、他でも盛り上がっているんだからちょっこしそれに載っかってみた。それがまだ、夏の間しばらく続くのだから、単純におもしろそう、だと思うのね。それだけ。
で、肝心の太宰治展ですが、アラもうこんな時間。
全米オープン始まっちゃうよ、遼君二位だよ、っていったらまた下がっていくのかな?まぁいっか。とりあえず、今日は森サンが細かった、という事で太宰治展については明日。
なんてね、それからドライブがてら香川のあちこちで文庫棚を探していたんだけど安いのがないんだよね、って言ってみました。確かブースを仕切る棚を利用してCDとか小説とか、ついでにガンプラのディスプレイも、なんて思ったのも遙か昔のこと。今ではすっかりCDとか文庫とか増えちゃって、ザクとかグフとか横向いてスキマにやっとディスプレイ。それで、とにかくタバコもやめて隔離する必要もなくなったので、とりあえず文庫本だけでも別に収納したいんだよね。ついでに模様替えも、とか思ったけど、それはまた来月、って事で。
それでは今日はこの辺で、ご機嫌よう。