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岡山で本番をやって帰ってきて早くも三日目。

 

ハムレットに戻ってきたせいでどこかウラシマウラシマしてるせいもあるかもだけど、

 

はやい。時間の流れが、はーやい。

 

別に、1時間が早く感じるわけではないのにね、一日が早く感じる。

それも、「わあ、もう夜か!」っていう1日単位ってよりも、

「もう3日か!」ってなまとまり具合だ。

 

お酒に酔う時とか、お腹がいっぱいになるときに似てる。

食べてる間、飲んでる間は割とのんびり平和だが、あるタイミングで、

「飲みすぎた!」とか「食べすぎた!」とか気付くものね。

 

こんなもんなのかも知れないなー、なんて思いますわ。

例えばご飯食べながら「わぁ、寿命が減ってくー!」という感覚はあんまり持ってる人あんましいなかろうけど、

ある時きっと「気付いたら、こんな歳だ!」ってなって、

いつしか

 

「え、もうおしまいか?みじか!まじか!まじか、みじか!」

って韻とか踏み気味に死んでいくのかもわからない。

 

でもまあ、

寿命の残りを意識して焦って生きるのが果たして良いのか、

そんなものしゃらくせえ!と、ちゃんとのんびり過ごすのが良いのか、

どっちが正しいのかは、人それぞれでいいと思う。

 

「残り時間に関するナーバス」にエネルギー使うよりは

「今にはしゃぐルンタッタ」にエネルギー費やして欲しい

 

集中したいね!

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岡山は大好き。もう、これはまた別でちゃんと描く。

今年で5年目だったけれど、年々スケールはアップしてきていて、

今後も止まる感じがないわけ。

小さかったのが大きくなってたり、もっと小さいのが増えたり、

おとなたちもこどもみたいにケラケラ遊んでて。

 

自分が創った物語や歌がたくさんの大人と子供の生きる場所になって、

みんな繋がってるのね。まあ、嬉しいね。

今朝、外に出たらお天気雨だった。

「わあ、狐の嫁入りだあ」と思った。

 

そのあとちょっと室内での用事があって、再び外に出たら、

なんだか化かされたみたいに混乱した。

 

「お天気雨じゃない雨の日って、どのくらいお天気じゃないんだっけ?」

 

もう何十年もこの星に住んでるのに、本当にわからなくなった。

朝、雨なのに明るいから「お天気雨だ」と思ったのだけれど、

考えてみたら、スタンダードな「雨」だって真っ暗なわけじゃないわけでしょ。

 

どのくらいからが「お天気雨」で、どのくらいからが「雨」だったっけか。

 

なんにせよ、お天気雨というのは、泣き笑いめいていて、想像してしまうよ、空の心持ち。

 

泣き笑いはあんまりしすぎると、泣き笑い顔がスタンダートになっちゃう。

で、結局、「普通に泣いてる時ってどんなだっけ」って、なっちゃうかもね。

 

泣いてても笑うのは大切だけれど、壊れたりしたらいかんぜよ。

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岡山滞在は素敵だったけれど、脱出劇はスリリングで落ち込んだ。

ちょっとそのことについて書く!心の「とほほ」を昇華させるため、書く!

 

24日に本番終わり、そして帰るのは25日!

 

昼から東京でハムレット稽古なので、本番翌朝の早い新幹線で帰らなくちゃならなかったのだけど、まず、朝起きた時点で荷造りが終わっていなかった。4日間も滞在していたせいで、僕のホテルの部屋は「舞台美術?」ってくらいにオリジナリティー溢れる散らかり方をしていた。それでも、毎日清掃はお願いしていたので、幾らかはマシだったのだけれど、出発の朝、「そろそろ部屋を出なくちゃ!」ってタイミングで、全部スーツケースに突っ込んでカバンを閉じようとしたら

 

閉まらないのだ。

 

なんでだろう。滞在中に多少ものは増えたとはいえ、それでも、来るときには余裕もあったのに。ワタワタするうちに時間は過ぎていく。ロビーでは一緒に帰るスタッフたちが待っている。ちくしょう、甘かった。そうだよ、荷物ってのは、上手に入れないと、治らないのだった・・・知っていたのに・・・!!

 

早く出なくては!と思って、仕方がないので、入るだけのものを入れてとりあえず閉じたパンパンのスーツケースと、荷物の入りまくった紙袋4つほどを持ちながら、ロビーへ。

 

「予定の新幹線より1本遅くても、お昼からの稽古には間に合うはずです!」

と敏腕スタッフに告げられ、ホッとしてタクシーで駅へ。

 

駅に着いたのは、出発の10分前。別のホテルに宿泊していたスタッフとも合流し、

「いざ帰郷!!」というタイミングで、末原拓馬は青ざめた。

 

ないのだ。

 

チケットが。

ポケットに入れていたはずの新幹線チケットが、どこにもないのだ。

 

僕は、岡山スタッフから信頼されていない。

 

過去に、ホテルの鍵をなくしたことが2回(罰金10万と言われ半泣きになった。結果、見つかったけれど)、ホテルの貸出自転車の鍵をなくしたことが1回、新幹線のチケットは過去に一回なくしたことがあった。すごく嫌だ、すごくこんな自分が嫌で滝にでも打たれて生まれ変わりたいのだけれど、滝に打たれる時間があったら仕事をしてくださいと言われがちな日々なので、結果、周りがすごく気を使ってくれるようになった。

 

情けない話だが、新幹線チケットもそうで、僕が券の買い方がよくわからないので、基本的にスタッフが買っておいてくれる。でも、渡したらきっと失くすだろうということで、今回も、「寸前に渡します」と言われていた。

 

今回渡されたのは帰郷前夜の深夜、公演の打ち上げ兼、来年の打ち合わせが終わった後だった。

 

それから数時間後。

渡されて間も無く眠って、起きただけなのに、ねえ、どうして?

 

どこに行ったのさ、僕の新幹線チケット。

 

仕方がないので、駅の改札の前で、荷物を全て開けることに。

無理矢理にパンパンに詰め込んだスーツケースを開けると、花火が空で弾けるみたいに中の荷物たちが外に飛び出した。丸まった衣服や下着だとかが散らばる。スタッフたちと手分けして中のものを調べ倒す。あらゆる服のポケットだとか、カバンの隙間だとか、大量のプリントの隙間だとかを、大慌てで探す。

 

ない・・・

ないないないないないない・・・・!!

 

制限時間が明確な場面でのこと。ついに、後3分ほどで新幹線が出発するくらいの時間になってしまった。すでに一本逃していることもあり、これに乗らなければ東京でのハムレット稽古に間に合わない。すでに現場にワガママ言ってお休みを頂いている身であって、さらにはその日の稽古は自分に関連するシーンからの稽古と連絡が来ていて、是が非でも遅刻だけはしたくない。心臓が16ビートの変拍子を奏で始める。

 

「もう間に合いません!買います!」

スタッフがキッとした目つきで言った。

「う、うん、わかった!」

 

スタッフが券売機に走り、新たな新幹線チケットを購入。

1万7000円である。

 

し、仕方がない・・・

仕方がないけど、遣る瀬もない。

 

などと思っている間も無く、ホームへダッシュ!

 

これがまた、乗るべき車両がはじのほうだったもので、乗り込めたのは扉の閉まる直前、ギリギリだった。

 

 

そんな、最後の最後で波乱万丈だった岡山からの帰郷。

 

 

ちなみに、新幹線の中からスタッフがホテルに電話してくれ、

ホテルのスタッフが部屋に走って探してくれたところ、

 

新幹線のチケットは部屋に落ちていたことがすぐに判明。

当日中なら払い戻しができるということで、岡山スタッフに連絡。

 

抜群の台無し感。

 

打ち上げ終わりの解散の瞬間は、そこそこに感動的な終わりだったように思う。

みんなも、脚本演出作曲とさらには主演まで勤めた僕の溢れ出る才能を褒め称えてくれていたと思う。

また来年も会えますように、などと話しながら、

もしかすると一年間は再会できない仲間たちに手を振った。

 

その数時間後・・・

「ごめんなさい、ホテルに・・・行って、その後、駅に行って・・・欲しいのです・・・」

という電話をかけることになる自分。

 

とほほ。である。

 

もう、人に迷惑はかけたくないなあ、と、ビクビクしながら生きてる毎日です。

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僕はスタバに入ることが多いです。これも、そこまで習慣だったわけではないけれど、パソコンが使えるからっていうのと、後、嬉しいことにスタバカードなるものを時たま贈り物でいただくからなのだけど、注文はいつも「ホットコーヒーのトールサイズ。二つ大きいカップに入れてください」と頼む。それに、牛乳と蜂蜜を存分注ぐことにしてる。冬でも夏でもホットがいい性分で、同じものを頼み続けて何年だろう。

 

でも、きっと、いろんなものに動揺しているのだろう。今朝は、頼んでしまった、ソイラテ。「ソイラテって何ですか?」って聞いてから、頼んでしまった。ソイラテ美味しい。ちょっとだけ自分に大事件が起きている気がして、そわそわしている正午。

 

・・・・・

 

さ、これからデンマークです。長い長い稽古期間だったけれど、気がつけば本番も間近。音響だとか照明だとか衣装だとか、どんどんすごいことになって来ていて、はしゃいでしまう。でも、はしゃぎすぎて怒られることが多いので、隠して隠して、澄ましたフリを決め込んでる。子供たちと過ごして、また自由になり始めている自分がいるので、ちょっと気をつけております。。