まだ終わらない5月の話題(2002年) | 珈琲にハチミツ

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「オレごと狩れ」

聞けばなかなか頭から離れないインパクト抜群の技名だ。周囲の反響に気を良くしたOH砲は、タッグの完成度を上げることより先にこの技名にちなみとんちを効かせた商品「オレごとカレー🍛」のパッケージを完成させる。
お味はチキン&ポーク味と、どっちだよ!とツッコミたくなるところだが、実はこの呼び方の発祥は先の5.2闘魂記念日で対戦した天山であることは意外と知られていない。

内容量は500gと、このボリュームといいインパクト大の商品も1年前に発売された破壊王弁当に続くかと思われたが、話題のみが先行しただけで商品化に名乗りをあげる食品メーカーは現れず。結局企画倒れに終わってしまった。
※数年後にこの企画の発展系?であるハッスルカレー🍛が発売されることになるがそれはまた別の話…


と、前置きが長くなってしまったが、前回に引き続き2002年5月の話を続けてみたい。(話題が満載なので少し駆け足で)

ついに始まったゼロワンの地方巡業。と同時に対外国人路線も本格開戦。ゼロワン対NWA、UPW連合軍の図式である。5.3松山大会ではあの小川がプレデターのチェーンによってなんと絞首刑に晒されてしまう!

5.19石川
復讐を誓う小川、この日は藤原組長を加えてOHG(ジジイのG)砲でハワード、プレデター、コリノ組と対戦。試合はオレごと狩れが炸裂しOHG砲が見事快勝したかに思われたが、3月後楽園の橋本スバーン戦で本性を現したNWA会長ジム・ミラーがまたも介入。
ポケットから謎の白い粉をリングにばら撒き怯ませたところをプレデターが小川をチェーン締め。再び醜態を晒す結果になってしまう。

怒りの破壊王は「おい、クソデブ!お前は米国の悪の象徴だ!」と断罪するもミラー会長は「U.S.A」コールをただただ連呼するのみであった。
5.21福島
橋本を完全に見下しているミラーはNWA世界ヘビー級への雪辱戦の機会すら与えず、格の落ちるナショナルタイトル王者を招聘。この日、そのタイトル王者であるホットスタッフ・ヘルナンデスがシリーズへ合流した。

ちなみにこの日もミラー会長はリングで白い粉をばら撒く暴挙に出る始末。かつてのNWAの権威は何処へいってしまったのか…
NWA会長とUPW代表のツーショット

翌5.22仙台
さてそのヘルナンデス、タイトルマッチの前哨戦ということで6メンタッグマッチで橋本と対戦。さらにNWAとUPWの混合タッグが実現したが、この連合軍はタッグとして機能せずに、試合後あっさりと瓦解してしまう。さらに日に日に存在感を増すミラー会長もとうとうハワード、プレデターに襲われるという憂き目に。

橋本※ヘルナンデスに向かって
「あしたは3分以内で殺してやる!オメェはアメリカの恥だァァ‼︎」
大袈裟な橋本のマイクがいちいち面白い。新日時代には見られなかった解放感がゼロワンの魅力でもあるのだ。
5.23後楽園
いよいよ迎えたタイトルマッチ。ところがこのタイトル王者は百戦錬磨の橋本にとってはまったく問題にならず、レフリーMr.マイケルの超スローカウントもなんのそのであっさりDDT葬。
事件は試合後に起こる。

今度こそ世界タイトル挑戦を希望する橋本にミラー会長は「次はカナディアンヘビー級ウェイトチャンピオンでどうだ?」と取りつく島もなく、そこへUPW代表リック・バスマンが割って入る。

バスマン「そんな訳のわからない話は聞かずにわれわれと闘ってください」

このコメントに怒りを露わにしたミラー会長はもはや十八番となった白い粉をバスマン代表に浴びせると続けざまボディプレス!
あやうく圧殺されかかったバスマンは「ハシモト!我々UPWはいつ、どこでも挑戦を受ける!」と何処かで聞いたフレーズを叫ぶ。望むところだといわんばりの橋本に今度はあの空手家が乱入。橋本のキックにお前の蹴りにはハエが止まるといちゃもんをつけてきた小笠原和彦その人である。
3.2崔リョウジ
3.9星川尚浩
4.27高岩竜一
とゼロワンからの刺客を連破してきた「極真史上最強の足技師」のリング上での直接交渉についに対戦を受諾した橋本。「俺とやったら格闘生活終わるぞ。いいのか。」
橋本の脅しに対して小笠原も不敵なコメントを返す。「ボクはローキックで何人も引退させましたからね。」

リング上で多忙を極める橋本だがこれこそがレスラーの本分か。この日の大会終了後のマイクに橋本の充実ぶりが滲み出ている。
「もっとプロレス界にケンカ売ってやるからな!みんな応援してくれ!ありがとっしたァ‼︎」


ますます風雲急を告げるゼロワン。

しかし、この怒涛の5月最後の31日、さらに不穏な爆弾がマット界に投下される。


長州力、新日本プロレス2度目の退団。



続く