16.入院 | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

平成27年4月22日、県立がんセンターの大腸外科にて受診しました。金澤医師が担当です。腫瘍が発見されて2ヶ月経ちましたが、治療は遅々として進んでいません。その事を気にしてか担当医師はてきぱきと入院、生検手術の手配をしてくれました。そして、4月24日入院、28日生検手術と日程が決まりました。
この頃から腹部の下辺りが痛むようになり、ロキソニンを服用。合わせて胃薬も。歩いたり、寝ていても寝返りを打つ度に痛みを感じるようになってきました。
そしていよいよ入院です。主治医は大腸外科の樋口医師。麻酔科の説明を受けました。全身麻酔に加えて後膜外麻酔も実施するとのこと。
1日目はさすがに環境が変わったせいか、なかなか寝付けずほとんど眠ることができませんでした。2日目に主治医から手術の説明を家族と一緒に受けました。
病室は四人部屋です。大腸外科の病棟なので回りの患者さんたちは、大腸や直腸がんの方ばかり。
向かいの方は、私が入院した日に直腸の一部を切除。手術直後で苦しい様子。夜中に喉があまりに苦しく、またナースコールが見つからないと言うので私が代わりにナースコールをするほどでした。
隣の方は、半年前に大腸の一部をがんのため切除、ストーマ(人工肛門)の生活を送っていましたが、再度手術して腸を繋ぎ、ストーマ生活から解放されました。
はす向かいの方は、2回目の大腸がんの手術。今回は残る大腸の全摘出。手術後は一番つらそうでした。夜中に何度も嘔吐しその度に看護師さんたちが飛んできます。
看護師さんたちの働きに改めて尊敬の念をいだきました。彼女ら彼らは素晴らしい仕事をなさっています。自分のためでなく人のために働く。こんなに尊い仕事はありません。
入院してがんの患者さんは自分だけでなくこんなにも多いのかともつくづく感じました。そして、がんを患ってもみな元気です。
私も早く元気になりたい、そう祈りました。