76.入院7日目(術後4日目) | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

今朝の天気は雨です。


術後4日経ちましたが、集中治療室で痛みと熱でうなされているときは書けなかった当日のことを時計の針を少し戻して書いて
おきます。
8時45分に病室を後にしていざ出陣!
朝早くから妻、長男そして義父が熱海まで駆けつけました。
手術室前で名前、生年月日、手術目的を聞かれ答えて手術室に入ります。
手術台の上に乗り各種準備開始。この台は一肌加減でほんのり温かく非常に心地よいです。できることならずっとこのままでいたい!と思わず思ってしまうほど居心地がいいんです。
例によって硬膜外麻酔のため背中に麻酔をかけワイヤーを入れていきます。最初のチク以外は痛みは全くありません。
そして麻酔薬が、左腕から入っていきます。3秒も数えることができず深い眠りにつきました。
ここからはあとから高校の同級生のH先生(熱海病院整形外科部長)とその周辺の方から聞いた話です。

今回入院したときに、H先生に相談しました。両肩が上がらないので困っていると。
前回の手術の影響や50肩など色々な原因が考えられます。整形外科は彼の専門なので、入院中にできることはやろうと言ってくれました。
ただリハビリなどをするにも診察をしたうえでないと、リハビリテーション科にオーダーが出せないので思案した結果、麻酔がかかった後で脂肪肉腫摘出手術の直前の一瞬の隙を見つけて、両腕の可動域一杯まで間接を動かすのはどうか?ということになりました。
事前に麻酔科の先生と移植外科の先生に了解を取って置き、麻酔がかかるやいな、ふたいががりで私を押さえ込んで伸びない腕を無理やりに上に180度伸ばし、また横にも伸ばしたそうでねす。
麻酔科の先生の話では、信じられないくらい大きな「バリバリッ」と板が折れるような音が何度もしたそうです。
整形外科では当たり前(?)の術式(荒治療?)ですが、麻酔科の先生にとっても移植外科の先生にとっても普段は殆ど見ることのない他の診療科の衝撃的な場面であったらしく、なかなかいいものを見たよと主治医も言っていました。
(手術の話続く)