名前は間違えちゃいけないよ、ハニー。もう古い話になるのだけど、大関伝達式もあることだし、先日の大相撲千秋楽の表彰式でのこと。内閣総理大臣賞の授与のときに現れたのが、時の内閣の官房長官(敢えて名は秘す)。表彰状、内閣総理大臣賞、白 鵬翔どの。別に間違ってないけど、見ているこっちからするとね、ハク・ホウショウさんに聞こえたのよ。ハクホウってなぜ言えない?どうもね、そういう知性を疑ってしまうよ。
などと久しぶりに悪態を突いてみましたが、昨日から引き続き、バイクの話ですがその前に。昨日もチラッと話しましたけど、ワタクシ高校生になった頃から、そうね二十代半ばぐらいまで、よく親しくなったお嬢さんのお胸を揉んでいました。わりと気軽に、挨拶代わりにキュキュッと。まぁ、さすがに親しくない人にはしませんでしたけどね、それって犯罪ですし。
高校生の頃は見境なかったんですけど、まぁそれなりの歳になるとね、一応恋人のお胸を退屈したらキュキュッと。まぁ、何れの時も「チチを揉むな」とよく怒られました。あぁ、服の上からですよ。服を脱ぐ時には、揉む前に・・・ってちょっとお下品になるので、コレぐらいにして。
まぁ、ご多分に漏れずお胸がドバッとしている方が好きでして。あの柔らかさっていうか、感触はね、他の何モノにも代えがたい、得難いモノを持ってますよ。それを日々備えていらっしゃるというだけで、ワタクシは女性の方を尊敬いたします。まぁ、ご自身はいろいろと不都合もあったりするんでしょうが。
で、そういう尊敬に値するお嬢さんが、岐阜に住んでいる頃2人いました。一緒にバンドをやっていた方で、まぁ、お嬢さんというと2人しかいなかったんですけど、なぜかワタクシ、そのお二人さんに好かれてましたのね。よく2人は私の部屋に遊びに来ていて、恥ずかしい所をよく目撃されました。3人で遊びに出掛けたりもしてましたね。
そのうちの一人は当時名古屋に住んでいまして。ワタクシは時々遊びに行ってました。まぁ、ちょっとした仲だったんですよ。
ある桜の咲く季節の頃ですね。ワタクシのウチの電話がピリピリピリリと鳴りました。バブルの頃ですから、まだケータイなんてなかった頃の話ですよ。ワタクシは受話器を取りまして、そうするとイキなり電話口から聞こえてきました、ハッピー・バースデイ。その名古屋に住んでいる彼女です。
しかし、若干それはフライング気味でして、まだあと一日あるよ、とワタクシ申し訳なく話したわけです。でも嬉しいじゃないですか、まだ二十代も前半、血気盛んな頃ですからね。だからネ、2人でお祝いしようよ、という話になったんですよ。
あ、あらかじめ言っておきますが、ちょっとした仲で別に恋人同士、っていうわけではなかったんですよ。私は別にいましたしね、向こうもいろいろと御盛んで。でも、そんな中で、私を気にかけてくれるなんて、気分いいじゃないですか。だからね、今年の誕生日は特別な日にしよう、と。
で、誕生日当日じゃないけど、次の日曜日に私は明石に行きたいんだ、一緒に行かないか、と言ったわけです。ワタクシの実家が関西で、先祖代々の墓が明石にある。もう随分とお参りしてないので、ぜひ行きたい、と。まぁ、お墓参りはともかく、関西旅行は悪くない、ってんでお嬢さん話に乗ってきまして。では前の日に名古屋に出向いて一泊させろ。そして朝早くの新幹線で明石に行くのだ。
彼女は最後に言いましたね、泊まるのはいいけど、何もしないよ、って(笑)。
ワタクシ当日、土曜日になって電車に飛び乗り、名古屋に向かったわけです。バイクは?とおっしゃる?実はその頃、私の脚はスクーターになっていました。さすがにスクーターで、岐阜といっても長野との県境から、名古屋の中心部まで行く元気はございませんよ。まぁまぁもう少しお待ちなさいな。
お嬢さんは随分と仕事の忙しい人でね、時間を決めても守ったことはなかったです。で、その日も随分と待たされまして、確かパルコの輸入レコードショップの前で、二時間ぐらい待っていたような気がします。で、やっとこさ、彼女は現れました。なんだ彼女、あんなに長かった髪を切っているじゃないの!
という話は別の話なんで、置いておいて、現れた彼女は小脇にヘルメットを抱えていました。エエ、彼女は女性ライダーだったのですよ。
やっとここで香咲さんに繋がりました。じぇーんさん 、やったよ(笑)。そう彼女はバイク乗り。さっきも言いましたように彼女とは一緒のバンドをやってまして、その練習はスタジオのある岐阜でやっていたんですけどね、よく名古屋からバイクを飛ばしてやってきていました。普段の脚はずっとバイクだそうで、真っ赤な大きなフルカウルのシュンシュン言うバイクに乗ってました。
さて、お嬢さんとやっと会えた頃にはもう夕食の時間。ちょっと近くのレストランでお肉を食べまして、今後の身の振り方なんぞを話したりとか。けっこうカッコイイ話をしていたんですが、恥ずかしいんでそれはまた別の機会に。
ではそろそろ部屋に案内するわ、乗って。彼女はバイクの後ろを指さします。エ?リアシート?ヘルメットあるし、電車とかめんどくさいコト言わずにサ、乗りなよ。
まぁ、別にバイクに乗ること自体はいいんですけど、跨って悩んだ。どういうポジションで乗ればいいんだ?
皆さん想像してみてください。お嬢さんの運転するバイクに、男がリアシートに乗ります。さすがに、彼女の背中にしがみつく、っていうのはどうでしょう?先程言いましたようにね、そのポジションはまさに胸をムンズと揉みしだくポジションになるわけですよ。でも、それはさすがに疾走する彼女に悪いだろうし、見てくれがなんだかお嬢さんにしがみつくってなんだかな、とチャチな男のプライド的なコトを考えたりもするのです。
では、背筋を反らして、右手を後ろに回してシートのハンドルを握って、っていわゆる旗持ちの格好、というのもネェ。さすがにその頃もう私はれっきとした社会人で、今まで一度もそういう暴走行為に参加した経験もございませんし。それに、そもそもバイクの後部座席に乗る、という経験が初めてなんですよ。そういう格好でこれからどれくらい走るのか分からないんですが、一度も道路に振り落とされない自信はなかった。
ではどうしたのか?
それが、良く覚えてないのね。
なんとなくしがみつくっぽく、適度な距離を保ちつつ、時々おどけて胸をムンズとして、信号で止まった彼女にヘルメット越しに睨まれたりとか。とにかく落ち着かなかったのを覚えている。走っている時の街の光景も、その時の疾走感も全然覚えてない。
でもね、彼女のことは良く覚えていて、名前も排気量も忘れたけど彼女の乗っていたバイクは強く印象に残っているのね。それがね、なんとなく、香咲さん、というより彼女の著作の表紙のイメージとダブっているのよ。ヘルメットを取ると長い髪がハラリの、ジャンプスーツのファスナーを胸元まで下ろしてちょっと谷間がチラリと。なんだかこういう風に書くとはしたないけど、彼女自身のイメージが、血気盛んなその頃の私を象徴しているような気がするのね。
なんてね、三日に渡って話した話が随分と遠回りをしてやっと繋がったよ、って言ってみました。いろいろと考えているウチに、ちょっと思い出したことがあるので、明日はエキシビジョンということで軽いバイクの話を、って事で。
それでは今日はこの辺で、ご機嫌よう。