インフルエンザワクチン接種がスタートしました。 |     おび内科・漢方クリニックのブログ

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       鎌倉で内科、漢方、胃カメラ、大腸カメラのクリニックをしています。診療の合間につれづれなることを発信していきます。

みなさんこんにちはニコニコ

 

激しい台風も通り過ぎ、日に日に秋らしくなってきましたもみじ

 

朝晩の冷え込みがだんだん辛く感じられる季節です。

 

かぜや、インフルエンザが流行り始めますので、体を冷やさないように

 

とくに首元を冷やさないようにご注意ください。

 

 

私のブログでは繰り返し、ワクチン接種の重要性をお伝えしてきましたが

 

インフルエンザワクチン接種が10月よりスタートしました。

 

本日の時点で32名の方が接種を完了され、さらに65名の方が接種を予約されております。

 

今年は昨年よりワクチンの入荷状況が改善していますので、まだ100名近い方のご予約を承ることができます。

 

しかし、いつ品薄となるかわかりませんので、接種をお考えの方は早めのご予約をお勧めいたします。

 

【注】 ワクチン接種は義務ではありません。希望する方が対象となります。

 

この時期によくある質問が

 

「10月に接種すると来年まで効果が続かないから、接種を遅らせた方がいいですか?」

 

という質問があります。

 

まず予備知識として

 

① 12月中旬までの接種完了が推奨されている (厚生労働省 インフルエンザQ&A、Q24参照

 

② 接種後2週間ほどで効果が現れ、5か月持続する

 

  もし、10月14日に接種すれば10月28日から効果が現れ、3月14日まで効果が期待できます。

 

③ インフルエンザの流行は12月にはじまり、1月にピークを迎え、3月まで続く

 

 

ここまでは広く知られている情報ですが、ここに現場の医師である私の個人的見解を加えます。

 

④ 子供は早く打った方がよい

  

  子供は集団行動をしているので、感染が爆発的にひろがりやすい

 

  子供がインフルエンザに感染すると、高熱を発し、異常行動やインフルエンザ脳症といった恐ろしい合併症を起こすことがある。

  

  数日間は、お母さんや、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんが看病することになる。

 

  看病のために会社やパートを休むことになる。

 

  お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、お友達にインフルエンザがうつる。

 

  このような理由で、子供さんは10月中に接種完了を目指した方がよいと考えます。

 

⑤ 子供に接触する機会が多い人は早く打った方がよい

 

  インフルエンザの流行は子供から始まることが多いからです。お子さんのいるご家庭や、子供たちを教える先生方は10月中に接種完了を目指した方がいいでしょう。

 

⑥ 高齢者は早く打った方がよい

 

  高齢者の方は風邪をひいたり、胃腸炎になったり、血圧が上がったり、めまいがしたりと、冬は何かと不調が出やすい季節です。インフルエンザのワクチンをうとうと思っていたが、調子が悪くなって接種できず、そうこうしていたら感染してしまったという事もあります。10月中に接種完了を目指した方がいいでしょう。

 

⑦ 多くの人と接する仕事をしている方は早く打った方がよい

 

  多くの人と接するお仕事をされている方、販売や営業などで不特定多数の人と日常的に接する方はどのタイミングで感染するかわかりません。10月中に接種完了を目指した方がよいでしょう。

 

⑧ それ以外の方は11月上旬までにうった方がよい

  

  日々接触する人が、ある程度、固定されている方はゆとりをもって考えてよいと思いますが、昨年のワクチン品薄問題は今年もくすぶっています。当院も、ワクチン納入本数が9月25日のぎりぎりまで決まりませんでした。10月に入ってからの納入はスムースで現在のところ100名近い方に提供できる状況ですが、1日5名の方が希望されれば20日で在庫がなくなります。11月に入れば、間違いなく全国的に接種希望者が増えますので、一気に在庫が乏しくなる可能性を心配しています。

  

  したがって、インフルエンザワクチンを接種しようと決めている方は、遅くとも11月上旬までに接種を完了なさってください。

  

最後に・・・・

 

ワクチンはインフルエンザから体を守るバリアーの役割をしますが

 

100%防げるものではありません。

 

並行して

 

うがい、手洗い、マスク、空気の加湿

 

そして、首元の保温をおねがいします。

 

最後までお読みいただきありがとうございました音譜